西山 左枝子 院長の独自取材記事
バイオデンタルクリニック
(吹田市/吹田駅)
最終更新日:2025/12/15
JR京都線の吹田駅北口から徒歩約3分、片山3丁目交差点に立つビルの2階に「バイオデンタルクリニック」がある。近隣はもとより遠方からも患者が通院し、セカンドオピニオンを求めて来院する患者も多いという。クリニックのモットーは「もっとすてきな笑顔に」。2012年から院長を務める西山左枝子先生は、詳しい検査、丁寧なカウンセリングを通して、患者の症状だけでなく、要望や生活背景を尊重した治療の提供に注力する。一人ひとりに適した診療を提供するため、自由診療を採用。悪くなる原因にアプローチする予防ケアや全身ケアも取り入れ、歯科医院が苦手な子どもでも診療室に入りたがるような、通うことが楽しい歯科医院をめざしている。同院の特色ある診療について西山院長に聞いた。
(取材日2025年10月28日)
歯科医院を笑顔で通える場所にしたい
どのような患者さんが受診されますか?

どちらかというと女性の患者さんが多く、年齢的には40代から上の方が中心です。あれこれ迷った結果当院を選んで来られた方や、「抜歯を勧められているけど抜きたくない」「インプラント治療しかないと言われたけど他に方法がないか」など、セカンドオピニオンを求めて受診される方が多いのも当院の特徴です。
患者さんと接する際の心がけを教えてください。
多くの方にとって歯科医院は楽しいところではなく、できるなら行きたくない場所になっています。しかし当院は「もっとすてきな笑顔に」を理念に掲げており、スタッフ全員が患者さんを笑顔にしたいという思いを持って診療・ケアにあたっているのが特徴です。患者さんの声や気持ち、診療に対するご要望にしっかりと耳を傾け、寄り添う姿勢を大切にしており、患者さんが望まない治療はできる限りやらないなど、一人ひとりのペースに合わせた診療の提供に努めています。
予防に力を入れているそうですね。

なぜ治療が必要になったかを考えると、お口のケアが不十分だった、お口の健康のために好ましくない癖や行動があったなどの理由があるはずです。その問題を放置したまま治療しても、また悪くなってしまいます。基本的に治療は繰り返さないほうが望ましく、予防に努めて、できるだけ治療の頻度や範囲を抑えることが大切です。予防を継続することで、治療が必要な状態になるリスクの低減が望めます。治療のための受診は皆さん気が重いと思いますが、予防のために通うのなら笑顔で受診していただけるのではないでしょうか。
予防において重要な定期検診について教えてください。
専用の器具を使って行うPMTCと呼ばれる歯のクリーニングを、少なくとも半年に1回は受けていただくようにご案内しています。お口の状態が悪い方の場合は、2〜3ヵ月ごとの受診をお願いする場合もあります。毎日歯磨きをしていても、歯ブラシで落としきれない歯垢や歯石が次第にたまっていき、虫歯や歯周病の原因になるので定期的なクリーニングは欠かせません。当院では、専用の微粉末パウダーをジェット水流で歯に吹きつけてしつこい汚れを落とすエアフローを導入し、爽快感のある心地良いクリーニングの提供に努めています。
トレーニングやケアから歯が悪くなる原因にアプローチ
予防の一環でトレーニングや全身ケアを取り入れていると聞きました。

定期検診の際には、PMTCやお口の中のチェック、歯磨きアドバイスなどに加えて、ほぼ全員の患者さんにお口のマッサージや体操、全身ケアなどを提供しています。お口を閉じた際に舌先が前歯の裏側の歯茎に軽く触れ、上下の前歯の間には少し隙間があるのが正常な状態なのですが、舌が落ち込んで前歯の隙間がなくなり、食いしばりの状態になってしまっているケースが少なくありません。こういう状態が続くと、歯に大きな負担がかかりますし、ご高齢の方は誤嚥性肺炎のリスク、お子さんなら歯並びの乱れにつながってしまいます。このため舌の筋肉を鍛える「あいうべ体操」や、お口周りの筋肉の緊張を緩めるためのマッサージなどを通して、お口全体にアプローチしていきます。
食いしばりが増えているそうですね。
多いと思います。食いしばりを放置すると、歯がどんどん悪くなっていってしまうことが多いです。ケアの一環としてお口の中のマッサージをお勧めしています。当院ではご自身でできるセルフケアの方法もお伝えします。頬や舌の筋肉の緊張を緩めるためのマッサージは、入れ歯のガタつきのケアとしても役立ちます。体操などはお子さんにも提供しているので、嫌がることなく通院してくれる子が多いんですよ。きょうだいの通院について来た下の子が「私も、私も!」って追いかけてきて、待ってもらうのがたいへんなこともあります(笑)。
全身のケアについても教えてください。

専用ルームを使って、洋服を着たままで簡単にできるストレッチなどをご案内しています。肩が緊張していると、お口周りの筋肉の緊張にも影響するなど、姿勢や行動の癖はお口の状態にも深く関わっているんです。現在は歩き方、体の使い方を中心に伝えているところです。自分の姿勢や癖はご自身では気づけないところも多く、問題点に気づいてもらうきっかけになれば良いですね。最近は猫背気味のお子さんも増えているので、姿勢やお食事の際の座り方などについて保護者にお伝えすることもあり、お尻が沈み込むソファーを座面の硬い椅子に変えたと教えてくれる方もいますね。
適したタイミングで必要な治療を提供
治療の際は患者さんの希望を尊重されるそうですね。

患者さんが納得、同意されない治療を進めることはありません。痛みが強くてすぐに治療しなければならない場合などを除いて、すぐに治療を始めることはなく、様子を見ることが多いですね。例えば、虫歯の場合は、虫歯があること、治療が必要なことをお伝えして、患者さんが「なるべく削りたくない」とおっしゃるなら、「いつか大きく削ることになるかもしれません」と説明した上で、できるだけ小さく削ります。当院は、ナチュラル志向の診療を大切にしており、できるだけ麻酔を避けているため、一気に削ることはそもそもほとんどありません。また、歯がグラグラで、抜いたほうが良いとわかっていても、患者さんのOKをいただくまでは抜かずに、その時に可能な処置をします。クリーニングの際などは大変なんですけどね(笑)。
麻酔が苦手な方でも治療ができるような対応をされているんですね。
麻酔が苦手な方には、まず極力麻酔を使わなくても済む方法を検討し、患者さんと相談しながら治療方法を決定します。また歯の根っこの治療でも、神経を取ると歯の寿命が短くなってしまうので、できるだけ神経を取らないようにしています。勤務医時代のある患者さんで、根っこの治療を行っても痛くて痛くて仕方なかったのに、合格が決まった瞬間に痛まなくなったというケースもあったので、すぐに歯を抜いたり、神経を取ったりするのが、必ずしも正解というわけではありません。そのため定期的に来院していただき、一緒に相談しながら治療を続けていくことが大切です。
悪いところだけではなく口腔全体を診られているそうですね。

お口全体を診て、どのような治療が必要かを判断します。食いしばりなど歯の健康に悪影響を与える癖や習慣があると、治療しても再発して、再治療が必要になるケースが多いため、そうした事実や治療のメリット、デメリット、優先順位などをお伝えした上で、患者さんの意志を尊重します。
読者や患者さんにメッセージをお願いします。
歯科医院は悪くなったところを治療する場所だと考えられがちですが、予防やお口周りのケアを提供するなど、治療がすべてではありません。お口の中を良い状態にキープしていくためには、患者さんご本人、お子さんなら保護者の協力も必要です。私たちの役割は状態が低下した際のサポート。適したフォローを受けるために定期的に通っていただき、私やスタッフとさまざまな情報を共有しながら、一緒にお口の健康を守っていきましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは初診(初期検査・歯型採り)/1万7600円~
診察(診察・歯の超音波洗浄など)/8800円〜※別途治療代がかかります。
噛み合わせの調整・入れ歯治療/1万7600円~
ホワイトニング/3万3000円~
クリーニング/2万2000円~
セラミックを用いた補綴治療/1万7600円~
定期メンテナンス/8800円~

