石田 裕将 院長の独自取材記事
HIRO DENTAL CLINIC
(大阪市福島区/新福島駅)
最終更新日:2026/09/15
「HIRO DENTAL CLINIC」は、JR東西線の新福島駅から徒歩4分、大阪環状線の福島駅から徒歩7分のあみだ池筋沿いにある。都心部でありながら周辺は住宅地で学校も多く、子どもから高齢者まで、幅広い年齢の患者が訪れる。建築デザイナーの設計によるクリニックは、イメージカラーのイエローとブルーを随所に配した明るく開放的な空間で、リラックスして治療やケアを受けることができる。院長の石田裕将先生は、患者のさまざまな悩みや相談に頼もしく対応し、歯科が苦手な子どもにも、同じ目の高さで接している。もちろん、高齢者への配慮も欠かさない。石田院長に、予防を大切にするクリニックのこだわりや今後の目標などについて、熱く語ってもらった。
(取材日2017年6月7日)
開放的で明るい雰囲気のクリニックづくり
歯科医をめざしたきっかけを教えてください。

父は城東区で開業医をしていました。診療所が自宅と一緒になっていたので、ランドセルを背負って学校から帰ると、診療所に「ただいま帰りました」と声をかけるのが鉄則で、歯科医師という仕事はこういうものだと理解はしていたと思います。ただ、その時に歯科医師になろうと思ったわけではなく、高校生になって友達に進路のことを聞かれて、歯医者をしようかな……と。もちろん、そんな軽い気持ちで歯科大に入れるわけでもなく、なんとかなるだろうという気楽なところもあったので、大学に入学するのは結構大変でしたよ。
卒業後は歯科医院に勤務されたのですか。
3年間勤務医を経験した後、4年目からは午前中は勤務、午後は父の診療所を手伝うという生活を2年ぐらい続けました。その後、本格的に父のところで働くようになるのですが、話が合わないことがあってよくけんかしました。歯科の世界は年々変化していて、父と私とでは年齢が30ぐらい違うので、受けてきた教育の内容がまったく違います。治療に使う素材も違うし、例えばレセプトコンピューターなど新しい設備の導入についても意見が合わない……。私は大阪歯科大学のラグビー部の出身なのですが、父はラグビー部の先輩でもあり、体の大きな2人がもめるのだから大変です。患者さんが「まあ、まあ」と仲裁に入ることもあって(笑)、一緒にするのは難しいので開業しようと決断しました。
クリニックの造りでこだわられた点を教えてください。

父の診療所で働いている時に、歯科医師会の活動の一環として往診や訪問歯科に対応していました。その経験から、通院可能な人でも階段があると通いづらいことを知っていたので、1階であることは絶対条件でした。内部については、診察室はチェアを4台置けるスペースなのですが、3台をゆったりと配置しました。また、きょうだいの患者さん、親子の患者さんなどが一緒に治療を受ける際に、お互いの姿が見えていたり話したりできるほうが安心できるので、オープンスペースにしました。
明るいイメージの内装ですね。
イエローとブルーがクリニックのテーマカラーです。1999年の開業時には歯科医院で間接照明を取り入れているところはほとんどなかったのですが、友人の建築デザイナーのアドバイスでいち早く導入しました。この建築デザイナーが仕事で扱うのはビルなど大規模なものばかりなので、個人のクリニックの設計をしたいと彼から申し出て、図面を引いてくれたのです。今ではすっかり大御所になっていますが、彼のプロフィールの設計物件の中には当クリニックも載っていますよ。
安心して通いやすい環境を整える
「くつろぎの歯科医」をコンセプトに掲げておられますね。

リラックスして治療を受けていただくことが大切ですからね。最近は消毒液を使うことは少なくなったのですが、クリニックには独特のにおいがあるので、それをカバーするためにディフューザーでアロマをたいています。聴覚からもリラックスしてもらうため、ヒーリングCDをかけるなどして音楽による癒やしも取り入れています。また、安心できる歯科治療を提供するために衛生管理に力を入れ、ディスポーザブル(使い捨て)の器具を使うほか、器具は薬液消毒、紫外線消毒、高圧蒸気滅菌の3段階で滅菌・消毒しています。機械で生成したpH2.4の強酸性の水も使用しております。
どの年齢層の患者さんが多いのですか。
開業前はお勤めの方が多いと想定していたのですが、いざ開業すると老若男女とても幅広い方がお越しになります。都心部にもかかわらず、子どもさんも多いですね。中には大泣きする子もいますが、子どもも一人の人と捉えていますので、嫌がる子どもさんには無理に治療せずに、まずは仲良くなって、その子がどんな性格なのか、何が好きなのかを知るようにしています。心を開いて、泣かずに私と話ができるようになるまで、治療室に無理に入れず、キッズスペースで遊びながら話をするだけのことや、チェアに座ってもらって治療しないこともあります。そうして順序を踏んでいくと、時間はかかっても納得して治療を受けてくれるものです。怖い、無理に痛いことされたという記憶持ったまま大人になると、歯医者嫌いの大人になってしまうので、子どもさんの扱いは大切ですね。
予防に力を入れておられます。

虫歯の痛みがなくなったり、詰め物が入ったりすれば治療終了というのでは治療したところが長く持たないし、他のところがまた悪くなります。当クリニックでは、患者さんの口腔内の状況をちゃんと把握するために、治療後も1、2ヵ月に1度はケアに来てもらうことにしています。通常は3ヵ月、半年あるいは誕生日ごとにケアが勧められますが、私はそれでは不十分だと思います。患者さんにも「そんなに頻繁に?」と聞かれますが、その理由、必要性をしっかり説明しています。
超高齢社会への対応を模索中
今後の目標を教えてください。

ますます高齢化が進んでいくので、認知症の方への対応も含めて、クリニックとしてどう対処していくかというのが大きな課題ですね。現状では、健康保険でまかなえる範囲が限られ、介護保険も関わってきます。自分を含めて複雑な仕組みをきちんと理解している歯科医師は少ないと思うので、制度の勉強を含めて、どのような形態・方法で歯科医療を提供していくべきなのか模索中です。さらに、どんどん新しくなっていく歯科治療に対して、講習会に参加するなどして柔軟に対応していくことも必要です。これも開業後にわかったことなのですが、当クリニックの患者さんは、口腔ケアについて意識の高い方が多いのが特徴です。このため、私は積極的に自費治療を勧めるほうではありませんが、先進的な治療を希望される方も少なくありません。
健康法を教えてください。
腹八分目と適度な運動ですね。実は、高校の時は柔道部で体重が98キロぐらいありました。浪人時代に柔道をやらなくなると110キロぐらいになって、自宅の3階にあった自分の部屋に上がるのもきつくなったので、今でいうダイエットをしました。大学入学前には68キロになっていたので、40キロぐらい落としたことになりますね。その経験から、食べる量、運動量と体重の変化が自分でよくわかっています。ハワイが好きで夏はサーフィンをするのですが、サーフボードは体重が一番軽い時に買ったものなので、体重が増えると沈んでうまく進みません。毎年、夏が近づいてくると食事を普段より少なくして、運動量を増やして、ボードが沈まないように体重を調整しています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

医師は英語でDoctorですが歯科医師はDentistといいます。語尾の「ist」はArtistなどと同じです。これは、歯科医師は悪くなった歯を治療するだけでなく、芸術的センスを持って口元を美しくする人であるという意味が託されているのだと思っています。このため当クリニックでは、ただ治すのではなく、患者さんに喜んでいただける治療、満足いただける治療を大切にしています。また、治療については、できる限り患者さん自身の歯を残すことを基本にしていますが、何かの理由で歯を失くしてしまった場合にも、「噛む」という機能を回復、維持させるためにはさまざまな方法があります。お気軽にご相談ください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

