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梅田 和裕 院長の独自取材記事

うめだ歯科医院

(川崎市宮前区/宮前平駅)

最終更新日:2024/10/23

梅田和裕院長 うめだ歯科医院 main

宮前平駅からバスで10分ほど、南平停留所のすぐそばにある「うめだ歯科医院」。1995年の開業以来、30年近く地域に根差して診療を続けてきた。院長の梅田和裕先生は、街のかかりつけ医として、虫歯・歯周病治療をはじめ、小児歯科、インプラント治療など幅広い歯科診療に対応。患者との対話を大切にし、一人ひとりの気持ちや希望に寄り添う診療を心がけている。「私自身、治療が怖くて小学5年生まで歯科医院で泣いていました。だからこそ患者さんの立場に立ち、お気持ちに配慮した診療を心がけています」と梅田院長。その温かな人柄に惹かれ、長年にわたり通い続ける患者も多いそうだ。優しい笑顔と謙虚な姿勢が印象的な梅田院長に、クリニックの歴史や診療に対する想い、歯科医師をめざしたきっかけなど、さまざまな話を聞いた。

(取材日2024年6月13日)

末永く質の高い診療を提供し続けることをめざして

2025年で開業30周年を迎えるそうですね。

梅田和裕院長 うめだ歯科医院1

1995年に開業しましたので、来年30周年を迎えます。年月の経過とともに患者さんも年齢を重ね、高齢の方の割合が多くなってきました。私自身、今年で62歳。1987年に歯科大学を卒業後、勤務医時代も含め、これまで40年近く歯科診療に従事してきました。今でも体力に自信はありますが、若い頃と同じようにはいきません。そうした状況でも診療の質を下げないために、ここ数年、診療時間の変更など診療体制の見直しを進めてきました。私も含め、スタッフが無理なく働ける環境を整えたいという想いもあります。新型コロナウイルス感染症の流行拡大も、クリニックの診療体制を見直す一つのターニングポイントになりましたね。

どのように診療体制を見直されたのですか?

新型コロナウイルス感染症の流行拡大に伴い、すべての診療を予約制にしました。また昨年から、診療時間を18時半までに短縮し、木曜日も休診にしました。遅い時間にしか来院できない患者さんには申し訳ないのですが、診療の質を下げずに、お一人お一人にじっくり向き合える体制にしたいと考えたのです。早番・遅番のシフト制だったのが固定時間制になりましたので、スタッフの負担も減ったのではないでしょうか。今いるスタッフたちは長く勤めてくれていて、チームワークも良く、助かっています。もちろん、「歯が折れた」「歯が抜けた」「顎が外れた」など、急を要する外傷の場合、診療時間外でも受け入れるようにしています。近隣の小学校の学校歯科医を務めていることもあり、急患対応も多いですね。

院内の感染症対策も徹底してこられたようですね。

梅田和裕院長 うめだ歯科医院2

歯科では元来感染症対策を徹底しており、新たな細菌やウイルスが出現するたびに対策をアップデートしてきました。当院もそうしてきましたが、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに飛沫対策が重要ということで、さらに診療ユニットを新しいものに替え、口腔外バキュームも導入しました。治療中に飛散する唾液や水、粉塵などを吸引する口腔外バキュームは、飛沫対策に役立つといわれています。また密になることや接触を避けるため、待合室の椅子の配置を変えたり、受付カウンターにビニールシートを設置したりもしました。そして何より院内の消毒を徹底し、接触がある部分は患者さんごとにすべて清拭するルールも設けました。現在もフェイスシールドやエプロンを着用して診療するなど、引き続き感染症対策を徹底しています。

患者が望む治療を提供するため、十分な対話を大切に

どんな訴えで受診する患者さんが多いですか?

梅田和裕院長 うめだ歯科医院3

高齢の方で多いのは、虫歯や歯周病の患者さんです。メンテナンスにいらっしゃる患者さんもいますが、虫歯などの治療で通われる方が大半を占めていますね。年齢を重ねると、唾液の分泌が減ったり口腔機能が低下したりするため、虫歯や歯周病の罹患率が高くなってしまうのです。中でも、歯の根っこの部分に虫歯が生じる「根面う蝕」になってしまう方が多くなります。唾液の分泌量が減ることが根面う蝕の原因の一つ。また根っこの表面のセメント質はやわらかいため、虫歯になりやすいのです。かぶせ物をした歯の根元から虫歯になったり、それが原因でかぶせ物が取れたりといったことにつながります。高齢の方の場合、根面う蝕を予防することが今後の大きな課題になるでしょう。

診療の際にはどんなことを心がけていますか?

歯科医院に怖いイメージがある方も多いと思います。私も子どもの頃、歯科医院に行くのが嫌でした。ですから患者さんのお気持ちに配慮するよう心がけていますね。「嫌だな」「歯を抜きたくないな」といった気持ちに寄り添いつつ診療するよう努めています。抜歯が必要に思えても、患者さんが残したいなら、その希望に沿った治療をしていきたいと考えています。患者さんが本当に望む治療を提供したいのです。話をしないとお気持ちや希望はくみ取れませんから、患者さんとの対話を大切にしています。何度も顔を合わせてお話ししているうちに、お考えもわかってくるようになるものです。時間の許す限り、なるべく対話しながら治療を進めていくよう心がけていますね。

患者さんへの説明に役立つシステムも採用されているようですね。

梅田和裕院長 うめだ歯科医院4

検査データなど患者さんの口腔内の情報を管理するシステムを刷新しました。診療中にタブレット端末を使って、検査データを患者さんにお見せすることも、印刷してお渡しすることもできます。データが蓄積されていますので、長く通っている患者さんであれば、10年前、20年前のお口の状態と今の状態を比較した資料を渡すことも可能です。歯周病のメンテナンスで通う患者さんに、歯周ポケットの推移表をお渡しすることもできます。そうした資料を見て、お口の健康に対する意識を高めていただきたいと思っています。今後も診療に役立つシステムを積極的に取り入れていきたいですね。ウェブ予約システムやクレジットカード決済なども導入したいと考えています。

人々の口腔ケアに対する意識を高めることにも力を注ぐ

ところで、先生はなぜ歯科医師をめざされたのですか?

梅田和裕院長 うめだ歯科医院5

高校3年生の時に父から歯科医師になるよう強く勧められたのがきっかけです。IT系の仕事に就きたいと考えて理数科の高校に通っていたのですが、突然歯科医師をめざすことになり、最初は戸惑いましたね。大学卒業後も、「自分は歯科医師に向いていないんじゃないか」と真剣に悩みました。私自身歯科医院が嫌いでしたので、患者さんに感情移入してしまい、思い切った治療ができませんでした。当時勤めていたクリニックの院長に相談したら、「じゃあ、どんな人が歯科医師に向いているんだ? 君が成長していくしかないのだよ」と言われて。その言葉で気持ちが楽になりました。歯科医師は、何年続けても「このレベルまでいけば十分」と言い切ることができない仕事だと思うのです。だからこそ、技術的にも精神的にも成長するよう努めています。

常に成長するよう努めていらっしゃるのですね。

勉強会や講習会に参加して研鑽するよう努めています。以前に比べて経験値も上がり、治療の引き出しも増えました。今では特定の治療にこだわらず、保険・自費診療を問わずさまざまな選択肢をご提案できます。ただ私一人でできることには限りがありますので、医科も含め、他の先生方とのつながりも大切にしていますね。人脈も広がりましたので、当院での対応が難しい場合はすぐに専門の医療機関に紹介させていただきます。逆に大きな病院から周術期の患者さんの口腔ケアを依頼されることも。また抗がん剤治療中は口内炎などお口のトラブルが生じやすいため、がん患者さんの口腔ケアを依頼されることもあります。他の医療機関とも緊密に病診連携をしながら、患者さんを親身にお支えしたいですね。

最後に今後の展望をお聞かせください。

梅田和裕院長 うめだ歯科医院6

高齢の患者さんの割合が増えていますので、口腔機能が低下するオーラルフレイルやその予防の取り組みを強化したいと考えています。歯科医師会活動の一環として、地域のコミュニティーでオーラルフレイルや口腔ケアに関する話をさせていただくこともあります。また小学校の歯科検診を行う中、近年、お口の状態が良くないお子さんが増えているようにも感じています。マスク生活に慣れて、歯磨きなど口腔ケアに対する意識が低下してきているのかもしれません。学校歯科医として子どもたちの歯磨き指導などにも力を入れていきたいですね。老若男女問わず、地域の皆さまの口腔ケアに対する意識を高めることにも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円~

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