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穴井 純 院長の独自取材記事

荏田西2丁目歯科

(横浜市青葉区/江田駅)

最終更新日:2023/06/30

穴井純院長 荏田西2丁目歯科 main

駅前の喧噪から離れた閑静な住宅街にある「荏田西2丁目歯科」。入り口へと向かうと、まるで友人宅を訪れたかのような気分になるのは、ここが穴井純院長の自宅でもあるからだろう。「誰もが気軽に立ち寄れる場所として、地域に密着した診療を提供したい」という思いから、自宅の一部を改築し移転・開院した同院。「歯科医院らしくない」雰囲気は、緊張してやってくる患者の心をほぐしてくれるようだ。一方で、診療においては「安全で確実な治療を」という院長の思いを反映し、被ばくリスクに配慮したデジタルエックス線撮影装置をはじめ、先進機器を用いながら精度の高い治療に努める。子どもから高齢者まで誰もが安心して通える場所をめざし、患者目線の配慮を怠らない。そんな院長に開院のいきさつや診療モットーなどについて語ってもらった。

(取材日2013年1月31日)

家庭的な雰囲気を大事に、精密で安心できる治療を

都筑区から移転し、開院されたそうですね。

穴井純院長 荏田西2丁目歯科1

1991年から都筑区にあるテナントビルの3階で診療していましたが、ゆくゆくは自宅で診療ができればと思っていたので、開院21年目にして一念発起し自宅の一部を改装、「荏田西2丁目歯科」として生まれ変わりました。せっかく自宅で診療するのだから、「クリニックっぽくない」家庭的な雰囲気を残し、歯科医院に足を運ぶというよりは、友人の家に行くような感覚で来ていただけたらと思っています。クリニック名の由来は、住所をそのまま使えば、患者さんにとって場所がわかりやすいのではと考えたからです。旧クリニックの頃からの患者さんに加え、ご近所の方も少しずつ増えてきているので、ここから地域の皆さんとのお付き合いがさらに深くなっていけばうれしいですね。

診療における貴院の特徴を教えていただけますか?

アットホームで親しみやすい雰囲気を大切にしながら、「安全で確実な治療」を心がけています。例えば、移転を機にデジタルエックス線撮影機器を導入したのですが、今までの小さなフィルムと同程度の被ばく量で、大きく鮮明な写真を撮ることができるので、患者さんの負担を減らすとともに、説明する際のわかりやすさにも一役買っています。また、インプラント治療の際はCT画像をもとにコンピューター解析ソフトを使い、埋入シミュレーションを行っています。血管や神経の位置、骨密度などを踏まえて適切な埋入位置を決めるとともに、プレートを用いることで、より精密な治療が可能となり、トラブルの防止にもつながります。さらに、矯正治療に関しては専門の先生を迎えており、院内で幅広い診療に対応できるのが強み。ちょっとしたことでも構いませんので、気になることがあれば一度ご相談いただきたいですね。

痛みの少ない治療にも力を入れているとか。

穴井純院長 荏田西2丁目歯科2

少しでも安心して治療を受けてもらえるよう、痛みの少ない治療に取り組んでいます。本当は削らないのが一番ですが、どうしても削らないといけない場合は、必要最小限にとどめて処置する「ミニマム・インターベンション」の考えに基づいて治療をします。削る範囲が少なければ必要以上に組織を傷つけずに済みますから、治療中の痛みを抑えることにつながるでしょう。 また、痛みを減らすための一環として、レーザー治療も取り入れています。

子どもの治療ではスタッフとともに雰囲気づくりに注力

こちらは、子どもの患者さんも多いと伺いました。

穴井純院長 荏田西2丁目歯科3

ええ。長年保育園や小学校の園医を務めており、現在も多くの園児や小学生が通ってくれています。子どもと向き合っていると、こちらも楽しくなりますね。当院ではお子さんが治療に興味を持てるよう、「キッズクラブ」という取り組みを通じて、さまざまな工夫を凝らしています。定期的にお口のケアやフッ素塗布をしているんですが、ポイントカードを作成してポイントを貯められるようにしたり、親御さんとの連絡ノートを用意したりと、家族と一緒に少しでも楽しく通っていただくための動機づけができればと思っています。

小さな子どもだと治療を怖がることはないのでしょうか?

治療の際、怖がっている子をいきなり押さえつけるようなことはせず、まずは待合室で遊ぶところから始めるようしています。最初に悪い印象を与えると、それがトラウマになり後々に影響するので、雰囲気づくりが重要です。次第に慣れてきて、診察室に入れるようになっても、すぐに治療に入るのではなく、器具を見せたり触らせたりしながら「怖くないんだ、痛くないんだ」とお子さん自身に認識してもらうことを第一に考えていますね。ただ、これは私一人ではできないことなので、受付を担当する妻をはじめ、スタッフ全員で協力しながら温かな優しい空間をつくり上げるようにしています。

そうすると、奥さまは先生にとって公私ともに頼れるパートナーですね。

穴井純院長 荏田西2丁目歯科4

そうですね。受付が無愛想だと子どもたちは萎縮してしまいますから、妻が子ども好きで一緒に遊ぶことを楽しんでいるので、非常に助かっています。そういう気持ちは子どもたちにも伝わるようで、診察室に入ってくる時には、すでに子どもたちの気持ちが半分できあがっているんですよね。おかげでスムーズに治療を始めることができます。これは、家族とスタッフの力を合わせるからこそできるチームプレイ。妻は最近保育士と社会福祉士の資格を取りまして、「少子高齢化の時代に自分も何かできれば」と勉強する姿を見てとても頼もしく思います。親御さんから子育ての相談や地域の幼稚園事情を尋ねられることもあるそうで、そんな会話も楽しんでいるようですよ(笑)。

世間話をしに行くような気軽に立ち寄れる場所に

患者さんと接する際に大切にしていることは?

穴井純院長 荏田西2丁目歯科5

インフォームドコンセントですね。最近では当たり前のこととしてどの医療機関も取り入れていますが、私はまだ勤務医だった20年以上前から、インフォームドコンセントに努めてきました。「なぜだかわからないけれど、削られてしまった」とか、「何の説明もなく歯を抜かれてしまった」と患者さんが後悔することのないよう、何通りかの治療方法を提示し一人ひとりにとって最適な方法を考えながら、納得していただいた上で治療に取りかかるようにしています。そのためには、患者さんとのコミュニケーションが何よりも大切ですから、専門用語は使わず、どなたにもわかりやすい言葉を使用することや、早口にならないようにすることを意識していますね。

真摯に向き合っているのですね。これまでに印象に残っている出来事があれば教えてください。

若い頃のことですが、ご年配の患者さんと会話をする中で、ふとした一言から舌に違和感を持っていることがわかりました。お口の中を見ると感触が健康な状態とは違っていたので、大学病院の口腔外科を紹介したところ、舌がんがある程度進行していたことがわかりました。結果的に、その方は舌を切除されることになったのですが、その後、「先生に見つけていただいた」という内容のお礼と近況報告を兼ねた丁寧なお手紙をいただきました。その手紙は、今でも大切に持っています。この経験を教訓に、診療中はどんな場面でも大きな病気の可能性を見逃さないようアンテナを張るようになりましたね。

ところで、先生が歯科医師をめざしたきっかけは何だったのでしょう?

穴井純院長 荏田西2丁目歯科6

父も祖父も歯科医師で子どもの頃から父の仕事風景を見る機会が多かったこともあり、人の役に立てる職業っていいなと思ったんです。それに、物の組み立てや分解が得意だったので、向いているかもしれないとも幼心に感じていました。ちなみに、今は趣味と実益を兼ねて、模型作りを息抜きに楽しんでいます。歯科医師の仕事は削ったり詰めたりかぶせたりと細かな作業が多いのですが、向き合う相手は、物ではなく患者さんという生身の人間です。だからこそ、自分が思い描いたことが良い結果につながればうれしいですし、患者さんから感謝されるとやりがいを感じますね。

最後に、今後の展望についてお話しください。

せっかく自宅で開院しているのですから、ファミリーのように気取らず、地域密着型の歯科医院として気軽に来ていただけるスタイルを維持したいですね。お子さんから年配の方まで通院が楽しくなるようなクリニックをめざし、私自身も、院外で子どもたちに会った時に声をかけてもらえるような、親しみやすい歯科医師でありたいです。理想は、「痛くなってから仕方なく行く」場所ではなく、世間話をしに行く感覚で「痛くなる前に足を運べる」ようなお付き合いが、親子2代、3代と続くこと。模索中の毎日ですが、試行錯誤しながら理想のクリニックに近づけていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

審美歯科(メタルボンドクラウン)/9万3500円~、ホワイトニング/1万9800円~、インプラント治療(1歯)/40万4000円程度

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