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赤井 啓祐 院長の独自取材記事

あかい歯科医院

(寝屋川市/寝屋川市駅)

最終更新日:2025/10/31

赤井啓祐院長 あかい歯科医院 main

寝屋川市にある「あかい歯科医院」は、1994年の開業以来、地域の人々に寄り添った診療を続けてきた。院長の赤井啓祐先生は、日々の診療に加え、寝屋川市歯科医師会の会長も務め、行政や介護施設、栄養士など多職種と連携し、講演会や勉強会、ボランティア活動にも精力的に取り組むパワフルな歯科医師だ。「気になることは、まず自分で実践してみるのがポリシー。自分で経験してこそ、患者さんに具体的なアドバイスができると思っています」と、患者に提案する口腔の体操やメンテナンス法は自らも実践。時には患者から新たな知見を得て知識を更新することもあるのだという。そうやって培ってきた知識や経験を、より地域社会へ還元したいと今後を見据える赤井院長に、歯科診療と社会貢献にかける思いについて聞いてみた。

(取材日2025年6月18日)

2世代、3世代と家族皆で通える歯科医院へ

まずはこちらの歯科医院の特徴を教えてください。

赤井啓祐院長 あかい歯科医院1

さまざまな年代の方が来てくれるのが特徴ですね。午前中はおばあちゃんおじいちゃんが開院前から並んで待っていますし、昼間は幼児や主婦の方、夕方以降は小中高校生、大学生、働き世代の人が多いです。当院は今年で開業から31周年を迎えたこともあり、2世代、3世代、4世代と家族皆で来てくれている人が多いんです。また、当院は駐車場もあるので遠方から来る人も多くて、寝屋川市外の方も3割くらいいます。愛知県や神奈川県など、引っ越し先から来てくれる方もいます。ほぼ皆さん、クチコミで来てくれていて、当院に来てくれた方が大切な人に広めてくれるのも、当院の強みかなと思っています。基本的には予約優先で診療していますが、急患にも対応することが可能です。

院内設備でこだわっているところはありますか?

当院では殺菌効果が期待できるオゾンガスを排出する装置を導入し、診療室や待合室の空気清浄を徹底しています。うがいや歯を削るときに使う水、手洗いやトイレの水もすべて、オゾンガスを水に溶かしたオゾン水を使用しています。また、患者さんが使用したスリッパは毎回消毒後に滅菌箱に入れて保管しているので、素足でも安心して履いていただけると思います。診療ユニットは4台で、そのうちの3台は新しくしていますので、治療もスムーズですし、患者さんも楽に治療を受けていただけると思います。

開業までの経緯を教えてください。

赤井啓祐院長 あかい歯科医院2

大阪歯科大学卒業後にオーストラリアに留学し、帰国後は大学の先輩の歯科医院に勤務しました。そこは自由診療を中心に行っていた歯科医院で、歯科医師は2人という環境。先輩のこだわりが隅々まで行き届いていましたので、一人ひとりの患者さんにじっくりと時間をかけた診療はもちろん、雑巾がけや本棚の整理整頓まで「こういうところが大事なんだ」と毎日たたき込まれました(笑)。次に勤務したのは別の先輩の歯科医院で、こちらは保険診療が中心でした。とても丁寧な仕事をする先生で、自由診療でも保険診療でも、適切な知識と技術の裏打ちが必要なんだなということを学びました。そのほかにも複数の歯科医院に勤務し、自分の歯科医院のイメージを育てて、1994年に開業しました。

多職種とも広く連携し、地域貢献をめざす

どのような歯科医院をイメージしていたのですか?

赤井啓祐院長 あかい歯科医院3

開業当初は子どもの矯正を中心にやりたいと考えていたのですが、少子化もあり、矯正以外の患者さんも多くなりました。現在は難しい矯正は専門の先生を紹介することにして、私は予防歯科とオーラルフレイルへのアプローチを重視して診療しています。矯正でも虫歯の治療でも、治療したら終わりではなく、そこからがスタート。歯周病で歯を失えば台なしになってしまうので、日々の歯磨きと歯科医院での定期的なメンテナンスを続けてもらえるように努めています。当院は、メンテナンスの際に歯茎のマッサージを兼ねた「つまようじ法」というブラッシング法を取り入れています。この方法は歯茎を引き締めたり唾液の分泌量を増やしたりするのに有用で、私自身も実践しています。虫歯の再発を繰り返すような人には特に自覚的に取り組んでもらえるように、自分の体感も含めて丁寧に説明しています。

マウスガードの作製も手がけているそうですね。

マウスガードとはスポーツ用マウスピースのことで、スポーツ時の歯の破折や顎の骨折、口唇のケガの防止などを目的としています。顎がしっかり固定されていると、集中力や運動能力の向上も期待できますので、マウスガードを噛むことでサポートしていきます。近くに大学があるので、ラグビーや格闘技、空手、バスケットボールなどの選手がマウスガード作製のために来てくれています。

市民講座などの地域活動にも注力されているそうですね。

赤井啓祐院長 あかい歯科医院4

若い頃から50代まで、日々の診療に加え勉強会やセミナーへの参加など、歯科医師として成長するべく精力的に取り組んできました。しかし、還暦を迎えたのを機に、ここからは自分のことだけでなく地域の皆さんのために役立つことをしようと考えるようになりました。現在は寝屋川市歯科医師会の活動にも力を入れており、市民講座や健康サポーターの指導といった地域活動やボランティア活動など、行政や看護・介護関係の方をはじめ多職種とも広く連携しながらさまざまな活動を行っています。身元不明のご遺体の口の状態から身元を確認するという警察歯科の仕事はもう15年ほど続いていますね。たくさんの方々との出会いが新たに気づきになることも多く、これからも誰かの役に立てるよう取り組んでいけたらと思っています。

チームワークを大切に、より多くの地域貢献を

歯科衛生士さんが2人と歯科技工士さんが1人。長く勤務されるスタッフさんも多いのですね。

赤井啓祐院長 あかい歯科医院5

開業当初からずっと働いている人もいますし、もともと当院に幼稚園の時から通っていて、今は歯科衛生士として働いているという人もいます。それから常勤の歯科技工士がいるのも当院の強みですね。勤務医時代から30年以上一緒に働いているので、信頼関係がしっかりできています。義歯や仮歯の調整については、私の指示のもとに、直接患者さんと話をしながらやってもらっています。細かなところまで対応できるので、患者さんに喜んでいただけたらうれしいですね。患者さんにとって良い歯科医院にしたいと思うなら、歯科医師がいるだけでは足りません。患者さんやスタッフの力がなければできないんです。ですから常に志高く、チームプレーに徹して働いてくれるスタッフは当院の宝だと思っています。

最近こだわっていること、新しく挑戦していることはありますか?

最近は食事や栄養について皆で学んでいて、昼休みにはスタッフ皆で昼食を作るようになりました。献立と買い出しは私が担当していますので、栄養バランスを考えながらスーパーで食材を選んでいるんですよ。調理は私がする時もありますが、基本は当番制にして順番に担当しています。薄味を心がけているので、最初は「物足りない」という感想もありましたが、徐々に素材の味をしっかり楽しんで満足できるようになりました。この昼食を通して実感したことは、患者さんに食事のアドバイスをする時にも役立ちますし、この話題を通して患者さんからいろいろと教わることもあったりして、スタッフ同士はもちろん、患者さんとのコミュニケーションにもすごく良い影響が生まれています。

それでは最後に、読者へメッセージをお願いします。

赤井啓祐院長 あかい歯科医院6

口のトラブルは突然生じることもあれば、長期間の良くない習慣によって生じることもあります。子どもも大人も「歯医者は怖い」「歯医者は苦手」と思っている人が多いですが、一度は歯科医師に相談してもらいたいと思います。そうすれば、何に困っているのか、どういう状態なのかがわかりますし、具体的なアドバイスもできます。その上で治療方針は相談して決めていけば良いと思いますね。当院ではいきなり治療することはなく、まずは雑談も含めていろいろな話をしてリラックスできる状態をつくるよう心がけています。地域の皆さんにとって当院が安心して通える場所であるように、これまで以上に私たちの知識や経験を還元していけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

床矯正/8万円~、全顎矯正/50万円~、スポーツ用マウスガード/5500円~

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