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真鍋 裕司 院長の独自取材記事

まなべ歯科

(尼崎市/武庫之荘駅)

最終更新日:2020/04/01

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近年、虫歯の減少とともに、注目されるようになっているという噛み合わせの問題。「原因は口の中ばかりでなく、骨格や筋肉など体全体にある」という考え方で歯科治療を行っているのが、「まなべ歯科」の真鍋裕司院長だ。阪急神戸本線武庫之荘駅から歩いてすぐのビル2階で、地域密着の歯科治療を20年以上にわたって展開。虫歯治療や歯周病治療はもちろん、患者一人ひとりの噛み合わせに適した口腔の再現に真正面から向き合い、見た目の美しさだけではなく、機能を兼ね備えた歯の実現に心血を注いでいる。そんな真鍋院長に、噛み合わせのメカニズムや全身との関係性、診療コンセプトから治療時の心がけまで、興味深い話をじっくり聞いてみた。
(取材日2018年12月19日)

全身の問題が歯に影響していることもある

まずはこの地で開業した理由などを教えてください。

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開業したのは1997年で、すでに建っていたビルに後から入った形になります。私の出身は豊中市で、開業できる場所を阪急沿線で探していたところ、ここを見つけました。駅のすぐそばですし、近くに商店街があるので人の流れがいいと考えたのです。患者さんは近隣にお住まいの方や通勤・通学で駅を利用される方がほとんどで、そういう意味では地域密着といえると思います。年齢層に関しては、それこそ0歳、1歳の乳児からご年配の方まで幅広いのが特徴です。

こちらの診療コンセプトを教えてください。

患者さんそれぞれのライフスタイルに配慮すること、治療時の不快感や痛みをできる限り減らすこと、なるべく削らずに天然の歯を残すこと。大きくはその3つです。近頃はエイジングケアということが盛んに提唱されていますが、無理をして老化に対抗するのではなく、人も歯も、年相応に緩やかにエイジングしていくのが一番だと私は考えます。ご高齢の方が若い方と同じような歯なのは不自然ですし、人工的にそのような歯を作ってもまず満足に噛めません。一見、若さを取り戻したように見えますが、やはり無理があるわけですね。一番の目標は、天然歯がなくなっても、あった時と同じ感覚で普通に咀嚼していただくことですから、もともとの特徴に逆らわず、治療の前後で噛み合わせを変えないのが私のポリシーです。

先生は噛み合わせについて特に力を入れていますね。

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偏頭痛や肩凝りなど、口の中の問題が体に影響を及ぼすという話が最近はよく取り上げられますが、その逆に、全身の問題が口に影響を及ぼしていることも多々あります。生活習慣から来る姿勢の悪さなど、筋肉や骨格の問題が歯や顎に出てくるわけです。例えば人の下顎の位置というのは腰椎の湾曲の具合に左右されます。ひどくなってくると噛み合わせも大きくずれますが、この場合は腰を治さないと噛み合わせも治りません。口の中のことだけに対処していたのでは根本的な解決にはなりませんから、われわれ歯科医師はもっと全身のことに目を向ける必要があります。私の場合は、患者さんが診察室を出入りする際の姿勢を必ずチェックして、肩の位置や重心のかかり具合など、その方の左右差や体の使い方をよく把握するようにしています。

歯列は必ずしも左右対称である必要はない

審美的な治療についての見解を聞かせてください。

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審美に関しては、一人ひとりの噛み合わせに合った口腔の再現こそが本来の美しさであると私は考えています。美しい歯といえば、皆さん、左右対称でまっすぐな歯列を思い浮かべると思いますが、私は必ずしもそれが正しい状態であるとは思いません。歪んでいる歯をまっすぐにすると、顎が引かれて噛み合わせが奥に行ったり首が前に出たり、必ずどこかにしわ寄せが来ます。一番の問題は咀嚼で、それまでと噛み合わせが変わって噛みづらくなってしまうことが最大の問題といえるでしょう。虫歯があって片側でしか噛めない場合は別ですが、左右の顎の骨の太さや形が違うのに、歯だけ均等にこだわるのはナンセンスだと私は思っています。手に右利き、左利きがあるように、顎にも利き顎があります。例えば右の歯列は真っすぐなのに左の歯列は歪んでいるという方も、それはその人の体の特徴ですから、そのまま再現したほうが体に負担が少ないというのが私の持論です。

治療に際して何か工夫していることはありますか?

どうしても治療が怖いという方には、通常の表面麻酔に加えて笑気吸入鎮静法を併用します。笑気ガスを吸うと気持ちがリラックスしますし、血圧の上昇を抑えることも期待できるので患者さんのほうからリクエストされることが多いです。もちろんお子さんでもご利用いただけますよ。また、結構注意を払っているのは患者さんの首に負担がかからないようにすることです。歯科用チェアにはヘッドレストがありますが、なるべく首を楽な位置に置いていただき、場合によってはタオルなどの当て物をしながらチェアを上下させてちょうどいいポジションへと調整します。中にはなかなか言い出しにくい方もおられるでしょうから、「ちょっと苦しそうなので下げましょうか?」「これでいいですか?」と、こちらから積極的に声をかけてあげることが大切ですね。

これまでの診療で何か特別なエピソードはありますか?

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私が歯科医師になって間もない頃の患者さんで、もう80歳を越えておられる方が今も当院へお越しになるんです。私は開業するまでに勤務先を3回ほど変えていますが、その度にずっとついてきてくださるのは本当にうれしいことです。その方の口の中のことは、私の頭の中にすべてインプットされていますし、治療を通じて教えてもらったことがたくさんありますから、もしかすると私の一番の師匠ではないかと思っています。検診でお見えになると、決まってお好きな政治や経済などの話をされますが、それをただ聞いているのも楽しい時間で、このままずっとお元気で長生きしていただきたいと思いますね。やはり人と人との出会いといいますか、患者さんと歯科医師という関係だけではないご縁や絆のようなものが大切なのではないかとつくづく感じます。

治療では人の体をマクロに捉えることが必要

プライベートはどうお過ごしですか?

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現在、妻と子ども2人の家族4人で暮らしています。子どもは兄妹とも大学生で、息子は歯科の大学で学んでいます。娘は一緒にショッピングに出かけたり、お茶を飲みに行ったり、娘の好きなお笑いを観に劇場へ行ったりと、いろいろつきあってくれます。たぶん私がお金を出すからでしょうけれど、一緒に歩いてくれるだけでもいいかと思いますね(笑)。あと、趣味に関しては学生時代からサッカーをやっていて、つい最近まで大学のOBチームでよく九州や沖縄まで遠征に行っていましたが、フットサルで張り切り過ぎて足の靱帯を傷めてしまいました。入院すると診療を休まなければなりませんから、まだきちんと治せていません。そう考えると、歯科になかなか通えない人の気持ちも理解できますね。

今後に向けて考えていることはありますか?

歯科用顕微鏡などが普及して、より細部が見えるようになってきましたよね。ただ、小さなことばかりに焦点を合わせていると、視点や発想までミクロになってしまうのではないかという懸念を抱いています。歯科治療においても、もっと人の体を全体としてマクロに捉えたほうがうまくいくのではないかとは思います。全身の問題に気を配ることもそうですし、歯科自体のレベルアップ、医科との連携などにも今後はさらに目を向ける必要が出てくるでしょう。例えば歯周病も糖尿病もなかなか治りづらく、ともすれば一生涯付き合っていく病気です。そういう意味で、医科と歯科が連携しながら情報交換していくことも今後の課題ではないかと考えています。

最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

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患者さんによっては、歯科には行きづらいと感じることもあるでしょう。入るまでに勇気がいるかもしれませんが、なるべく柔軟な発想で皆さんに寄り添っていきたいと考えていますので、まずは緊張せずに気軽に相談に来ていただければ思います。必ずしも私のコンセプトと合致する必要はありませんし、テクニカルな部分をすべて理解する必要もありません。審美的なものを重視されるなら、それはそれで構わないんです。苦労して左右でちょっと違うような歯を作ったからといって、それに患者さんが気づくことはほとんどありませんし、わざわざ自慢することもありません。逆に、患者さんが何も気づかないような治療が理想。それが私の考えです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミッククラウン:13万円~(税抜き)

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