全国のドクター9,184人の想いを取材
クリニック・病院 160,574件の情報を掲載(2023年1月27日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市生野区
  4. 南巽駅
  5. 医療法人 かとう歯科
  6. 加藤 邦和 院長

加藤 邦和 院長の独自取材記事

かとう歯科

(大阪市生野区/南巽駅)

最終更新日:2022/11/07

20221026 104249 top

大阪メトロ千日前線南巽駅から徒歩10分。商店や住宅が立ち並ぶ下町の道路沿いに、「かとう歯科」が立つ。コンクリート打ちっぱなしの壁に、木製のドアやパーティションがアクセントになっている。スタイリッシュな内装とは裏腹に、歯科のことにとどまらずさまざまな悩みを抱えた患者たちがやってくる、「駆け込み寺」のような存在として信頼を集めているという。院長の加藤邦和先生の信念は、どんな患者も分け隔てなく、親身に接すること。開業から28年目を迎えた今も「老舗の歯科クリニックが多い中でまだまだ新しいほう」と謙遜し、「優しい歯科医師であることが、僕の生きる道」と話す加藤先生。患者との関わり方で大切にしていることを話してもらった。

(取材日2019年9月4日/更新日2022年10月28日)

どんな患者も見捨てず、とことん付き合う

コンクリート打ちっぱなしのおしゃれなクリニックですね。

1

50メートルほど先のテナント物件で開業しましたが、手狭になってきたことから2003年11月に移転してきました。僕がこういうふうにしたいという希望はなかったのですが、古くからの付き合いのある建築士さんにクリニックを建てるという話をしたらコンクリートを勧められました。この辺りは交通量も多いので万が一、事故でトラックが突っ込んできても待合室や診察室にいる患者さんを守れるようにということも考えてのことです。おしゃれだと言ってくれる患者さんもいれば「先生、お金ないの? 壁紙くらい貼ったら?」と冗談を言う患者さんもいます。古くからの患者さんには「先生じゃないとだめだから、私より先に逝かないでね」と言ってくれる方もいて、頑張らないとな、と励みになります。

クリニックの強みはどんなところですか?

患者さんに対して僕が常に持っている気持ちは「見捨てない」ということです。時にできないこともありますが、僕ができないことは、おそらく誰が診ても難しいと考えるはず。その場合でも、どうしたらいいのか別の方法を提案するように心がけています。歯科はオーダーメイドだと思っています。ルーティンのように20人、30人の患者さんを診た、というのではなくて、一人ひとりに合った診察をしていくことが重要です。若い頃は、僕も頼りなかったからか、「先生、安物の薬は入れないでよね」なんて言われることもありましたが、懐に入り込んだら、ファンになってくれます。生野区は下町で、率直な物言いをする方が多いけれど、一度信頼してくれたら最後まで信頼してくれる方が多い印象です。最後に受付で「また来るよ」と言ってもらえたらうれしいですね。

生野が地元だそうですね。患者さんの信頼を得るために大切なことは何だと考えますか?

2

この辺りは昔は田んぼだったところに、工場ができて人が住むようになった地域です。古くからの人もいれば、移り住んできた方など、本当にさまざまな人とふれあう機会が多いです。おじいちゃんおばあちゃん、親、子、孫と家族で来られる方も多くいます。信頼は、積み重ねだと思っています。結果はすぐに出ないこともありますが、急がないことが大事です。例えば、インプラント治療をするにしても、僕はそのオーソリティーでもエキスパートでもありません。でも患者さんの話はしっかり聞きます。さらに言えば、話だけで終わることもあります。歯に関することだけでなく、別の病気についてなどいろいろな悩みを話されますよ。「歯科医師は手を動かして虫歯を治してこそなんですよ」とは話しますが、どんなことでも患者さんの悩みが楽な方向になればいいと思って、何でも話を聞きます。

人とふれあい、「ありがとう」と言われるために

歯科にとどまらず相談できるのは、ホームドクターのようですね。歯科医師をめざしたきっかけは何ですか?

3

実は最初は医師になりたかったんです。小さい頃から病気がちで、よく病院で優しいお医者さんに診てもらっており、小学生の頃から医療に興味をもつようになりました。しかし大学受験でうまくいかず、工学部に進むことになりました。水質汚染や大気汚染などに興味があったので「地球を治すお医者さんになろう」と思って環境科学の研究を4年間していましたが、やはり医療に対する憧れは消えませんでした。間接的には人の役に立つかもしれない地道な研究に明け暮れる日が続き、それも大事なことですが、僕には合いませんでした。父親は商売人でしたが、商売も自分の性には合わない。本質的にしたいことは何なのかと考えると、やはり医療で直接、人とふれあうことだと気がつきました。大阪大学歯学部が編入試験をしていたので、受験して歯科医師の道に進みました。さまざまな人がいて、人生のいろんなことを勉強させてもらいましたね。

実際に歯科医師になられてどうでしたか?

歯科医師になってやりたかったのは「入れ歯を作りたい」、「歯が痛いという患者さんを治したい」ということではありませんでした。めざしていたのは、人と直接、ふれあって「ありがとう」と言ってもらうことです。また、さまざまな要望に応えられるようにしたくて、入れ歯が必要な人がいれば入れ歯、インプラントをしたいという人がいればインプラントという具合に、一生懸命勉強しながらここまでやってきました。何かが特別に得意というわけではなく、ニーズがあればそれに応じて習得してきたという形です。

どのような症状の方が多いですか?

4

「歯が痛い」、「入れ歯が割れた」、「ほかのクリニックに行ったがうまくいかない」など本当にさまざまで、オールラウンドに診ています。この辺りに住んでおられる比較的高い年齢層の患者さんが多いため、予防歯科で来るよりも急性の症状で来られる方が多いですね。治すべきところがあるので、まず治療に専念することになりますが、予防歯科では何よりブラッシングを大切に考えています。スタッフが丁寧に予防の大切さを伝えてくれているのもあって、予防歯科に関心をもってくれる人が増えたと思います。頼もしいスタッフがいるからこそ、患者さんの中にも楽しく予防歯科が定着してきています。

歯科医師会の活動で見聞を広める

生野区歯科医師会に長く在籍されているそうですね。

5

歯科医師だけではなく、医師会、薬剤師会、介護関係、事業者の方とも知り合えるので、得るものが大きいです。最近では、認知症の患者さんをどのように扱えばよいのかということを議論しています。歯科と認知症は関係ないと思われがちですが、認知症の患者さんも来ますし、歯だけを診るのではなく、患者さんの背景まで見ていくことは大切なことです。先生と呼ばれる立場である以上、「歯科医師だからわからない」ではなく、しっかりした対応が必要だと考えています。時には、家族の方に区の認知症のプロジェクトを紹介することもあります。認知症の患者さんにも意思があり、尊厳があります。特別な方法はありませんが、わかりやすく説明して、その人の目線に立って、治療を進めていきます。

休みの日はどのように過ごされていますか?

家の仕事をしたり、妻と買い物に行ったりしています。本人に直接言ったことはありませんが、妻がいるから仕事ができると思っています。だからこそ、家族に対しても優しくありたいと思っていますね。子どもは男の子3人で、3人とも成人しているので反発もされますが、一番大切なのは家族であり、このクリニック。家には犬もいます。ジャーマン・シェパードという犬種なのですが、警察犬の訓練も受けていて、関西空港に警備に行くこともあるんですよ。小さい時は家に帰ったら子どもが駆け寄って来てくれましたが、今は犬が来てくれるだけです(笑)。

読者に向けてメッセージをお願いします。

6

気取らず、何でも腹を割って話をしてくれたらと思います。できないことはできませんが、諦めずにどんな方法があるか考えますし、いろんな相談に乗りたいと思っています。僕は風貌も相まって、お坊さんみたいだとよく言われますが、僕もこのクリニックは駆け込み寺みたいなものだと考えています。人を身振りや格好で差別をしない。怒ったり悪いことは言ったりしないということを信念に、発する言葉一つとっても「優しい」ということを大事にしています。また、ほかのクリニックで対応しきれなかった人を僕が救っていきたいです。もちろん、歯科医師である以上、テクニックもいるし、勉強もしていかないといけませんが、技術で飛躍的な差というのはないと思っています。何より「先生に助けてもらえて良かった」と言われることをめざしているので、安心して来てほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本20万円~

Access