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田中 柳水 院長の独自取材記事

田中クリニック

(川崎市高津区/鷺沼駅)

最終更新日:2019/08/28

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久末メディカルビレッジのA棟1階にある2004年開院の「田中クリニック」。院長の田中柳水(たなか・りゅうすい)先生は北里大学医学部を卒業後、同医学部脳神経外科で講師を務め、フロリダ大学医学部脳神経外科へ留学。臨床と研究の両分野で脳神経外科の専門家として長らく活躍してきた。豊富な経験と知識を持つ田中院長は、その優しく穏やかな人柄と医療への真摯な姿勢が印象的なドクター。「一人ひとりの患者に最善の医療を届けたい」と今でもさまざまな分野の勉強を欠かさない。開業医としての役割の果たすために日々力を尽くす田中院長に、医師をめざしたきっかけや脳神経外科を選んだ理由、クリニックのことなどたっぷり語ってもらった。
(再取材日 2018年6月13日)

自らの入院がきっかけで医師の道へ

医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

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子どもの頃は校庭でみんなと野球をしたりする普通の子どもでした。勉強は好きでしたが、その頃は建設業を営む父の後を継ぐのかなと漠然と思っていましたね。道路や橋を作る仕事は地図に残り、人の役に立つのですごくいいなと思っていたんです。でも、高校生くらいになって、もっと身近で世の中の役に立てる仕事はないかなと考え始めました。1対1で、自分の特技を生かして自らの手で何かできる仕事に就きたいと考えていた頃、「医者になろう」と思う出来事がありました。それは検査入院という形の脳神経外科での入院だったのですが、当時はCTなどなく今なら日帰りですむ検査が2週間くらいかかりました。そういう医療の世界を間近で見たのは初めてで、こういう仕事もあるんだと可能性が広がりましたね。進路を決める頃には、医学部に行くことを決心していました。具体的に脳神経外科に進むとは考えていませんでしたけれどね。

なぜ脳神経外科に進んだのですか?

大学5年生くらいのときに神経に興味を持つようになりました。神経というのはとても論理的で、症状から病気のある場所がわかるようになっています。今は機械も精密ですから写真を撮れば病気の場所がわかりますが、昔は逆で、診断をしてから写真を撮っていました。例えば、視力に異常が出ている患者さんのケースでは、診断をしてある程度の見当をつけてから必要最小限の写真を撮るという、ある意味、確認のための写真でした。脳は人体の最高中枢ですから、脳の手術は「その人の人生を手術すること」と僕は考えています。その人の記憶が無くなってしまうかもしれない、どこかが麻痺してしまうかもしれない、もう目を覚まさないかもしれない。それほどに責任が重く、緊張感があるところに逆に魅力を感じました。

大学卒業後のご経歴をお聞かせください。

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川崎の病院にいた2年弱とアメリカに留学した2年半を除けば、ずっと母校の北里大学付属病院に勤めていました。昔はとても忙しくて、1週間で1日も家に帰らなかったというのが自慢になる時代でした。今はそういうことは自慢にならないですよね(笑)。医師になって8年目に講師になりました。学生に教えるのはおもしろかったですね。今の学生と昔の学生を比べると、今の学生のほうが勉強熱心ですが、あまりつらいことはしたくないという印象がありますね。科を選択するときも好き嫌いはあるのでしょうが、その好き嫌いの理由に「ラク」かどうかが入っているかもしれません。

迅速な検査、診断で患者に安心を届けたい

どんな患者さんが多く来院しますか?

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子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんが来院しますが、割合としてお年寄りが多いですね。開院当初からずっと通ってくださる人や家族ぐるみで来院される人もいます。症状としては、子どもはケガが多く、頭をぶつけたり、どこかを切ったりなどで毎日のように来ますね。大人の比較的若い世代では、頭痛で来院する人が多いです。頭痛の原因はさまざまですが重篤な病気が隠れている場合もありますので、できるだけ早く診断をつけて安心してもらえるようにしています。当院は開院して14年になりますので、患者さんも高齢化して認知症も増えています。「手がしびれる」「腰が痛い」と来院する人の中に認知症がある場合もありますので、患者さんの認知症に早く気づいて可能な限りの対応をしていくのが僕の仕事だと思っています。

長く勤めるスタッフさんが多いと伺いました。

受付は10年以上、看護師は短い人でも5年くらい勤務していますので、スタッフが患者さんの状態をよく見てくれ、変化などに気づいてくれます。会計時に、以前は金額に合わせて細かく出していたのに最近はお札だけを出すようになったなど、定期的に来院している患者さんの様子がこれまでと違う、顔つきが変わったなどということに気づいて僕に教えてくれるのでとても助かっています。また「ご主人が亡くなった」など、患者さんが診察室で僕には話さないことも待合室や受付でスタッフに話してくれることもありますね。

クリニックの診療方針などありましたらお聞かせください。

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できるだけその日のうちに検査結果を出すようにしています。大学病院などの大きな病院ではなかなかそうはいかず、今日予約して検査が1ヵ月後、検査結果を受け取るのにまた1ヵ月かかることもあります。2ヵ月かかって1つのことをする。でも、その日に結果が出て、それで何もなかったら患者さんは安心できるんです。そこで大丈夫だとわかると、また頭が痛くなっても「もしかして……」という不安はなくなります。そういう、不安を抱えた患者さんの手助けをもっとしていきたいですね。また、診察・検査をして疾患が見つかった場合、その疾患は僕が実際に治療をできるものではないかもしれない。けれども、その人にとってベストな病院を紹介するのも今の僕の役目の一つだと考えています。

スポットライトではなく、全体を照らすような診療を

ご専門だけでなく、さまざまな分野について勉強されているのですね。

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医療や薬の分野は日進月歩ですから勉強会には参加し、最先端の知識を常に補充しながら必要なものを選択するようにしています。患者さんに最善の治療を届けるためには知識や技術のアップデートが欠かせません。また脳神経、整形外科だけの知識だけでなく他の病気についても知っておく必要があります。実際に治療するかは別ですが、紹介先を選ぶ上でも大切です。病状がわからないと最適な紹介ができません。糖尿病の患者さんは、以前は全員紹介していたのですが、今は僕が診ていいケースと紹介すべきケースがわかります。開業時は脳神経外科だけでしたが、今は、いわゆる“家庭医”のような感じになってきましたね。専門性を大切にし、それに付随するものをこの10年ちょっとで勉強して漢方薬も使うようになりました。診療がスポットライト的なものでなく、全体を照らすようなものに変わったと思います。病気を診るのではなく、人を診る医療ですね。

診察時、患者さんへ説明を大切にされているそうですね。

医療をもっと身近に感じてもらうために、患者さんにわかりやすく説明することを心がけています。患者さんに納得していただけるように説明しますので、場合によっては1時間くらい時間を要することもあります。時間の制約などの理由で僕だけでは説明しきれないときは看護師にも手伝ってもらいます。当院では看護師もナース記録をつけ、患者さんをできるかぎりサポートしているんですよ。ですから、看護師もある程度の人数が必要になります。もちろん経営面では人件費がかかりますから必要最低限にすべきなのですが、僕の考える最良の医療を提供するためにこうした医療体制の充実は不可欠です。

最後に、読者にメッセージをお願いいたします。

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平均寿命は延びているものの健康寿命と差があると言われている現在、僕たち開業医の役割は患者さんを診ながらサポートしていくことだと考えています。ですから、困ったことがあったら何でも相談してほしいですね。そのためにも、普段から何でも相談できるかかかりつけを持つことが大切だと思います。また自分の体を大切にするためにも、病院では医師任せにせず、自分の病態を知って治療に参加していただければうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/3万円(税別)

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