濱田 麻美 院長の独自取材記事
はまだ眼科
(横浜市都筑区/センター北駅)
最終更新日:2026/09/04
2005年の開業以来、地域密着の眼科診療に携わってきた「はまだ眼科」濱田麻美院長。子ども人口の多いセンター北エリアの地域性に合わせ、また自身の子育てとも並行しながら、子どもの視力検査や近視治療、親世代のコンタクトレンズ処方などに力を入れてきた。「子どもたちの近視は、今や世界的な課題です。一方で、治療継続における小児ならではの難しさもあるので、お子さんの状態や年齢、性格、通院の継続しやすさなどを総合的に捉え、相談しながら方針を決めています」と濱田院長。「丁寧なお話。丁寧な診療」をモットーに、何げない会話の中から、病気の原因や診療のヒントを見出すことにも努めている。そんな濱田院長に、診療の特徴や眼科医を志した経緯、眼科診療にかける思いを聞いた。
(取材日2026年6月12日)
子どもの近視抑制に注力し、新たな治療も積極的に導入
クリニックの特徴を教えてください。

視力検査や視力矯正から、コンタクトレンズや眼鏡の処方、働き世代に多いドライアイやアレルギー治療、高齢の方の白内障や緑内障、加齢黄斑変性症など幅広く対応する眼科クリニックです。比較的子どもの多いエリアですので、子どもの視力検査や、近視の治療・予防に力を入れているのが特徴で、オルソケラトロジーや、近視の進行を抑制するための目薬も導入しています。今年6月からは、視力補正と同時に近視の進行抑制もめざせるソフトコンタクトレンズや眼鏡の処方も始めました。
子どもの近視に注力されているのですね。
近視は今、眼科医師の間でも最大の問題として取り上げられ、世界人口の半数が近視になるという予測もあるほど、全世界的な課題になっています。近視の治療は経済的な負担も大きいので、親御さんのご希望や、お子さんの年齢、性格なども含めてよく相談しながら、その子に合うものを一緒に見極めて決めています。まずは点眼から始めて、状況に応じてオルソケラトロジーやコンタクトレンズ、眼鏡を検討する流れが多いですね。近視予防としては、本当は小さいうちからスマートフォンやタブレットを見せないのが一番ですが、学校の授業でも使う時代ですから難しいでしょう。また、小さい子がコンタクトレンズを使うのは、やはりリスクがありますので、正しい使い方やケアを実践できるよう啓発が必要だと考えています。一人ひとりのお子さんが置かれた状況を伺いながら、「将来のために今できること」をご提案しています。
オルソケラトロジーについて教えてください。

オルソケラトロジーは、就寝時に特殊なコンタクトレンズを装着することで、裸眼視力向上をめざす、手術をしない視力矯正法です。睡眠時間を利用するため保護者の管理が行き届きやすいので、継続しやすい方法だと思います。近視の進行抑制への応用をめざす目的で研究が進んでいて、それにも注目して診療していきたいと考えています。治療にあたっては適応を確認してトラブルがないように進めています。このエリアでは治療を希望される保護者が多いのですが、お子さんとのコミュニケーションなども考えて、対象は小学校3年生以上としています。お子さんの未来のために、たくさんの選択肢からより良い方法を一緒に考えていきましょう。
丁寧な対話と診察で、一人ひとりに合わせた治療を提案
診療方針を教えてください。

開業以来「丁寧なお話。丁寧な診察」がモットーです。世間話の中から診療のヒントや病気の原因が見いだせることもありますし、話すことによって無口な方がだんだん打ち解けてくださったり、長年通っていただくきっかけになったりすることもあります。コミュニケーションをうまく取りながら、自分自身の診断能力や技術をできるだけレベルアップしていければと思っています。また、どんな治療でも積極的に受けたい方と、なるべく手術などはしたくない方に分かれますので、よくお話を聞いてその方に合わせた治療を心がけています。
クリニックとして心がけていることはありますか。
眼科は小さいお子さんから高齢の方まで多様な方が来られますし、検査も多いこともあり、患者さんにできるだけ負担のないように、安全に快適に診療を受けていただけるように心がけています。待ち時間も短縮したいと考えて、インターネットや電話での予約システムを導入し予約優先で診察しています。また、眼科はスタッフの力も重要で、当院はベテランの頼れるスタッフがそろっているのが強みです。親御さんが受診される時は赤ちゃんの面倒を見たり、コンタクトレンズの検診の中高生にさりげなくアドバイスしたり、きめ細かく配慮してくれてとても助かっています。
ドライアイやアレルギー症状に悩む方も多いようですね。

ドライアイやアレルギーは根治が難しい病気ですから、できるだけ日常生活の中で患者さんがうまく付き合えるように配慮して、治療やアドバイスをするようにしています。患者さんも、薬を処方されたら終わりではなく、再受診し、その薬を使用した実際の声をフィードバックしていただきたいですね。それにより具体的なアドバイスが可能になりますし、データを蓄積することで、患者さんに還元することができます。また最近、アレルギー性結膜炎の治療薬として塗り薬も使えるようになりました。目薬をさすのが難しい小さいお子さんにも使えますので、ご相談いただきたいですね。
長年培った信頼関係を武器に、家族の目の健康を見守る
眼科医師を志した理由を教えてください。

父が眼科医師で自宅の1階が診療所という環境で育ち、小さい頃から医師になりたいという気持ちがありました。東京慈恵会医科大学に進学後、なんとなく親と同じ診療科は嫌だと眼科以外も考えましたが、結局、学んでいくうちに興味を持てたのが眼科でした。当時は白内障の手術が劇的に進化した頃で、眼科がとても活性化していた時期でしたし、自分の目で診断して手術もして、最後まで一貫して診療できることにも魅力を感じたのです。大学病院からの国内留学で、武蔵野赤十字病院でしばらく臨床に携わる機会を得ました。同病院では、まだ日本では普及していなかったレーシック手術について治験を行うなど、先進的な研究が行われていました。臨床に生かせるよう研究に打ち込む熱気にあふれていて、先輩方の姿勢そのものが刺激になりましたね。
昨年、開業20周年を迎えられたのですね。
2005年の開業後、途中で3人目の子の産休をいただいたりもしましたが、20年を超えました。当初は私も子育ての真っ最中でしたから、患者さんとお子さんのことを話したり、働くママ同士の会話があったり、いろいろお話しするのが楽しみでした。今も、長いお付き合いの患者さんが多く、まだ小さかったお子さんが成人されたり、働き盛りの世代だった方がだんだん高齢になられたり、年月の積み重ねを感じます。子育てや仕事、さらには介護など、40代は本当に忙しいですよね。ご自身を後回しにしてしまう方も多いですが、実は目のリスクって40代から上がってくるんです。特に緑内障などは自覚症状がなくて、「年のせい」とか「気のせい」と思っているうちに進んでしまうのが心配です。自覚症状がない方も、40代になったタイミングで一度は受診していただければと思います。飛蚊症や見えづらさ、まぶたの下がり方などが気になる方もご相談ください。
今後の展望とメッセージをお願いします。

近視抑制の分野では次々に新しい治療法が登場し、その成果に期待しています。長く診療を続けていると、赤ちゃんだった子が成長し、背の高い若者になって久しぶりに来てくれたりして感動することも。「大きくなったね」なんて、まるで距離の近い親戚のおばさんみたいに話しかけてしまうこともしばしばです。そういう長期的な信頼関係やアットホームな居心地の良さは、当院の大切な強みだと思っています。お子さんの近視からご高齢の方の白内障や緑内障まで、ご家族全員の目を幅広くカバーできるのも、長年ここでの診療を続けてきたからこそだと思います。これからも皆さんのご状況を丁寧に伺い、お一人お一人に寄り添った治療を続けていきたいと願っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー/18万円~

