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治療中・治療後の痛みや不安に寄り添う
根管治療

生島歯科医院

(大阪市旭区/森小路駅)

最終更新日:2025/01/16

生島歯科医院 治療中・治療後の痛みや不安に寄り添う 根管治療 生島歯科医院 治療中・治療後の痛みや不安に寄り添う 根管治療
  • 保険診療

虫歯(う蝕)が進行し、歯の中の神経や血管が細菌感染や炎症を起こした場合に行う根管治療。歯の中枢まで細菌感染した歯でも、抜かずに保存するための重要な治療だ。本来きちんと処置できていれば痛みを生じることはほとんどない根管治療だが、患者の中には治療の途中や治療が終わったにも関わらず、痛みを感じる人がいるという。「一時的に発生する痛みは実際にある」と教えてくれたのは「生島歯科医院」の生島卓也院長。数多くの患者の根管治療を手がけ、豊富な知識と経験があるベテラン歯科医師だ。痛みの感じ方には個人差が大きいとして、きちんと説明して治療を進めることで患者との信頼関係を築いてきたと生島院長。今回は、根管治療における痛みの原因や対処法、同クリニックの診療の特徴などについて話を聞いた。

(取材日2023年6月7日)

根管治療で陥りやすい患者の不安を払拭。根管治療による痛みの原因と対処法、同院で行う治療時の工夫とは

Q根管治療とはどのような治療ですか?
A
生島歯科医院 歯の中の神経や血管が細菌感染や炎症を起こした場合に行う

▲歯の中の神経や血管が細菌感染や炎症を起こした場合に行う

根管とは、歯の中心から根っこにかけて通っている神経や血管が詰まった管のことです。この根管が炎症・感染を起こした際に、根管内を機械的に洗浄・消毒してきれいにしてから封鎖する処置を根管治療といいます。根管治療が必要になるケースでは、根っこの先まで虫歯菌が達し、膿がたまり激しい痛みや腫れが伴うことも少なくありません。そういった場合には、神経を抜く治療も必要になることがあります。また、目に見えない部分もある根管治療は簡単なものではありません。狭くなった部分や曲がったものがある根管は複雑なため治療に時間がかかったり、神経を抜いたはずなのに治療中や治療後も痛みを感じるケースもあります。

Q根管治療中の痛みはなぜ発生するのですか?
A
生島歯科医院 神経をとった後の感染の処置など、きちんと説明して治療を行う

▲神経をとった後の感染の処置など、きちんと説明して治療を行う

感染根管治療では痛みを感じることはほとんどありません。なぜなら大半の患者さんが感染根管治療の前段階で神経を抜く処置を行っているからです。それにも関わらずズキズキとした痛みがあるのは、根管内にたまった血や膿が周囲を圧迫していることが原因の一つと考えられます。特に根管治療は時間がかかるため複数回に分けて治療が必要になることもありますが、血や膿が排出されれば痛みも軽減されるでしょう。またそうではなく、治療中にズキンとした強い痛みを感じるようなら神経の一部が残っている恐れがあります。その際には、もう一度神経を抜く処置が必要です。

Q治療後に痛みが発生した際に考えられる原因とは?
A
生島歯科医院 痛みにも原因があり、さまざまな影響がある

▲痛みにも原因があり、さまざまな影響がある

その日の治療が終わって、家に帰ってからも痛みが出ている場合に考えられるのは、ほとんどが治療による刺激が原因です。根管治療では針状の器具を使って根管内の感染部分を除去していきます。歯科医師は手作業でこまやかに作業を行っていますが、どうしても歯の根や根尖外の骨といった敏感な部分に刺激が伝わり、チクチクとした痛みが生じることもあるようです。また、すべての治療が終了し、根管をきれいにして隙間なく防腐剤を埋め、無事に詰め物やかぶせ物で密閉したはずなのに痛むこともまれにあります。その際は、防腐剤そのものや防腐剤を詰めた時の圧力が影響していることが考えられます。

Qもし痛みが発生した場合はどのような対処をするのでしょうか?
A
生島歯科医院 気になることは、いつでも相談してほしいと話す同院

▲気になることは、いつでも相談してほしいと話す同院

こういった痛みは一時的な痛みですから、まずは鎮痛剤を服用して様子を見ます。治療中の痛みに関しては、麻酔を考える人もいるかもしれませんが、膿がたまっている歯に麻酔をすると余計に腫れを引き起こすことがあり、お勧めできません。また、抗生物質を処方することもありますが、むやみに処方することなく慎重に考慮してお出しします。1週間ほど経過しても痛みが引かない場合、「再感染を起こしている」「歯ではなく、周囲にある別の箇所が痛んでいる」など、何らかの問題が生じている可能性があります。 痛みが長引いていると感じたら、我慢せずに歯科医師へ相談してください。

Q治療中、治療後の痛みを抑えるために貴院が行っている工夫は?
A
生島歯科医院 口腔内の状態を良くすることで、体全体の健康を守る

▲口腔内の状態を良くすることで、体全体の健康を守る

根管治療をする歯は、炎症が神経を刺激して慢性的な痛みが生じていたこともあってデリケートになっています。痛みをできる限り抑えるには、一度に治療するのではなく、徐々に根管内をきれいにしていくことが重要です。治療時間や回数はかかりますが、丁寧に汚染組織を除去し、繰り返し洗浄することで、再感染が起こりにくく、良い予後が見込めます。また、削る部分をできるだけ少なくし、炎症も引き起こしにくくするために、当院ではこだわった薬剤や根管長測定器を使用しているほか、虫歯(う蝕) の除去を行う際に高速回転のタービンだけでなく、超低速回転のマイクロモーターを使用しています。

ドクターからのメッセージ

生島 卓也院長

根管治療は、神経が傷ついた歯も抜かないため、歯や顎の骨の保全を考える上でも重要な治療です。ですが、その分だけ慎重な対応が必要になりますので、根管治療を専門とするベテラン歯科医師でも治療に時間がかかります。また、神経を抜いた後も痛みが生じることもあるため、患者さんの中には「自分がしている治療は正しいのか」と不安を感じる人もいるようです。当院では、随時どのような治療を行っているかご説明したり、患者さんが安心して治療に取り組めるよう努めています。患者さんの気持ちを尊重しながら治療を行っていますので、気軽にご質問・ご相談ください。

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