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梅田 和裕 院長の独自取材記事

うめだ歯科医院

(川崎市宮前区/宮前平駅)

最終更新日:2019/08/28

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宮前平駅からバスで10分、南平停留所そばに「うめだ歯科医院」がある。1995年に開業して以来、地域に根付く地域住民に愛される歯科医院だ。梅田和裕院長は子どもから高齢者まで幅広い層の患者に人気があり慕われている。その秘訣は患者一人ひとりとの対話を大切にする診療スタイルだろう。「患者と向き合うことで自身も助けられた。皆さんには本当に感謝している」と語る梅田院長。丁寧な治療だけでなく、謙虚で優しい人柄に惹かれて長年通う患者も多い。開院して23年。院内の設備もデジタル化し、昨年からは宮前区歯科医師会の会長にも就任したという梅田院長に、現在のクリニックの診療について話を聞いた。
(取材日2018年6月26日)

将来的には訪問診療も視野に

開院して23年が経過しましたが、患者さんの層に変化はありますか?

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以前は子どもからご高齢の方までいろいろな層の方が平均して通って来られていました。しかし年月の経過とともに通われている方も年齢を重ね、ご高齢の方が多くなっています。今は3割~4割の方が70代以上です。足腰が弱っている方が増えてきたなと感じます。うちは2階なので、階段が大変になっているようです。お子さんに抱えられるようにして階段を上ってこられる患者さんもいます。「この患者さん、来年も階段上れるかな」と心配になることもあるんです。ご高齢の方のことを考えると、訪問診療も今後視野に入れていきたいと思っています。

ご高齢の方が多いということは、義歯を必要とする方や調整を求める方が増えているのでしょうか。

必ずしもそうではありません。義歯の方もいらっしゃいますが、歯周病のメンテナンスで通って来られる方が圧倒的に多いです。全世代においてメンテナンスで通われる方が中心です。予防に力を入れているのもあり、虫歯の治療が終了するときに、その方の状態に合わせて「次はこれくらいの時期にメンテナンスに来てくださいね」という案内をしています。真面目な患者さんが多くて、そうお伝えしておくと、こちらからお知らせをしなくても自主的にメンテナンスに来てくださいます。皆さん、予防意識が高いんですよ。

歯科用CTを導入されたとお聞きしました。導入した経緯を教えてください。

CTの撮影が必要な患者さんは、今まで歯科用CTの設備がある他のクリニックに行き、そこでCTを撮っていただくという流れで診療をしていたのですが、早く診断をつけたいという思いがありCTを導入しました。インプラントを希望される方が増えてきたのでCTの必要性が高まったという背景もあります。CTは虫歯の治療でも使うのですが、3次元的に見ることにより、歯を支えている骨の状態もわかりやすいですし、神経の状態もチェックできます。細かい診断がつけやすくなりましたし、モニターに映して患者さんにお見せできるので「わかりやすい」と喜ばれています。治療がスピーディーに進むのも良いですね。

病診連携にも力を入れていらっしゃるそうですね。

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一般診療をする歯科医院として、自分のところで対応できないとき、他の専門機関にちゃんと紹介できるというパイプも必要です。一方通行の病診連携ではだめだと思うのです。歯科だけでなく、整形外科や内科といった医科の先生方との連携も必要で、そういう面での連携はとても活発になっています。最近は特に歯科以外の先生方との病診連携を強めながら患者さんの治療にあたっています。インプラント治療を希望されてる患者さんは増えてきていますが、僕は専門医ではないので、僕の技術では対応できないケースもあります。そのような場合には、きちんと対応できる専門の先生をご紹介させていただいています。

宮前区歯科医師会の会長として、地域全体へ貢献

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

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僕が歯科医師になったのは高校3年生の時に父に強く勧められたからで、それまでは今でいうIT系の仕事をしたいと思い、理数科の高校に通っていました。それが突然歯科医師をめざすことになり、最初は戸惑いましたね。大学を卒業した時、自分は歯科医師に向いていないんじゃないかと真剣に悩みました。僕が歯科医院嫌いでしたから患者さんに感情移入してしまい、思い切った治療ができなかったんです。以前勤めていたクリニックの院長に相談したら「じゃあ、どんな人が歯科医師に向いているんだ? 君が成長していくしかないのだよ」と言われて。その言葉で気持ちが楽になりました。歯科医師の仕事は、きっと何年続けても「このレベルまでいければ十分」と言い切ることがない仕事だと思うのです。だからこそ、努力を怠らず技術的にも精神的にも成長していきたいですね。

患者さんと接する際に心がけているのはどのようなことですか?

歯科医院には怖いイメージがあるし、嫌だと思っている人も多いと思うんです。僕も子どもの頃、歯科医院に行くのは嫌でした。だから僕は、患者さんのメンタルを重視するようにしています。痛みを和らげる治療や麻酔の技術も大切だと思いますが、患者さんの「嫌だな」「歯は抜きたくないな」という気持ちを大切にした上で治療にあたるようにしています。そういった気持ちはお話をしないと感じ取れませんから、患者さんとの対話の時間を大切にしています。何度も顔を合わせてお話ししているうちに患者さんの考えもわかってくるようになるんですよね。診療時間は限られていますし、まだまだお話しできていないこともあると思いますから、改善できることは改善して、患者さんとの時間を十分に取れるようにしていきたいです。

地域の活動にも尽力されているとお聞きしました。

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地域包括ケアの一環として宮前区の歯科医師会でさまざまな活動を行っており、地域のコミュニティーにお邪魔してオーラルフレイル、口腔ケアの話をさせていただく機会が増えてきました。宮前区の医師会、看護師会、薬剤師会など、医療や介護に関わる多職種が集まる意見交換会や区の協議会などで、歯科医師会としてできる仕事をお受けしています。地域の方々には本当にお世話になっていますので、少しでも皆さんのお役に立てればと考えています。

けがをして、患者に求められていることを実感

1月に大きなけがをされたとお聞きしたのですが。

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実は今年の大雪の日、転んで足首を骨折してしまったんです。入院することになり、知り合いの先生方にお願いをして、入院中の診療を替わっていただきました。退院後もつい最近まで松葉づえを突いていたもので、他の先生の手を借りていたんです。ただ、患者さんの数が多く、1人では対応しきれないということもあり、松葉づえが必要なくなった今も引き続き週に2回、外部の先生に来ていただいています。

患者さんも驚いたのでは?

けがは大変でしたが、うれしいこともありました。僕が入院して休んでいる間、患者さんが僕を待っていてくれたんです。退院して治療を再開できるようになった時に、皆さんまた来てくださって「大丈夫ですか」と次々声をかけていただいて。本当にうれしかったです。同時に迷惑をかけてしまったと深く反省しました。皆さんに迷惑をかけないよう、今後はより慎重に生活していこうと思っています。

プライベートではラグビーと空手をされるそうですね。

骨折してからしばらくお休みしていましたが、空手は最近復帰しました。ただまだ足があまり動かないので、子どもたちの面倒を見ています(笑)。他の業種の方や子どもたちとふれあう貴重な機会で、大切なリフレッシュタイムです。あとは、もう少し時間が取れたら音楽をやりたいですね。昔バンドをやっていたんですが、もう一度できたらと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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患者さんに喜んでいただける歯科医院でありたいです。僕の友人が岩手県石巻市で歯科医院をしているのですが、東日本大震災で診療所の1階部分が流されてしまいました。それでも彼は諦めずに診療所を再開しました。その友人が僕に言ったんです。「最後は患者さんに助けられ、やる気が出て頑張れる」って。本当にそうだと思いますね。それ以来、より一層患者さんと向き合う時間を大切にするようになり、患者さんへの感謝の気持ちも強くなりました。今後は患者さんの話をただ受け止めるだけではなく、僕自身のスキルアップや当院のサービス向上に役立てていきたいと思います。

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