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阿部 哲也 院長の独自取材記事

阿部歯科医院

(川崎市宮前区/溝の口駅)

最終更新日:2024/09/13

阿部哲也院長 阿部歯科医院 main

神木本町バス停からほど近く、溝の口駅や梶が谷駅、登戸駅からもアクセスしやすい「阿部歯科医院」。2004年の開業から20年、この地域の患者を診てきた。院長の阿部哲也先生は、とても穏やかで優しい雰囲気の人物だ。「一般歯科・小児歯科のみならず、インプラント治療から障害のある方の歯科治療にも力を入れています。困っている人の力に少しでもなりたい」と話す。院内に飾られた絵画は季節によって替えるなど、患者へのこまやかな心遣いを感じる。スタッフとの仲も良く、阿部院長が親しみやすい人柄であることがうかがえた。院外での活動も精力的な阿部院長だが、新型コロナウイルスの感染拡大時期は頑張りすぎで心身ともに疲れてしまったこともあったそう。それでも、歯科診療や地域活動を続けるのはなぜか、理由について聞いた。

(取材日2024年7月3日)

小児から高齢者まで幅広く診療

どういった患者さんが多くいらっしゃいますか?

阿部哲也院長 阿部歯科医院1

小児からご高齢の方まで幅広くいらっしゃいます。開業から20年がたつので、患者さんの年齢も高齢化している部分はありますが、患者さん層としては開業時からほとんど変わりません。中学校の校医も長年続けていて、4~6月の学校歯科検診後はお子さんの患者さんも増えますね。当院では家内が副院長で診療を行っているので、お子さんなどで女性歯科医師のほうが安心するといった場合にも対応が可能です。スタッフもみんな子ども好きや子育てを経験してきた人がいるのでご安心ください。また、通院が難しい方や障害がある方にもできるだけ対応いたします。

新型コロナウイルス感染症の流行を経て設備や内装に変化があったそうですね。

そうですね。設備でいうと、口腔外バキュームを各ユニットに導入しました。口腔外バキュームとは、治療中に飛散する水や唾液、歯を削った時の粉塵などを吸い込むための機械です。これにより、患者さんはもちろんのこと、スタッフも安心して治療に従事できるようになりました。また合わせて天井の蛍光灯を環境に優しいLED照明に変えました。新型コロナウイルス感染症の流行前に設置していた待合室のキッズスペースは廃止しています。

スタッフの皆さんもとても明るくて親しみやすく感じました。

阿部哲也院長 阿部歯科医院2

スタッフへの患者さんからの評価は高いと思っています。当院のスタッフの中には長年勤めてくれている人もいて、いつ来ても同じ人が迎えてくれるという安心感があるのでしょう。最近、以前アルバイトとして働いてくれていたスタッフが復帰してくれたんです。大学生の時に当院で働いていて、その後就職のために退職し、結婚、出産を経て当院に戻ってきてくれました。辞めてからもときどき患者さんとして顔を出してくれるなど、交流は続いていたのですが、またスタッフとして戻ってきてくれたことにとても感謝しています。20年続けてきて良かったなと今年一番うれしく思う出来事でした。

患者の健康状態や生活習慣を考慮した治療法を提案

力を入れている治療はありますか?

阿部哲也院長 阿部歯科医院3

力を入れているというよりも、治療法が以前と比べて大きく変わってきているのはインプラントです。僕が大学に入った頃は日本でインプラントが治療に取り入れられるようになった時期で、これからの歯科治療が変わる可能性を感じました。卒業後はインプラントの症例数が多いクリニックで勉強し、そこで知識や技術を磨きました。当時は歯ぐきを切って開き、骨を露出させる手術が主流でしたが、今は歯科用CTの利用によって、インプラントを治療したい部分だけに穴を空けて埋入できるようになりました。治療時間も半分くらいに短縮でき、傷も少ないので治療後の回復も早くなるメリットがあります。もちろん歯科用CTや模型でシミュレーションを行っても、確実にインプラントを埋入できるとは限りません。治療する本数や骨の状態によっても異なりますが、それでも以前よりは患者さんの身体のご負担が少なくなっているといえるでしょう。

インプラントはどういった方に向いているのでしょう。

インプラント治療は全身の健康状態と、お口の中の衛生状態がいいことが適用の条件です。一番重要なのは骨の健康状態です。インプラントは骨に埋めるものなので、骨の状態が重要なのです。例えばご高齢の方の場合、骨粗しょう症によって骨がもろくなっていることがあり、そうした方にはインプラントは勧められません。また、糖尿病の方も、感染症や炎症を起こす危険性があるので、避けたほうがいいでしょう。インプラントを検討するのは、何らかの原因で歯を失った方です。歯を失う原因の多くは、口腔内の衛生状態にあるので、インプラント埋入後も定期的なメンテナンスは欠かせません。当院では、インプラント治療を行った患者さんには、3ヵ月に1回のメンテナンスをお願いしています。

審美性に配慮した入れ歯があると聞きました。

阿部哲也院長 阿部歯科医院4

保険診療での入れ歯は金属を使用するため、見た目を気にする患者さんもいらっしゃいます。そうした方には、自由診療とはなりますが、金属を使わない自然な見た目に近づけられる入れ歯をお勧めします。自由診療の入れ歯は、歯茎部分から立ち上がっているのが特徴です。審美性はもちろんですが、材質もつるっとしているので着け心地にも配慮されています。金具で固定するタイプの場合、金具と歯の間にどうしても隙間ができてしまうのですが、自由診療の入れ歯では、そうした隙間がごく小さいので、食べ物が挟まりにくいというメリットもありますね。マスクを使わない生活が戻ってきてからは、見た目を気にする患者さんからの問い合わせも増えました。自由診療なので、費用は保険診療よりも負担がかかりますが、そうした選択肢があることも知っていただきたいですね。

口腔機能の改善や維持にも注力

在宅医療などに力を入れる理由を教えてください。

阿部哲也院長 阿部歯科医院5

自然に地域での活動が増えたというところでしょうか。例えば、障害がある方の歯科治療では、なかなか対応できるクリニックが多くはないという現状があります。当院の近くに障害者施設があって、僕は10年くらい前から歯科検診に伺っているんです。いまだに障害がある方がどこで口の中を診てもらえるかわからないといった声をお聞きすることがあり、困っている方の受け皿に僕が少しでもなれればと思っています。また訪問診療では、少しずつ体が動かしにくくなって食べることも困難になってしまう状況を多く目にしてきました。食べられなくなると、患者さんの生活の質が落ちてしまうので、少しでも生活を維持できるようにお手伝いできたらと思います。そうしたことを長年積み重ねてきた結果、院外の活動も増えてしまいました。

多職種連携で重要なことは何ですか?

障害のある患者さんも訪問診療の患者さんも、僕だけでは診られません。保健師、地域包括支援センター、ケアマネジャーさんだけでなく、医師や看護師、薬剤師さんといった多職種の方々との連携は非常に重要です。例えば訪問診療の患者さんについて、家族構成やキーパーソン、どういった病気があるか、服用している薬は何かといった情報があると、スムーズな治療につながります。反対に僕がどんな治療を行っているのか、他の職種の方々に知っていただくことも必要です。宮前区には2007年に「みやまえの会」という多職種連携の会が発足し、定期的に勉強会や検討会を行っています。最近では、訪問診療だけでなく、災害時の対応についても協議しています。高齢者の一人暮らしも少なくないので、こうした多職種連携は今後ますます重要になるでしょう。

今後取り組みたいことについてお聞かせください。

阿部哲也院長 阿部歯科医院6

保険の改定などもあり、今後は口腔機能発達不全症や口腔機能低下症への対応がますます求められるようになると思います。口腔機能発達不全症についてはお子さんが、機能低下症についてはご高齢の方が中心になるでしょう。これからの歯科治療は悪い部分を削って治療することの他に、口の機能面を強化することも必要です。しっかり噛んで飲み込む力をつけられるよう、リハビリテーションなどにも積極的に取り組みたいと思います。それには歯科衛生士さんの力が必要です。スタッフを増員し、患者さんに対応できる体制にできればと思っています。最近食事中にむせるようになったとか、口が乾くようになった方は、お口の機能が低下しているのかもしれません。気になることがあれば、気軽にご相談いただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/32万円~、審美性に配慮した入れ歯/9万5000円~

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