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大田 康司 院長の独自取材記事

大田歯科

(大阪市東住吉区/今川駅)

最終更新日:2022/06/16

大田康司院長 大田歯科 main

近鉄南大阪線・今川駅から西へ徒歩3分、一戸建てが建ち並ぶ住宅街の一角にある「大田歯科」は、東住吉区出身の大田康司院長が開業した。クリニックには周辺から通う顔なじみの患者が多く、年齢層も子どもから年配者まで幅広い。一方で、矯正や噛み合わせの治療など、ホームページを見て遠方から通う患者が増えているという。また、歯科治療を通して体調不良が改善される患者を数多く診てきたことから、歯科と医科の関連性の深さを痛感し、自ら医科の知識を学んで歯科治療に生かしているそうだ。「歯科医師と医師がもっと連携をして、患者さんがいつまでも健康でいられるようにサポートしたいですね」と語る大田院長。学んだ知識をもとに患者の悩み解決に力を注いでいる、勉強熱心な大田院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2017年10月4日)

歯科医師である限り、勉強と研究は続けていきたい

歯科医師になると決めたのはどのような理由からでしょうか?

大田康司院長 大田歯科1

歯科医師をめざしたきっかけは、歯科医師をしている叔父の影響が大きいと思います。叔父は母の兄にあたる方で、小学生の頃から、虫歯になると叔父のクリニックに連れて行ってもらいました。叔父のクリニックは昔ながらの経営スタイルで、奥ではいつも技工士さんが入れ歯やかぶせ物を作っていました。もともとプラモデルや工作が好きだったこともあり、治療後にもらったジュースを飲みながら、それを眺めているのが楽しくて仕方ありませんでした。また、叔父が歯科医師として働いている姿も好きで、中学生の頃には自然と歯科医師になろうと決めていましたね。

歯科医師という仕事について、どのようにお感じですか?

イメージ通りに治療を終えると患者さんにとても喜んでいただけますし、そのときには達成感も味わえるので、素晴らしい仕事だと思っています。それと、僕は手先が器用で指も細いので、歯科医師はぴったりの仕事だと思っていますね。その一方で、歯科医師は患者さんの歯を削ったり抜いたりするわけですから、仕事の責任の重さを強く感じています。ですので、そのための勉強や研究は大切だと思っていますし、歯科医師でいる限り続けていかなければならないと考えています。

この場所で開業された経緯を教えてください。

大田康司院長 大田歯科2

大学を卒業してからは叔父のクリニックで何年か勤務したあと、この場所で開業しました。この場所に決めたのは、ここが僕の実家だからです。それまでは僕の祖父が始めた薬局を母が継いでいましたが、僕が歯科医院を始めたいと両親に相談すると、薬局を閉めるのでここで開業したらいいのではないかと勧めてくれました。来てくださる患者さんはご近所の方がほとんどで、お子さんからご高齢の方まで幅広いです。年配の方は僕が小さい頃にこの辺を走り回っているところを見ているので、始めのうちは診察するのがちょっと照れくさかったですよ。今では慣れましたが(笑)。また、最近では矯正や噛み合わせの治療のため、ホームページを見て遠方から来る患者さんも増えました。矯正の患者さんの中には、お子さんの治療が終わった後、そのお母さんも矯正を希望されるというケースが増えたため、成人の矯正治療も診療メニューに加えています。

歯科治療を通して、患者の体調不良の改善もめざしたい

歯科治療に関する考え方をお聞かせください。

大田康司院長 大田歯科3

歯科医師になってから体のことをいろいろと学んでいますが、40歳の頃から噛み合わせと全身の関係にすごく興味を持つようになりました。そこで、すでに研究している先生にいろいろと教えてもらい、それを自分の中で解釈して臨床に落とし込んでいくという活動を、ずっと実践しています。その過程で、医科と歯科は密接に関係していると強く感じるようになりました。例えば、歯科治療で口の中の状態を良くすると、めまいや頭痛、肩こり、内臓疾患などの体の不調が改善することがあります。これは、治療時にそういうことを意図していなくても結果的に良くなることが多いのですが、今では患者さんを診るときに、体のどのようなところに不調があるのかを意識しています。

噛み合わせについて、もう少し詳しく教えていただけますか?

人間が体を動かすとき、重たい頭を細い首で支えていますが、上の歯と下の歯が噛み合ったところを終点にして、頭蓋骨と下顎の骨をつないでいる筋肉がバランスを取っています。ですので、噛み合わせが悪く、しっかり噛めていない人は筋肉がバランスを崩してゆがんでいき、それが悪い姿勢や、頭痛、耳鳴りなどの原因になるといわれています。また、頭蓋骨も筋肉のバランスが狂うとゆがんでしまい、体に悪い影響を与えると考えていますので、ご希望する患者さんには併設しているヘッドセラピーもお勧めしています。

噛み合わせ治療をする中で、何か気になっていることはありますか?

大田康司院長 大田歯科4

噛み合わせの問題を突き詰めていくと、なぜ悪くなったのかという問題にたどり着きます。原因は口の管理の方法が悪いこともありますが、もともと歯並びや噛み合わせが悪く、成長していく過程でそれを放置しているケースが多いことに気づきます。特に最近のお子さんは顎が小さいため歯並びが悪く、悪い噛み合わせの予備軍のような子がたくさんいます。大人になって噛み合わせで悩まないための解決策の一つが、子どもの頃の矯正治療です。矯正治療を始める時期には個人差がありますが、永久歯が生えそろう前が最適です。また、大人の方で就寝時に歯ぎしりや食いしばりで寝つきが悪い方がいらっしゃいますが、そういった方へは保険治療内でできる透明のマウスピースを用いた治療がおすすめです。将来の歯の健康にも繋がりますし、眠りやすくなったとか身体が楽になったという患者さんもいらっしゃるんですよ。ご心配があれば気軽に相談してくれるとうれしいですね。

さまざまな症例の患者に、知識と経験をもとにサポート

診療時にいろいろとアドバイスをされているそうですね。

大田康司院長 大田歯科5

はい。というのも、僕は大学生の時からアトピー性皮膚炎に悩まされていたんです。いろいろ原因を調べていたのですが、ある日、歯科治療について教えていただいている先生から、口の中の詰め物が原因ではないかと指摘されました。そこで先生に口の中を診てもらうと、小学生の頃に治療した歯に、水銀と銀の合金でできたアマルガムが詰められていました。アマルガムは、合金の状態では害がないと言われていましたが、お口の中という過酷な環境下では徐々にイオンとなって水銀の成分が溶け出すようです。そこで詰め物をレジンに替えてもらったところ、アトピー性皮膚炎の症状が1ランク改善されました。詰め物がすべての原因だったわけではありませんが、僕にはそのような経験があるので、診療のときには患者さんの口の中をチェックして、体調のことを聞きながらアドバイスをしています。

入れ歯作りにおいても、いろいろと取り組んでいらっしゃると伺いました。

そうですね。ただ作るのではなく、さまざまに工夫しています。例えば女性の場合、総入れ歯を作るときには昔のお話をいろいろと聞いて、お若い頃のお顔をイメージして作っています。入れ歯は高さや色などいろいろと調整ができるので、患者さんにはすごく喜んでいただいていますね。また、部分入れ歯では、表からばねの見えない次世代の入れ歯も取り扱っています。この入れ歯は見た目や付け心地が良いだけでなく、残っている歯と支え合って機能するという特徴があります。ですので、ぐらついている歯でも部分入れ歯と一体化することができ、残っている歯も長持ちすると言われています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

大田康司院長 大田歯科6

小さなお子さんがいる方は、お子さんの前歯が生え替わり始めたら、信頼できる歯科医師に診てもらって歯並びの相談をするといいと思います。矯正治療は根付いた歯を動かすだけではなく、時には顎を成長させて骨格から変えていくことも大切です。そういう治療は成長期の子どもの時にしかできないので、早めに診てもらうことが重要ですね。そうすると、お子さんは大人になってから噛み合わせのことで悩まなくて済むと思いますよ。それと、ご自分の歯がなくなった方は、早めに入れ歯を入れて、しっかり噛めるようにしたほうがいいと思います。患者さんの中には歯がなくても入れ歯をしていない方や、入れ歯の調子が悪いまま放置している方がいますが、放置すればどんどんお口の状態が悪くなっていくので、早めに受診していただくといいと思いますね。

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小児矯正/11万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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