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小嶋 章寛 院長の独自取材記事

こじまウェルネスデンタルクリニック

(川崎市宮前区/鷺沼駅)

最終更新日:2024/09/04

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック main

東急田園都市線の鷺沼駅近くのビルで診療を行う「こじまウェルネスデンタルクリニック」。院名には口腔内の健康(ウェルネス)を長期的に維持することを優先する小嶋章寛院長の信念が反映されており、虫歯や歯周病の治療においては患者の将来を見据えて歯の保存と再発防止を重視する。患者のライフスタイルに寄り添った質の高い治療を提供するだけでなく、歯科衛生士による定期検診やクリーニングを受けられる予防歯科の専用ユニットを設けていることも特徴だ。小児に対して口腔機能の発達を促すためのアドバイスをすることもあれば、訪問診療では高齢になった患者の機能回復にも力を入れる。リニューアル移転前から数えると25年以上にわたり地域の「健康サポーター」をめざしてきた小嶋院長に、同院の診療方針や診療内容を詳しく聞いた。

(取材日2024年5月28日)

予防重視のコンセプトを院内の構造に反映

まずはリニューアル移転後の体制について教えてください。

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック1

当院は2000年に「こじま歯科医院」として鷺沼で開院したのですが、2019年に同じビル内で移転しました。当初からのコンセプトである「予防重視」をさらに明確にするため、予防と治療のスペースを分けたことが大きな変更点です。それぞれの専用ユニットを設けることで、患者さんに目的意識を高めていただくのが狙いです。また、2023年からは経験豊富な歯科医師の川嶋秀幸先生が副院長として加わったことで、以前に増して余裕を持って患者さん一人ひとりの診察や治療に時間をかけることができるようになりました。人員を増やすだけでなく、歯科衛生士や事務スタッフを含めたミーティングもまめに行っており、地域の「健康のサポーター」になることをめざして、チームで一丸となって日々の診療に取り組んでおります。

どのような方が受診されるのでしょうか。

患者さんの年齢はお子さんからご高齢の方まで幅広く、予防歯科を中心に、虫歯・歯周病治療、インプラント治療などにも対応します。定期的に検診やクリーニングに通って口腔内の健康維持に努めるうちに美意識も高まって、ホワイトニングにも興味を持っていただければと思います。歯がきれいになれば人との交流が楽しくなるかもしれませんし、社会活動が増えれば生活習慣病の予防にもつながります。そうやってお口から皆さんの健康づくりを生涯にわたってサポートしていきたいと考えています。定期検診の際には、虫歯や歯周病の有無だけでなく、世代を問わず咀嚼・嚥下・発音・唾液の分泌などの口腔機能をチェックすることにも力を入れています。

口腔機能の問題はどんな症状として現れますか?

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック2

口腔機能がバランス良く発達していないお子さんには、食べるスピードが遅い、口がうまく閉じられない、話し方に癖があるなどの特徴が見られます。定期検診でそうした兆候が見られた場合は、歯科衛生士と連携しながら親御さんに生活習慣のアドバイスをさせていただきます。ご高齢の場合は、口腔機能の衰えが食べ方や話し方などに影響し、うまく噛めないのでお肉や食物繊維の多い食事などを避け、炭水化物が中心のやわらかい食事を選ぶようになります。その結果、体形は以前とそう変わらないのに体脂肪率や内臓脂肪が増える「隠れ肥満」になり、生活習慣病につながることも考えられます。当院の待合室に高精度の体組成計を置いているのは、そうした体の中身の変化を普段から意識していただき、歯と食と全身の健康について考えてほしいからなんです。

長期的な視点で患者に適した治療法を選択

こちらの診療方針や目標を教えてください。

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック3

美容院のようにリフレッシュ感覚で定期的に予防に通っていただくことを前提に、歯科衛生士は痛みの少ないソフトなタッチでクリーニングをしています。患者さんに「気持ち良かった、また来よう」と思っていただくことが目標です。検診や治療の際には口腔内の写真を必ず撮影し、患者さんの口の中の状況を時系列で追えるようにしています。何か変化があったときや治療の経過や結果について、患者さんが見て理解しやすいというメリットがあります。また、お帰りの際には、その方専用の「お口の健康手帳」を作成してお渡ししています。治療や予防に前向きになってもらうためには、口腔内の変化に興味を持っていただくことが大切ですから。

治療の流れについてお聞きします。

初診の方には、カウンセリングとお口の精密検査を行い、治療計画について十分に説明してから治療を始めていきます。虫歯や歯周病が進行しているケースでも、安易に歯を抜くのではなく、基本的にはできる限り自歯を残るアプローチをご提案します。ただ、こちらの方針を押しつけることはしません。明らかに問題がある歯を残すメリットとデメリットを患者さんにご提示し、相談の上で治療法を決定することを心がけています。例えば、虫歯や歯周病で悪くなった歯を治療して残しても、口腔内の環境が変わらなければすぐに再発も考えられ、その度に周囲の健康な歯や歯の土台となる歯槽骨に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、歯全体の状態を正しく捉え、最善の治療法をご提示するのが必要になってきます。

歯周病の治療にも力を入れていると聞きました。

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック4

歯を長持ちさせるため、歯周病の治療は開院当初から注力してきたテーマの一つです。生活習慣病の一つとして考えられている歯周病は、認知症や脳梗塞、糖尿病、心疾患などの全身の病気との関連性が指摘されており、患者さんの健康寿命を大きく左右する病気だと考えています。当院は最初に口腔内の歯周ポケットを中心に歯周病菌を清掃し、必要であれば歯茎を切開してプラークや歯石を除去する手術も行います。歯の周りの骨がなくなってしまっているケースでも、薬剤を使って再生を促す治療法を用意しておりますが、やはり再発を防ぐために大切なのは日々のセルフケアやクリニックでの定期チェックを怠らないことです。歯周病は40代から増えるといわれていますが、歯周病になりやすい方は20代、30代から歯茎が腫れやすいなどの兆候が出ています。今後は情報発信にも力を入れて、早めの検診を促していきたいですね。

地域に根差したクリニックとしての活動にも注力

地域と連携した歯科医療も重視されているとか。

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック5

神奈川県歯科医師会が設置した在宅歯科医療地域連携室の相談担当として、地域にお住まいのご高齢の方からご相談を受ける立場でもあります。また、当院の患者さんで、通院が難しくなった方には訪問診療にも対応しています。クリニックの診療を任せられる川嶋先生が加わったことで、以前よりも私が訪問診療に対応できる時間が増えました。口は消化器官の入り口で、栄養を取り込むという大切な役割を持ちます。訪問診療でもポータブルキットで基本的な虫歯や歯周病の治療はできますし、口腔環境を整えれば誤嚥性肺炎などを防ぐと同時に、しっかりと噛んで食べることで消化や栄養吸収を助け、体調が改善することも期待できます。体調が悪化する前に予防目的でご相談していただきたいですね。

地域の子どもたちに対する歯科医療についても教えてください。

近くの小学校や保育園で校医・園医を務めていますが、親御さんの意識の高さもあり、虫歯は少なくなったと感じています。ただ、これからもお子さんの口腔内を健康に保つには、毎日3食しっかりよく噛んで食べることや、虫歯になりにくい間食の取り方などを、本人の生活習慣として身につけることを重視していただければと思います。また私は特別支援学級のお子さんに、歯の磨き方や口腔内の健康についての知識を学んでもらう指導も行っています。これは、なるべく多くのお子さんに早いうちから適切な口腔ケアを身につけてほしいという思いがあるからです。これからも地域に根差したクリニックとして、こうした活動も続けたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック6

ただ治療するだけではなく、予防を重視し健康維持に努めてくれるかかりつけ医、信頼できるかかりつけ医を見つけてください。リスクを抱え込んでしまうと取り返しのつかないことになってしまうので、健康な状態のうちに予防を始めるのがベストです。あと、お子さんの健康観は主に育てるお母さんの健康観に大きく左右されます。特に食事はそのままお子さんに影響するので、お子さんがいる方や妊娠中の方は積極的に歯科医院に足を運び、歯や予防に関する知識を増やしてほしい。良い健康観を持った人が増えれば私もうれしく思います。

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