寺地 勇人 院長、寺地 浩太郎 副院長の独自取材記事
てらち歯科
(堺市北区/北花田駅)
最終更新日:2024/11/15
「患者さんを驚かせる治療をしたい、想像されている以上の結果を出したいという思いは常にあります」と語る「てらち歯科」の寺地勇人院長。その思いを胸に、大阪メトロ御堂筋線・北花田駅すぐのビルの2階という交通至便な立地にて25年にわたり保険診療を中心に幅広い歯科診療に取り組んできた。長年通い続ける患者が多いのが同院の特徴で、患者の期待に応えるべく、豊富な知見と熟練の技術を駆使して治療にあたる院長。現在は息子で根管治療を得意とする寺地浩太郎先生が副院長として加わり、2人体制で診療を行っている。勇人院長と浩太郎副院長に、同院の診療方針や得意とする治療、注力する予防歯科診療について話を聞いた。
(取材日2024年10月23日)
開業から25年。長年通い続ける患者の期待に応えたい
明るく清潔感のある院内ですね。
【勇人院長】ありがとうございます。開院から25年ですが、約12年ごとに改装しているんですよ。4台ある診療チェアもすべて新しいものに、今週変えたばかりです。機器面でも新たにマイクロスコープを導入しました。根管治療をする際に使う機器で、以前使っていた眼鏡タイプの拡大鏡よりも深い所まで視認できるのが特徴です。マイクロスコープのおかげで今まで以上に、できる限り抜歯をしない治療を提供できるのではないかと期待しています。ほか、歯科用CTやYAGレーザー、CO2レーザーなどのレーザー機器、デジタルエックス線撮影装置なども備えています。
現在の患者層について教えてください。
【勇人院長】長く通ってくださっている患者さんが多いのが特徴ですね。勤務医時代に担当していて、開業後も引き続き当院に通ってくださっている方や、遠方に引っ越されてからもはるばる足を運んでくださる方もいらっしゃるので、とてもうれしく思っています。少しでも交通の便が良い所をと思って、この場所を選んだかいがありました。
小さなお子さんの受診にも対応しているそうですね。
【勇人院長】1歳ぐらいから来院されています。小さなお子さんの場合、転んで歯を打ってしまうこともあり、その歯がグラグラになるなどの症状が多いですね。歯の脱臼や歯肉が切れているなどは当院で対応できますし、万一骨折など当院で対応できない状態であれば、整形外科や口腔外科を紹介します。消毒だけで済む症状も多いですが、歯科医師に診てもらうと安心できる部分もあると思うので、気になる症状があればご来院ください。泣き叫んでいるお子さんでも大丈夫です。親御さんにもご協力いただいて、私のほうで諦めることは絶対にしません。
歯を守るための夜間用マウスピースを推奨
診療の際に気をつけていることは?
【勇人院長】患者さん目線で見た時に口腔状態を理解していただくために、口腔内をカメラで撮影しています。手鏡だと見えにくい部分も撮影することで見えやすくなり、より状況を把握してもらいやすくなるかと思います。治療過程の様子をお伝えすることで、患者さんの不安や疑問を解消することもできると思います。また、治療の見通しを伝えることで、次回の治療に向けて心の準備をしやすく、より安心して治療を受けることができることになると感じています。
【浩太郎副院長】処置をする前に、患者さんの希望を聞くことですね。痛みが苦手だと伺えば、麻酔を打つ際でも時間がかかってもなるべく痛みが出ないように対応しています。患者さんから希望を引き出すためには、「先生にこんなこと言ったら怒られるんじゃないだろうか」と絶対に思わせないような姿勢が大事。些細なことでも伝えていただけるように、笑顔や質問の仕方に気をつけています。
幅広く診療されていますが、特に得意とする治療はありますか?
【勇人院長】入れ歯ですね。当院は保険診療が中心ですので、入れ歯治療でも「保険で制約された材料を使っていかに自由診療の使い心地に近づけるか」を追求しています。入れ歯を作る上で最も重視しているのは、きちんと噛めること。型採りを精密に行うなど、入れ歯そのものを作る工程はもちろん、抜歯後に代わりに噛む歯の確保や入れ歯の針金を引っかける歯の向きを調整するなど、前段階の治療も大事にしています。治療開始時から最終的な状態を考え、そこから逆算して治療計画を立て、噛めない時間が少しでも短くなるよう心がけています。透明感や強度、厚みなど、患者さんのご希望に添うのに自由診療が適している場合は、ノンクラスプデンチャーの入れ歯にも対応していますので、ご相談ください。
副院長が得意とする根管治療についてお聞かせください。
【浩太郎副院長】根管治療とは歯の根っこの治療のことで、虫歯が進行し、痛みがひどい・神経が死んでしまったなどの理由で、歯の神経を取る必要がある時に行われる治療です。根管治療で大切なのは、神経を取った後の根っこの空洞にいかに隙間なく薬を詰めて封鎖できるか。隙間が残っていて土台として不完全だと、上にセラミックの美しいかぶせ物を入れてもきちんと噛めなかったり、最悪の場合、抜歯しなければならなくなるからです。今回、マイクロスコープを導入して根っこの形をよりきちんと把握できるよになりました。根っこの形は人によって違うので、今まで以上に精度の高い根っこの治療ができるようになると期待しています。
ほかに注力している治療はありますか?
【勇人院長】就寝時に装着する夜間用マウスピースの促進ですね。実は、歯科疾患のほとんどは就寝時の食いしばりや歯ぎしりが原因で発生するんです。大きな力が歯にかかるのが1日10分程度でも、歯の表面には無数の亀裂ができてしまいます。亀裂は歯の再石灰化により修復もされますが、唾液が触れにくい歯と歯の間は修復が追いつかず、歯磨きやデンタルフロスを頑張っていても虫歯になってしまうことに。マウスピースの装着で歯へのダメージを抑えることは、知覚過敏や破折、補綴物の脱落を防ぐことにもつながります。当院では特にダメージを低減するのに優れたハードタイプのマウスピースを採用しています。治療で歯の形や噛み合わせが変わっても、削ったり足したりすることで長く使える利点もあります。この調整には手間はかかりますが、装着することで患者さんの歯科疾患が減らせるようにと取り組んでいるので、これからも力を入れていきたいですね。
めざすのは、患者の想像以上の結果を残す治療
歯科医師の道を選ばれた理由と、治療の際にめざしていることややりがいを感じる瞬間は?
【勇人院長】医師の兄の影響で医療に興味を持ち、手先の器用さを生かして歯科医師を志しました。常に患者さんを驚かせる治療をしたい、想像されている以上の結果を出したいという思いがあります。治療に対して不安を持った方が来院され、治療後に手鏡で仕上がりをチェックしてもらう時に、「もっと早く来れば良かった」と言っていただけた時はすごくやりがいを感じます。
【浩太郎副院長】父から「痛みを抱えて来院された患者さんを、帰りには笑顔にすることができる素晴らしい仕事だ」と聞き、歯学部に進みました。今では治療はもとより、しっかり噛める歯を維持するお手伝いをしようと思っています。患者さんに「ごはんをおいしく食べられるようになった」と言っていただくことを目標に、日々治療を行っています。
今後の展望についてお聞かせください。
【浩太郎副院長】定期検診の啓発に力を入れていきたいですね。定期検診を受けていただくことで、年を取っても噛める歯を1本でも多く残してほしいです。しっかり噛めないと食べ物もおいしく食べられませんし、自分の歯が残っている人と上下が総入れ歯の人とでは、健康寿命がかなり変わると言われています。
【勇人院長】3~4ヵ月を目安に来ていただければ、口腔内検査と歯科衛生士によるクリーニングを合わせても30分程度で終わります。お子さんの場合、定期検診の最後にフッ素塗布も行っています。定期検診の習慣を身につけるのは早ければ早いほど良いので、その重要性を多くの方に伝えていきたいですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
【勇人院長】診療の予約は電話とウェブの両方で受けつけています。特に急がない診療や定期検診はウェブ予約で問題ありません。ただ、痛みなどの今すぐ診てほしい症状がある場合は、対応できることもありますので、ぜひお電話ください。
【浩太郎副院長】電話で症状などが確認でき、どれくらいの診療時間が必要かを把握できれば、予約の合間に診療することや一番待ち時間が短いタイミングをご案内することができます。遠慮なくお電話ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはノンクラスプデンチャー/10万円~、セラミックのかぶせ物/7万円~