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生島 卓也 院長の独自取材記事

生島歯科医院

(大阪市旭区/森小路駅)

最終更新日:2019/07/22

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京阪本線の森小路駅や大阪メトロ谷町線の千林大宮駅から近い場所にある「生島歯科医院」。ホームページを見て、大阪・神戸・京都・奈良・和歌山と遠方からの来院も増えていると話す生島卓也院長。診療では歯の現状から疾患に至った原因、改善すべき習慣や治療法まで、理解しやすい説明を心がけ、患者の要望に添える治療を提供。常にレベルアップに努めるという生島院長に、診療スタンスや注力する予防歯科、得意な治療について語ってもらった。
(取材日2019年7月3日)

顎関節症の主な要因、親知らずを放置しないこと

いつ頃から歯科医師をめざされたのですか?

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小学校の卒業アルバムに「歯医者さんになりたい」と書いているのですが、その記憶はないんですよ。きっかけとなったのは高校生の頃に、当時としては珍しかった予防歯科に力を入れておられる先生のところへ通うようになってからです。そこは定期的な歯石除去や、歯ブラシ指導をされていて、他の歯科医院とは違うな、と感じながら関心を持つようになっていきました。歯科大学を卒業する際の進路など、先生にアドバイスをいただいたこともあります。卒後すぐは開業クリニックで勤務しましたが、1年たつ頃にまだまだ勉強不足だと感じて大阪歯科大学に研修医として入りました。

勤務医経験により必要なことが見えてこられたのですね。

歯科一般の治療は開業歯科で経験を積んでいけますが、精巧な入れ歯を作るための設計は、根本から学ぶ必要性を感じました。患者さんの口腔状態は千差万別ですから。研修中は顎関節症の治療が専門の教授のもとで学ばせていただき、多くの症例に関わらせていただきました。その原因の多くは親知らずにあると考えています。顎が小さいのに加えて親知らずが出てくると、歯並びが悪くなってしまい、噛み合わせのバランスが崩れて、顎関節症の発症リスクが高くなっていくのです。合わない入れ歯やブリッジの使用でなることもありますし、ご高齢の方でもなる場合があります。親知らずは、歯ブラシが届きにくくて磨きづらく虫歯になりやすいですから、抜くことも選択肢に入れています。

親知らずが噛み合わせに影響してくることがあるのですね。

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外に出てきていない埋伏歯であっても同じで、常に中から外に出ている歯を押しているので乱食い歯にもなりやすかったりします。顎関節症の方はたいてい上顎と下顎の咬合がずれて痛くなって来院されます。また、うつぶせになる癖があると頭蓋骨の重みで歯が押されて沈み込み咬合低位になり、ひいては過蓋咬合になって食いしばりの状態が起こることも。これも顎関節症の要因の1つにもなってきます。こうした食いしばりの場合にはプレートを使って、咬合を少し浮かせるように、位置を上げていくように治療を進めることもあります。痛むほうの顎が楽になると、それに伴って緊張していた筋肉がゆるみ、血流が良くなってくることも。脚を組むと、噛み合わせが歪んでくることがあるので控えたほうが良いと思います。また、頬杖も圧がかかり歯列にへこみができてくることがありますので、注意が必要です。

高いスキルと豊富な経験、実績を積み重ねた治療

先生は歯磨きの際に、歯磨き粉を一切使用されないと伺いました。

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ブラッシングが十分であれば問題ないと考えています。歯磨き粉には必ずと言っていいほど研磨剤が含まれているので、磨くたびに歯が削られてしまいます。「研磨剤無配合」と書かれている歯磨き粉でも多少は含まれていることがあるので、それが原因で知覚過敏になっている人も多くなっています。以前、親しい先生のところで唾液検査を受けたとき、検査結果では私の口内のミュータンス菌が通常で考えられないくらい、とても少なかったのです。私も、担当してくださった先生も驚いたのですが、砂糖なしのキシリトールガムを噛んで行ったことで唾液の分泌が盛んになり、ミュータンス菌が殺菌されたのかなと考えました。そういった経験からも、歯磨き粉の使用が必ずしも必要なわけではなく、結局は定期的な歯石除去と正しいブラッシングケアで唾液分泌をうながすほうが口臭予防にもつながりますし、口腔内を守れると考えるようになったのです。

診療の際に大切にしている考え方がありましたら教えてください。

根管治療が得意な先生のもとでスキルを磨かせていただいたおかげで、技術が向上すると診断も変わることを実感しました。ひどい虫歯でも根管治療技術があれば、その技術を生かして、歯を残せる可能性も出てきます。それでも神経を取った歯は、弾力がなく割れやすくなるため、将来的な抜歯のリスクは抱えることになります。ですから得意なのは根管治療であっても、なるべく削らない、歯を失わないための治療を当院の診療方針としています。削らないといけない場合でも、虫歯のあるところだけを取って健康な歯を削らずに済むよう、高速回転のタービンだけでなく、低速のマイクロモーターをさらに低速にして使用しています。低速だと熱があまり発生しないので歯髄炎を起こしにくくなります。

根管治療の経験が他の治療にも生かせるのですね。

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詰め物の場合ですと、きれいに虫歯を取り除いてからでしたら歯の部分が固いのでしっかり定着しますが、それが不十分だと虫歯になっている歯のやわらかいところに詰めることになりきちんと定着しないので、結局詰め物が外れやすくなります。根管治療も、歯の根元にたまった膿を根管を通して排出させながら根管を詰まらせないようにしなければならないので、そのための切削技術と根の中の細菌を清掃していく技術を兼ね備えていなければ、期待する成果を得ることが難しい治療だと思っています。この治療は特に丁寧さを要するため早く終われるものではありません。治療が早い、イコール良い治療とは限らないことを認識していただきたいですね。

口腔内を通して得られる情報を見逃さないようにする

予防にも力を入れておられるそうですね。

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予防の基本は歯磨きです。歯磨きがうまくできなくて歯周病になっている方が多いですね。歯周病の方の場合、歯茎が膿んでいて、しっかり歯ブラシを当てて圧をかけて磨くと痛いんです。そこを我慢して3~4週間きっちり磨いていくと、次第に腫れや膿が改善に向かい痛みが軽減されてくると思います。実際、改善に向かった方に聞くと、私がお伝えしている「歯を2本ずつ30往復」の3倍、90往復させて磨いていらした方もいらっしゃいました。こうした実例をお話しますと説得力があり、希望を持てると前向きになってくださるのでうれしいですね。

患者さんとのコミュニケーションで心がけておられるのはどんなことですか?

患者さんの声に耳を傾けて追及することです。三叉神経が原因で起こる歯の痛みのように、ここが痛いと訴えられた歯にはトラブルがなく、悪くなっていたのはその上にある歯だったり、2つ向こうの歯が原因だったりということもあります。あらゆる可能性を踏まえた上で、痛みを訴えられる箇所以外も視診・触診・レントゲン診・電気診を通して、総合的に診ていくことが重要になります。また、口腔内を見て良い治療だなと思ったら患者さんに尋ねて、そのときの治療課程など教えてもらうこともあります。当院での治療についても伺いますよ。先ほどお話したマイクロモーターだと、低速なので頭に響いてくる分、すごく削られていると感じるそうです。だから鏡でその箇所を見ていただくと「少ししか削ってない」と驚かれます。こうして相違がないよう確認していくことも大事ですね。

伝えたいメッセージや今後の展望について聞かせてください。

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歯は噛み合わさるための対象の歯を失うと、その方向へ向かって伸び始め、顎の骨も一緒に出てくる状態を生じてきます。ひどくなると義歯を入れることもできなくなりますので、歯が1本でも抜けたら放置せずに早めの対処が必要と心得ていただきたいです。こうした挺出歯のケースも顎関節症になりやすいのです。当院では開業以来、患者さんが要望を伝えやすく、なんでも話しやすい関係づくりを大切にしてきました。私にとって最高の方法だと思う治療だけをすると、トラブルになりかねないと思いますので、正しい治療選択であっても、患者さんが望まないことは軌道修正して方向転換をはかることが大事です。もちろん、逆に虫歯をつくってしまう、歯を悪くしてしまうという場合は譲れませんが、そうでなければ患者さんの選択を尊重した治療を最重要に考えています。これからも満足度の高い治療提供に努めていきます。

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