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平沼一良 院長の独自取材記事

平沼歯科クリニック

(川崎市宮前区/宮前平駅)

最終更新日:2019/08/28

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溝の口駅からバスで約15分の「平沼歯科クリニック」。決してアクセス抜群とは言えない立地ながら、近隣はもとより遠方に住む患者が評判を聞きつけ訪れるという。その理由の一つは、院長の平沼一良先生が誇る高い技術。1983年の開業以来、「難しい症例を自分の手で解決したい」という熱い思いを胸に全力投球の治療を続けてきた。平沼院長は一般歯科はもちろん、歯周病治療、歯列矯正、インプラント治療、顎関節症の改善など、歯科診療を網羅し口内の健康維持に広く貢献している。さらに噛み合わせ治療では、首・頭蓋のカイロプラクティックを併用するなど、多方面での知識を生かした独自の治療法を導入。治療効果の最大化に余念がない。そんな平沼院長の幼少期から現在に至るまで、歯科医師としての軌跡を追った。
(取材日2015年5月11日)

成人難症例の治療にじっくり時間をかけたいと、大人の治療に特化

この地に開業して30余年ですね。なぜ溝の口を選ばれたのですか?

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開業前は、都内の高層ビルが立ち並ぶような所で診療にあたっていたこともあるんですよ。ただ私自身がかつて小児ぜんそくを患っていたこともあって、どうも息苦しさを感じて……。そこで、開業するなら自然豊かな田園都市エリアにしようと思ったのです。溝の口は縁もゆかりもなく、たまたま見つけた地域だったのですが、近くにまだ田んぼがあって、秋になると枯葉を焼く風景が見られるような素朴さが気に入って決めました。そこからはあっという間の30年。現在は成人の総合歯科に大きく比重を置き、かつ難しい症例に力を入れています。

成人総合歯科に特化しようと思ったきっかけは何だったのですか?

開業当初はお子さんの治療も行っていました。同時に、大人の難しい症例の方を診る機会も非常に多く、その中で歯科診療の在り方について考えるようになったのです。小児科と成人の内科が分かれているように、子どもと大人の歯科診療についても、それぞれが専門的に行われる時代が来たのだなと。具体的には、集中して治療に取り組める環境や、説明やカウンセリングの時間を十分に確保できる体制を整えることです。そこで開業から7年後、近隣に女性の歯科医師の方が開業されたのを機に、小児歯科はそちらにお願いする形で、成人に特化した診療体制を本格的にスタートしたというわけです。

じっくりと時間をかけた診療を行われているそうですね。

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初診時のガイダンスでは、1時間ほど使って患者さんの悩みや希望を伺っています。その上で、こちらでできる最大限の治療法を複数ご提案し、十分に納得していただいてから治療を進めるのです。治療時間も平均すると1回につき1〜2時間。もちろん一般的な虫歯の治療などは、これまで数えきれないほどの経験を積んできましたので、ダラダラと時間をかけずに短時間で終えることができます。しかし当院の場合、特に難症例でお悩みの成人を中心に診ていますので、よりじっくりと時間をかける必要があるのです。そのため1日に診られる数も、おのずと20人程度に限定されてきます。中には中程度の虫歯治療のために、わざわざ遠方から来てくださる方もいらっしゃるんですよ。そのような場合、「ご自宅近くの歯科医院にかかったほうがいいですよ」と率直に申し上げるようにしています。なるべくたくさんの方を診て差し上げたいとは思っていますが、高い交通費を払って来ていただくのは申し訳ないですからね。

真の意味で「患者のため」を貫く、3本の柱を中心とした診療体制

特に力を入れている治療はありますか?

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当院では生まれ持った自分の歯を残すことを大前提として、3本の柱を中心とした診療体制をとってきました。その一つが「非抜歯矯正」。噛み合わせの悪さが、肩こりや頭痛の原因となり得るということは広く知られていますよね。この噛み合わせの観点からも、歯並びを整えるためとはいえ健康な歯を安易に抜くべきではないというのが私の考え方です。一般的に歯列矯正は上下4本の小臼歯を抜くことが多いのですが、当院ではそれらに手を付けず、まずは下顎のポジションを正していきます。その後ローフリクションと呼ばれる極細の形状記憶ワイヤーを使って、弱い力で徐々に歯列を整えるのです。先日も18歳の男性が相談に来られましたが、他の2ヵ所のクリニックでは抜歯が必要だと診断されたとか。このように他院で抜歯を勧められた方でも、当院でなら8割は抜かずに済んでいます。そのため、はるばる関西や四国から来てくださる患者さんもいらっしゃいますね。あとは、歯周病予防に効果的な「高周波通電治療」と、極力骨を削らないインプラント治療。インプラント治療はあくまで最後の選択肢であって、やはり天然歯を残すことが最優先です。

高周波通電治療について詳しくお聞かせください。

高周波には狭い所、狭い所に入っていこうとする性質があります。この特性を生かし、歯周ポケットに入れたチップに通電させることで、薬剤では取れない細菌を除去するものです。最近は切開せずに済む治療法として、電解水や特殊な薬液を使った治療も広まっていますね。しかし患者さんの体に粘膜から吸収されていくことを避けられない以上、化学薬品を使うのには抵抗があります。高周波通電治療にはその心配がありませんし、1回15〜20分で済みます。痛みも通電時にチクッ、チクッとする程度。口臭や初期の歯周病であれば数回で効果が得られるため、当院では20年近く前から注力してきました。

インプラント治療において、「なるべく骨を削らない」とはどういうことなのでしょうか?

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現在のインプラント手術では、コンピューターのシミュレーションどおりに歯茎を丸く開けて、そのまま骨を削っていく術式が主流です。骨の丈夫な方にはそれでも良いでしょう。しかし骨の細い人やもろい人には向いていると言えません。埋め込んだインプラントの周囲の骨が壊れて、ぐらつきや細菌感染を引き起こす恐れがあるからです。そこで私はあえて歯茎の上部を切開し、精査した上で骨の整形や増骨などの処置を施します。傷口は1週間もすれば塞がりますからね。また当院の歯科用CTは、顔面、頭部、頚椎までフルフェイスで撮影できるため、骨の形状や骨密度を含めて精密な診断が可能です。骨を削る時も特殊な器具で細い穴を開け、骨を外側へと凝縮させながら広げていきますので、削る箇所を最小限にとどめられます。凝縮された分だけ骨密度も強度も増すというメリットもあるんですよ。このように、真の意味で患者さんのためになる治療とは何かを私は追求しています。

全身を知る歯科医師をめざして、学び続けた20代、30代

歯科医師をめざしたきっかけは何だったのですか?

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父が歯科医師だったこともあり、自然と後を追うように歯学部に進学しました。大学時代はとにかく日々の勉強が楽しくてたまらなかったですね。もともと凝り性な性格で、もっともっと知りたいという欲求から勉強ばかりしていた記憶があります。中でも興味を持ったのは病理解剖で、夏休みはほとんど毎日、解剖学教室に通っていたほどです。大学院では生理学を学んで、当時の教授の専門であった皮膚のツボや鍼の技術まで身に付けました。さらには歯科と関連の深い骨格について学びたいと、カイロプラクティックの専門学校の門を叩いたこともあります。そうした数多くの学びの中で、自然治癒力を活性化させるニュートリションセラピー(栄養療法)と出会い、栄養学全般を深く学ぶきっかけとなりました。

先生が診療において大切にされていることは何ですか?

私は生まれつき病弱で、喘息やアレルギー体質にも悩まされていました。大げさではなく、本当に折れそうなくらい線の細い子どもで、小学生の頃は担任から「骨皮筋衛門(ほねかわすじえもん)」なんて呼ばれていたほど。そんな体質を何とか変えたいと、意を決して柔道部に入ったのが中学の頃。当時は柔道着姿がかかしのようだと笑われたものですが、運動によって食欲も増し、風邪知らずの丈夫な体を手に入れることができました。私の体質を変えてくれたのは、医師でも薬でもなく、運動療法と母が毎日作ってくれた手料理にほかなりません。そうした経験から、人間に本来備わっている自然治癒力の高さを実感する者の一人として、歯科医師になった今日でも患者さんの持つ自然治癒力を生かす姿勢を大切にしています。

先生はいろいろな趣味をお持ちだそうですね。

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20代、30代は勉強に明け暮れる毎日でしたが、30代後半に入ってからは趣味にも目を向けるようになりました。最初にはまったスキーは国内では飽き足らず、ヘリコプターをチャーターしてカナダの雪山に挑んだこともあったほど。その後はダイビング。これもただ潜るだけではなく、海中の撮影を始めたところ、一瞬でとりこになってしまいました。水中カメラやビデオでそれぞれ賞をいただいたこともあるんですよ。最近は忙しくなってそう頻繁に潜りに行くことはできず、時間ができたときにはゴルフをしています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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