口腔外科を中心に歯内治療、矯正まで
「町の歯科医院」の専門医療

各分野で専門とする歯科医師が在籍。マイクロスコープなどの設備をそろえ、専門性の高い治療提供に努める

Qこちらには、近隣医院からの紹介患者さんが多いそうですね。

A

▲村田先生は口腔外科治療を専門にしてきたベテランドクター

当院は「町の歯医者」ではありますが、大学病院に所属する先生が、それぞれの専門性を生かした診療を行っています。近隣の歯科や医科の先生方は、そういう当院のスタイルをわかってくださっているため、紹介されてくる患者さんは多いですね。抜歯や口腔外科治療、インプラント治療、歯内療法、病理組織診断、歯列矯正といった分野については、それぞれ専門とする先生が担当しています。当院の周辺で、専門的な歯科医療を受ける医療機関としては春日部市立医療センターがあるのですが、診療時間は平日午前中のみなので通いづらい人もいます。そんな場合に「仕事の帰りに村田先生の所へ行っておいで」と紹介される、そういうクリニックです。

Qいろいろな分野で専門性を持つ先生がいらっしゃるのですね。

A

▲安心して治療を受けられるような、広く清潔感のある院内

私の専門は口腔外科と麻酔科ですが、ほかにも歯内治療学と矯正の博士号を取得している先生が多く在籍しており、高い専門性を備えた歯科医師が集まっています。他院から紹介される事例としては、インプラントのリカバリー治療、下顎の神経と接近した抜歯困難な親知らずや上顎洞と通じている親知らずなどの抜歯、重度の顎関節症、悪性が疑われ病理検査が必要な口腔内の腫瘍などがあります。春日部市は医科・歯科の連携が進んでいるため、医科からの紹介も多く、顎関節症は耳鼻科からの紹介が多いです。CTの撮影だけ依頼されることもあります。紹介元と当院の仕事は切り分けるようにしていて、治療後は紹介元の先生の所に戻る患者さんが8割です。

Qマイクロスコープを導入されていますが、そのメリットとは？

A

▲肉眼では見ることのできない歯の状態を見ることができる

マイクロスコープは視野を最大で肉眼の24倍にまで拡大して、肉眼では見えない歯根の奥の状態などまで確認できるのが特徴。よく見えることで、一般治療では抜歯しかないと判断された歯に、残せる可能性が出てくることも。20年とは言えないまでも7～8年は歯を残せるような方法が見つかる、ということもあります。当院の歯内療法は、日本大学大学院に所属して付属歯科病院で診療を行っている先生が、病院と同じ道具を使って当院でも行っています。なお、マイクロスコープと歯科用CTの使用は、この歯根端切除手術については保険診療適応となることが多いです。

Q歯科用CTはどのように活用されているのですか？

A

▲「精密な治療を行うために歯科用CTは欠かせない」とのこと

口腔外科領域、中でもインプラント治療と抜歯と外傷ですね。普通のエックス線写真では表側しか見えませんが、歯科用CTを用いると全周の撮影が可能で歯の裏側まで見ることができます。その分、具体的な診断や治療が可能になるわけで、精密さが要求されるインプラント治療や難症例の抜歯には不可欠だと考えています。また見て分かりやすいので、患者さんへの説明の際にも活用しています。近隣医院からのCT撮影のみの依頼もありますし、必要なら患者さんにプリントアウトした画像をお渡しして、紹介元である耳鼻科や内科の先生に見てもらうこともあります。

Q治療を提供していく上で、大切にしていることはありますか？

A

▲理解してもらうための説明にも手を抜かない

ありふれていますが、患者さんとよく話すこと。ご高齢の方は特にですが、治療の内容や意味、将来に与える影響まで、その方が本当に理解できているのかをしつこく、少し嫌がられるぐらい確認しています。難しい治療の前には、1回1時間、2時間の相談を2～3回行うこともしょっちゅうです。最近、改めて感じるのは一人ひとりに合わせた治療の大切さです。半年、1年かけて治療すれば治る可能性が高くなるとしても、高齢で体力にも不安がある方が本当にそれを望んでいるのか。抜歯すれば2～3週間で落ちつくが、どちらがいいのか。そういう所は、ご本人やご家族としっかりと相談し、希望に沿った治療ができるようにしています。