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菅野 澄雄 院長の独自取材記事

菅野耳鼻咽喉科

(川崎市宮前区/鷺沼駅)

最終更新日:2024/09/06

菅野澄雄院長 菅野耳鼻咽喉科 main

鷺沼駅よりバスを利用して約5分。有馬第二団地前停留所を降りて徒歩1分ほどの場所に「菅野耳鼻咽喉科」はある。菅野澄雄院長はじめ、ドクター、スタッフたちのアットホームな雰囲気と、専門分野まで対応する幅広い診療内容で、1996年の開業から長年地域の人々に親しまれてきた。乳児から高齢者まで、世代を問わず多くの患者を迎える同院では、患者の時間を無駄にさせないスムーズな診療のために、予約システムやウェブ問診を導入。「常に発展し続けるクリニックでありたい」と話す菅野院長が医療の拡充とともにさまざまな工夫を取り入れ、受診しやすいクリニックづくりに注力する。そんな菅野院長の思いや同院の取り組みなど広く話を聞いた。

(取材日2024年6月18日)

効率化したスムーズな診療で、多くのニーズに応える

近年、予約制に移行されたと伺いました。

菅野澄雄院長 菅野耳鼻咽喉科1

患者さんの「受診しやすさ」を考慮し、従来から予約システムの活用には取り組んできました。通常二診制で診療し、より多くの患者さんに対応することをめざしていますが、それでも発生してしまう院内での待ち時間が課題となってきました。そこで、スタッフからの提案を受けて、ご予約いただいた患者さんを主体として診る予約制に移行しました。パソコンやスマートフォンから1ヵ月先までの予約が24時間確保できるシステムに一本化しました。ご自宅での操作が難しい方は、受付に設置した端末から次回予約をお取りいただけます。随時キャンセルが発生しますので、当日でも枠があれば予約をお取りいただけます。この体制により、真心を込めて丁寧に診ることを諦めることなく、より多くの患者さんを診られるようになりました。現状で最大限の患者さんに対応できる体制です。耳鼻咽喉科としては最も混み合う春の時期も問題なく運営でき、うれしく思っています。

クリニックのスムーズな運営において、大切にしていらっしゃることは何ですか?

菅野澄雄院長 菅野耳鼻咽喉科2

スタッフとのチームワークは大切にしています。より良い医療を提供するためには医師とスタッフの連携は欠かせませんから、定期的なミーティングで情報共有しています。最近は院内SNSを導入し、風通しの良い環境をつくるとともに、患者さんからのフィードバックを共有して、やりがいにつなげています。医師がどんなに技術があったとしても、スタッフの対応が悪ければ患者さんの満足度は上がりません。当院は明るく頼もしいスタッフばかり。それぞれが責任を持って、自分の持ち場で力を発揮しています。予約制への移行もスタッフからの提案がきっかけでした。現場をよく知るスタッフからの提案は基本的にすべて受け入れ、試してみるのが私の方針です。活発に意見が出る環境をつくることも大切だと考えています。その上で、新しいもの、良いものを積極的に取り入れ、時代遅れの医療とならないように進化を意識しています。

どのような患者さんを迎えていらっしゃいますか。

小さなお子さんから、高齢の方まで幅広く来ていただいています。開業当初よりいらっしゃって当院とともに年を重ねた中高齢の患者さんは私が対応することが多く、若い方は黒田寿史副院長が対応するケースが多いですね。2021年から非常勤として主に聴覚の外来診療を担当する菅野雄紀先生も、患者さんと良い関係を築けている様子です。私の予約は取りにくい状況なのですが、2人の先生にも安心して任せています。また、当院は18台収容可能な駐車場があり、車でもお越しいただけるので、近隣の方だけでなく遠方の方も多くいらっしゃいます。現在も新規の患者さんは増え続けていて、ありがたく感じています。

幅広い治療の選択肢を用意し、聴覚の外来診療にも注力

聴覚の外来にも力を入れていらっしゃいますね。

菅野澄雄院長 菅野耳鼻咽喉科3

聞こえに不安がある方や補聴器の相談をしたい方に向けた聴覚の外来診療は、月、火、水と土曜日に開設しています。大きな病院で聴覚検査を行う臨床検査技師に来てもらい、精密さにこだわった聴力の検査ができる体制を整えています。土曜日も診察を行うと、高齢の患者さんにご家族が付き添いやすいと喜ばれています。聴覚の外来は予約が埋まっていることも多いのですが、当院では聴力検査の機械を2つ用意して、スピーディーな診察を心がけていますので、そこまでお待たせせずに済むのではないでしょうか。自律神経が乱れていることが関係してか、20代くらいの若い世代にも耳鳴りや難聴を訴える方が増えていますから、受診しやすい体制をつくって広く対応しています。

レーザー治療にも力を入れているそうですね。

花粉症に対して、レーザー治療を積極的に活用しています。レーザー治療のメリットは、副作用や、短時間の手術で済むので体への負担が少ないとされるところにあります。ただし根本的に治療するものではなく、あくまで対症療法であることをご理解ください。内服で副作用が強く出てしまう方、妊娠・授乳中の方、仕事の都合で薬の服用ができない方にも受けていただきやすい治療法です。ぜひ一度ご相談ください。

他にどのような治療に対応していますか?

菅野澄雄院長 菅野耳鼻咽喉科4

スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎の方には舌下免疫療法も行っています。舌下免疫療法は鼻の中のアレルギー症状に対する治療なので、鼻の中を専門的に診察できる耳鼻咽喉科のクリニックなどで、経過を見ながら進めることが大切です。さらに、通常の薬や舌下免疫療法などでは改善が見込めない重度の花粉症の方には、注射での治療も行っています。舌下免疫療法やレーザー治療は症状が出ている時には行えませんが、この治療法は花粉が飛散する時期に治療するため、即効性が期待できます。処方には詳細な検査が必要で、一定の時間がかかりますが、症状の重いスギ花粉症のある方の受け皿になっています。その他に睡眠時無呼吸症候群など、患者さんのニーズの高い専門的な領域にも対応しています。また、黒田副院長も雄紀先生も耳鼻咽喉科の漢方診療に詳しく、ご希望に応じて漢方薬の処方も可能です。

通院回数や院内滞在時間を減らし通院負担軽減をめざす

ウェブ問診やオンライン診療などにも対応していらっしゃるのですね。

菅野澄雄院長 菅野耳鼻咽喉科5

ご自宅でスマートフォンなどから入力していただけるウェブ問診なら、ゆっくりと落ち着いて病状といった情報をご提供いただけます。院内の滞在時間を短縮できるとともに、院内で慌ただしく記入していただくより掘り下げた情報をご提供いただけることがメリットだと感じています。耳鼻咽喉科には風邪などの感染症で受診される方も多いので、待合室での滞在時間を短縮できれば、院内感染対策にもつながります。通院回数を減らす取り組みとしてはオンライン診療も実施しています。病状の安定した方の定期受診を中心にご活用いただいています。

診療方針を教えてください。

耳鼻咽喉科の治療は、症状が改善するまで毎日通院しなければならないというイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。しかし私の場合は、なるべく通院しなくて済むようにしています。具体的には「症状にこんな変化があれば、まずは様子を見ましょう。こういった変化が現れた時は診せに来てください」というように、次回の来院のタイミングをアドバイスします。そうすることによって患者さんも治療に対して積極的になれると思いますし、来院が無駄足になることを避けられますからね。オンライン診療なども活用して、適切な治療を無理なく続けていただきたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

菅野澄雄院長 菅野耳鼻咽喉科6

新型コロナウイルス感染症の流行以降、メンタルの不調によるめまいや難聴といった症状に悩まれる方が多いのが気がかりです。どこに相談すべきか、どの医療機関が信頼できるのかわからないといった際には、周囲の皆さんの声に耳を傾けて、客観的な視点を持つことをお勧めします。当院では患者さんから良いお言葉をいただけた時は、スタッフたちとも共有してみんなで励みにしています。これからも地域の健康を支える町の耳鼻咽喉科クリニックとして、大きな病院に行かなくても当院で完結できるように、精密な医療の提供をめざしていきます。2年後に迫った30周年に向けて、スタッフ一丸となって1年1年コツコツと努力を積み上げていきたいと考えています。これからもどうぞよろしくお願いします。

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