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小嶋 章寛 院長の独自取材記事

こじまウェルネスデンタルクリニック

(川崎市宮前区/鷺沼駅)

最終更新日:2025/09/22

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック main

東急田園都市線・鷺沼駅近くのビルで診療する「こじまウェルネスデンタルクリニック」。健康(ウェルネス)の長期的維持を重視する小嶋章寛院長の信念がクリニック名に反映されており、治療では患者の将来を見据えた歯の保存と再発防止を優先する。保険診療から自費診療までライフスタイルに寄り添った質の高い治療をめざしているほか、歯科衛生士によるクリーニングを受けられる予防歯科の専用ユニットを設置。小児に対し口腔機能の発達を促すアドバイスをしたり、訪問診療も含めて高齢患者の機能回復に取り組んだりと、機能面へのアプローチを実践していることも特徴だ。リニューアル移転前から数えると25年以上にわたり地域の「健康サポーター」をめざしてきた小嶋院長に、同院の診療方針や診療内容を詳しく聞いた。

(取材日2025年5月23日)

「予防重視」をコンセプトに、チーム一丸で診療

「予防重視」をコンセプトとされているとか。

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック1

2000年に「こじま歯科医院」として鷺沼で開業し、2019年に同ビル内で移転しました。開業当初からのコンセプトである「予防重視」をさらに明確にするため、リニューアルに際しては予防と治療のスペースを分けました。専用ユニットを設けることで、患者さんに目的意識を高めていただくのが狙いです。2023年からは経験豊富な川嶋秀幸先生が副院長として加わり、以前に増して余裕を持って患者さん一人ひとりの診察や治療に時間をかけることができるようになっています。歯科衛生士や事務スタッフを含めたミーティングもまめに行っており、地域の「健康のサポーター」になることをめざして、チームで一丸となって日々の診療に取り組んでいます。

診療方針や目標を教えてください。

リフレッシュ感覚で定期的に予防に通っていただくことを前提に、歯科衛生士は痛みの少ないソフトなタッチでクリーニングをしています。「気持ち良かった、また来よう」と思っていただくことが目標です。初診時にはカウンセリングと精密検査を行い、治療計画を十分に説明してから治療を始めます。虫歯や歯周病が進行しているケースでも、安易に歯を抜くのではなく、基本的にはできる限り自歯を残すアプローチを提案しています。検診や治療の際には口腔内の写真を撮影し、変化や治療の経過を時系列で追えるようにしています。また、専用の「お口の健康手帳」をお渡しして口腔内の変化への興味を促し、治療や予防への前向きさを引き出すよう取り組んでいます。

どのような方が受診されていますか?

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック2

お子さんからご高齢の方まで幅広く、予防歯科を中心に、虫歯・歯周病治療、インプラント治療などを実践しています。再治療を繰り返すことはいずれ歯を失う要因ともなるので、ジルコニアなど長く維持できる素材を用いた自費診療の補綴治療も行っており、できるだけ価格を抑えることで若い世代の方でも取り入れやすい提案をめざしています。定期通院で口腔内の健康維持に努めるうちに美意識が高まり、ホワイトニングに興味を持っていただく方も増えています。歯がきれいになれば人との交流がより楽しくなるでしょうし、社会活動が増えれば生活習慣病の予防にもつながります。そうやってお口から皆さんの健康づくりを生涯にわたってサポートしていければうれしいですね。また、検診の際には、世代を問わず咀嚼・嚥下・発音・唾液の分泌などの口腔機能をチェックすることにも力を入れています。

歯周病から口腔機能の問題まで、質の高い診療をめざす

口腔機能の問題はどんな症状として現れますか?

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック3

口腔機能がバランス良く発達していない子では、食べるスピードが遅い、口がうまく閉じられない、話し方に癖があるなどの特徴が見られます。そうした兆候が見られた場合は、歯科衛生士と連携しながら親御さんに生活習慣のアドバイスをさせていただきます。ご高齢の場合も、口腔機能の衰えが食べ方や話し方などに影響します。うまく噛めないのでお肉や食物繊維の多い食事などを避け、炭水化物が中心のやわらかい食事を選ぶようになる。その結果、体形は以前とそう変わらないのに体脂肪率や内臓脂肪が増える「隠れ肥満」から生活習慣病につながることも考えられます。待合室に高精度の体組成計を置いているのは、そうした体の中身の変化を普段から意識していただき、歯と食と全身の健康について考えてほしいからなんです。

歯周病の治療にも力を入れていると聞きました。

歯を長持ちさせるため、歯周病の治療は開業当初から注力してきたテーマの一つです。生活習慣病の一つとして考えられている歯周病は、認知症や脳梗塞、糖尿病、心疾患などの全身の病気との関連性が指摘されており、患者さんの健康寿命を大きく左右すると考えています。当院は最初に口腔内の歯周ポケットを中心に歯周病菌を清掃し、必要であれば歯茎を切開してプラークや歯石を除去する手術も行います。歯の周りの骨がなくなってしまっているケースには薬剤を使って歯周組織再生療法を行いますが、やはり再発を防ぐために大切なのは日々のセルフケアやクリニックでの定期チェックを怠らないことです。歯周病は40代から増えるといわれていますが、歯周病になりやすい方は20代、30代から歯茎が腫れやすいなどの兆候が出ています。早めの検診を促していきたいですね。

地域と連携した歯科医療も重視されているとか。

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック4

神奈川県歯科医師会が設置した在宅歯科医療地域連携室の相談担当として、地域の高齢者からご相談を受ける立場でもあります。また、当院の患者さんで、通院が難しくなった方には訪問診療にも対応しています。診療を任せられる川嶋先生が加わったことで、訪問診療に対応できる時間が増えました。口は消化器官の入り口で、栄養を取り込むという大切な役割を持ちます。訪問診療でもポータブルキットで基本的な虫歯や歯周病の治療はできますし、口腔環境を整えれば誤嚥性肺炎などの防止につながると同時に、しっかりと噛んで食べることが消化や栄養吸収を助け、体の健康維持にも役立つでしょう。体調が悪化する前に予防目的でご相談いただきたいですね。

口腔から生活の質を維持し、日常をとことん楽しんで

「予防重視」の考えを在宅医療にも広げていらっしゃるのですね。

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック5

当院に通っていらっしゃらなかった方からの依頼で訪問すると、お口の中が荒れ果てていて、治療が大変というケースも珍しくありません。対して、当院で長く予防に取り組んでこられた患者さんは、たとえ寝たきりになったとしても高い生活の質(QOL)を維持することが可能です。責任を持って最期まで診られるよう、日頃の診療においても「長く良い状態を維持する」という観点を大切にしています。ジルコニアを中心とする新素材での自費診療を取り入れているのもそうした観点からですし、訪問診療への移行を見据えて治療方針を変えることもあります。笑うこと、食べること、おしゃべりすること、日常をとことん楽しむために健康なお口を育むことが私たちのめざすところ。そのために、人生の最期まで高いQOLを維持するためのシステムをつくりたいと考えています。

地域の子どもたちへの取り組みも教えてください。

近くの小学校や保育園で校医・園医を務めていますが、親御さんの意識の高さもあり、虫歯は少なくなったと感じています。ただ、お子さんの口腔内を健康に保つには、毎日3食しっかりよく噛んで食べることや、虫歯になりにくい間食の取り方などを、本人の生活習慣として身につけることが大切です。また私は、特別支援学級のお子さんたちに、歯の磨き方や口腔内の健康に関する指導も行っています。これは、なるべく多くのお子さんに早いうちから適切な口腔ケアを身につけてほしいという思いがあるからです。これからも地域に根差したクリニックとして、こうした活動も続けたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小嶋章寛院長 こじまウェルネスデンタルクリニック6

ただ治療するだけではなく、予防を重視し健康維持に努めてくれる、信頼できるかかりつけ医を見つけてください。リスクを抱え込んでしまうと取り返しのつかないことになってしまうので、健康な状態のうちに予防を始めるのがベストです。特に歯周病などの病気は、一度の治療でパッと良くなるものではなく、根気強く治療に取り組む必要があります。そのためにも長くお付き合いできるクリニックを見つけましょう。また、お子さんの健康観は主に育てるお母さんの健康観に大きく左右されます。お子さんがいる方や妊娠中の方は積極的に歯科医院に足を運び、歯や予防に関する知識を増やしてほしいですね。良い健康観を持った人が増えればうれしく思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/40万円~、ホワイトニング/2万円~、ジルコニアの詰め物/3万5000円~、ジルコニアのかぶせ物/5万円~

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