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林 毅陸 院長の独自取材記事

ゆめこどもクリニック

(川崎市高津区/鷺沼駅)

最終更新日:2025/08/01

林毅陸院長 ゆめこどもクリニック main

2004年の開業以来地域の子どもたちのプライマリケアを担い、風邪や腹痛、予防接種、健康診断、子育て相談など幅広く対応する「ゆめこどもクリニック」。川崎市高津区中原街道沿いの医療モール内にある小児科クリニックだ。医師になり約40年のベテランドクターでありながら、積極的に勉強会に参加し、知識・技術のブラッシュアップに余念がない、林毅陸(はやし・りく)院長が運営する。小児科専門だが、地域への貢献のため、コロナ禍には、一般の発熱時の診療やワクチン接種にも協力したという。やわらかい表情と語り口から、穏やかで誠実な人柄がうかがえる林院長に、クリニックの診療内容や今後の展望などを聞いた。

(取材日2025年5月22日)

小児科医としての仕事を超え、地域のために柔軟に対応

開業して21年、地域密着でここまで来られたと思いますが、地域の特色は?

林毅陸院長 ゆめこどもクリニック1

古くからのベッドタウンで長く住まれてる方が多く、住民がどんどん入れ替わるといった地域ではありません。家族の中でお子さんが成長して大学生になったり就職したりして独り立ちするところまでを診る。そのため、長い付き合いになることが多いです。小さかったお子さんがいつしか親になって、そのお子さんを診て……ということもあります。地域に根差して診療を続けてきたからか、当院は小児科なのですが、最近では保護者など大人の診察をすることも、開業当初と比べると、増えてきたように感じます。特にコロナをきっかけに、ここ数年でグッと増えてきたかもしれません。

コロナ禍には発熱時の診療に対応し、大人も受け入れられたとか?

地域全体に貢献したいという想いは常に持っていましたので、迷わず対応しました。ワクチンも、新型コロナウイルスを含めたいわゆる感染症への対応も、もともと小児科が得意とする分野であったこともあります。小児科ではお子さんにさまざまな予防接種をします。コロナ禍においてワクチンの打ち手が不足していたため、うちに来ているお子さんの保護者や家族はもちろん、地域の方全体を受け入れました。また、小児科を受ける病気の半分が風邪やそれに近い疾患であり、発熱症状などへの対応には、小児科は慣れています。また、結果の精度を上げるために検査するタイミング、あるいは院内の感染防止対策など、ある意味小児科では常識的なことばかりです。駐車場が広く、車の中で検査できる環境にあることも大きかったかもしれません。

地域への愛着の強さを感じます。

林毅陸院長 ゆめこどもクリニック2

医療サービスですので、患者さんのためになることとか患者さんのメリットになることとかを、積極的にやっていくというのが、こういうクリニックの役割だと思っています。ここは開業して20年ほどですが、その前は武蔵小杉病院に長く勤めていて、もともとなじみのある地域でもありました。武蔵とか鷺沼は再開発がどんどん進んできているのですが、この辺りは比較的のんびり進んでいる感じで。先ほども言ったかもしれませんが、世帯も入れ替わるといった感じではなく、長く住み続けられる方が多い地域です。そういったゆったりとした変化を見ながら診療してきましたし、これからもゆっくりとした変化を楽しみながら診療を続けていくんだろうなと思います。

発熱や咳、喘息、予防接種・健康診断まで幅広く対応

改めてこちらの診療内容をお教えください。

林毅陸院長 ゆめこどもクリニック3

子どものプライマリケアを担うかかりつけ医だと思っていますので、発熱や咳、嘔吐・喘息、アトピー性皮膚炎など、お子さんの病気全般を診ています。それに加えて予防接種や乳幼児健診、発育相談にも応じています。お子さんの病気については、どのようなことでも対応する体制にあります。より専門的な治療が必要な場合には大学病院などに速やかに紹介する体制も整っています。また子どもだけでなく保護者の方も診療しますし、コロナ禍のような非常時には、他の大人の方も積極的に診るつもりです。

予防接種は何に対応されているのですか?

公費による定期予防接種全般に加え、インフルエンザや子宮頸がんワクチンなど幅広く対応しています。定期の予防接種では、4種混合にHibを加えた5種混合ワクチンも行っています。5種混合でポリオ、百日咳、破傷風、Hib、ジフテリアといった重篤な疾患の予防が可能です。たまに、「予防接種を受けさせたくない」と言われる親御さんもいらっしゃいますが、もしかかってしまった場合、想像以上に大変になることもあります。また、持病があって感染すると重症化しやすいお子さんも中にはいます。予防接種は、保育園でそういったお子さんにうつさないといったことにもつながりますので、ぜひ検討していただければと思います。

診察時に心がけていることはありますか?

林毅陸院長 ゆめこどもクリニック4

子どもは生命力が強く、一般的な病気であれば自らの治癒力で病気を問題なく治すことができると思っています。ですので、自らの治癒力だけでは限界のある大きな病気を、とにかく見落とさないことを意識しています。検査だけでなく保護者の方からの情報が貴重な手がかりになるため、とにかく話をよく聞くことを大切にしています。その上で、保護者の方の不安がなくなるまで、今の状況や治療方針などを丁寧に説明するようにしています。また診療時には、どうしても大人同士の話が中心となりがちですが、お子さんの話にもしっかり耳を傾け、説明もお子さんが理解しやすい言葉にかみ砕いてするよう心がけています。後、診察にあたってではないのですが、当院ではウェブや電話による予約も受けつけていますし、予約なしの受診も可能です。忙しい親御さんに配慮して、診察だけでなく、健診や予防接種についても可能な限り柔軟に対応するようにしています。

いつまでも勉強を続けて、知識のアップデートを図る

長く小児科医をされてきて、子育てなど「昔とは違う課題があるなあ」と思われることはありますか。

林毅陸院長 ゆめこどもクリニック5

小児科医の視点で言うと、3歳とか4歳ぐらいまでの無条件に身近にいる人に対しての安心感とか、その人がそばにいるので安心していろいろなことをやっていけるという能天気さ、楽天的なところ。そういう経験って大切なんですね。昔はお母さんが家にいて、特別意識せずとも、子どもたちがそういった環境で過ごすというのが普通だったような気がします。今は両親ともに働きに出ているご家庭が多い時代なので、そういう時期を保育園などで過ごすお子さんが少なくありません。なので家庭だけでなく、自治体や保育園、あるいはうちのような小児科、また社会全体で、そういった時期のお子さんに対して適切な環境を整えていくことが大切になっているのではないかなと感じています。

では、診察の際に感じる昔との違いはありますか?

日々の診察も小学校の健診とかもそうですが、昔は上の服を脱いで診るのが当たり前でした。子どもたちや保護者もそのつもりで準備する流れでしたので、診察がある意味スムーズでした。今は服を着たまま診ることもありますし、脱ぐ場合でも診察室に入ってから準備する流れが多い傾向にあります。聴診の際は、直接肌に聴診器をあてるほうが、当然精度が高まります。ただ、集団健診の場合は、今は服を着たままというのが一般的です。クリニックでは脱いでもらったりしますが、昔のように診察室の前の中待合であらかじめ準備してということができないため、診察室に入ってからの準備になり、どうしても一人ひとり時間がかかってしまいます。そういった時代の変化に合わせて少しでも患者さんの待ち時間を抑え、かつ、精度の高い診断ができるよう工夫する必要があるなとは考えています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

林毅陸院長 ゆめこどもクリニック6

私は医師になって40年になりますが、これからも勉強会へ積極的に参加し、知識をアップデートし続けたいですね。またどんな困り事でも安心して頼ってもらえるクリニックであるよう、丁寧な診察、お子さんや保護者の方に寄り添った診察を続けたいと思います。皆さんへのメッセージとしては、当院に限らず、小児科へかかる際に留意していただきたい点をお伝えしたいと思います。小さなお子さんは熱や腹痛などの症状が急に出ることがあり慌ててしまいがちですが、まずは落ち着いてください。ドクターの正確な診断につながりますから、「いつ」から「どんな」症状があるのか整理し、そこに質問したいことも一緒にメモしておけば、診察がスムーズだと思います。また、診察となると、お子さんは緊張して、いつもと違う動きになることがあります。そのため、歩き方などお子さんの動きに気になるところがあるなら、携帯電話で動画撮影をしておくことをお勧めします。

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