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赤井 淳二 院長の独自取材記事

ららぽーと歯科

(船橋市/南船橋駅)

最終更新日:2026/06/10

赤井淳二院長 ららぽーと歯科 main

南船橋駅から徒歩5分、大型ショッピングモールの1階に「ららぽーと歯科」はある。1981年の開業以来、45年にわたり地域の歯科医療を支えてきた同院。白を基調とした院内は診療ユニット間にゆとりがあり、天井が高く開放的な空間が広がっている。赤井淳二院長は日本大学松戸歯学部を卒業後、解剖学教室で研究者の道を歩み始めたが、臨床の面白さに惹かれ開業を決意した。学校歯科医や大学での教育にも長年携わってきた多彩な経験の持ち主で、スタッフへの感謝を穏やかに語る気さくな人柄が印象的だ。「髪の毛を切るのと同じぐらいの気軽な感覚で来てもらえればうれしいですね」と話す赤井院長に、同院の歩みや診療への思いを聞いた。

(取材日2026年5月25日)

研究の道から、臨床の道へ。地域と歩んだ40年

先生が歯科医師の道に進まれたきっかけを教えてください。

赤井淳二院長 ららぽーと歯科1

実は高校3年の1月まで建築学科を志望していました。ところが父兄面談の席で、担任の先生が突然「ご子息を歯医者にしませんか」と父に勧めたんですね。前に出たがりで、人と話すことが好きだった僕の性格を、担任の先生なりに見てくれていたのかもしれません。それがきっかけとなり、1年の浪人を経て日本大学松戸歯学部に進学しました。おかげさまで国家試験まではストレートでしたが、卒業後は臨床ではなく基礎系の解剖学教室に入り、研究者の道を歩み始めたんです。ところが大学院時代にアルバイトで臨床にふれるうちに、患者さんと向き合う面白さに目覚めていきました。基礎研究には立場や分野の垣根なく各教室で学べる利点がありました。幅広い知識を吸収できたことは今の診療にも生きています。

こちらで開業されるまでの経緯をお聞かせください。

当院が入っているショッピングモールは1981年に開業し、当院もその時に誕生しました。ただ、僕が着任するまで院長が毎年交代するような状況だったようです。僕が院長になったのは、大学でたまたま出入りの歯科技工会社の社長から声をかけてもらったのがきっかけです。基礎研究の立場で特定の医局に属さない自由な身だったこともあり、1985年に引き受けることになりました。開業後も母校で学生の実習指導を続け、臨床教授として研修医の教育にも長く携わりました。また学校歯科医として地域の学校で健診や口腔保健の教育にも取り組んできたので、外の仕事で当院を離れることも少なくありませんでした。そうした不在の間も歯科医師である妻やスタッフがしっかり支えてくれたおかげで、ここまで続けてこられたと思っています。

開業から長い歴史がありますが、どのような患者さんが多いですか?

赤井淳二院長 ららぽーと歯科2

この周辺は団地が多いこともあり、近くにお住まいのファミリー層が中心です。加えて、大型ショッピングモール内という立地ですから、施設で働く従業員の方が勤務の前後に立ち寄ってくださることもあります。40年も続けていると、若い頃から通ってくださった方のお子さん、さらにはお孫さんまで訪れるようになりました。以前、患者さんご自身にお孫さんが生まれたからとお祝いのスイカのような大きなおまんじゅうを届けてくれた患者さんがいらっしゃいました。世代を超えて患者さんと関係を築けたのは、地域の皆さんに支えていただいたおかげですね。

ゆとりある空間と充実の設備で患者に寄り添う

開放感のある院内が印象的です。設計でこだわった点を教えてください。

赤井淳二院長 ららぽーと歯科3

2025年秋にショッピングモールの一部建て替えに伴い、当院を現在の場所に移転しました。設計を一から見直す良い機会でしたので、診療スペースの広さには特にこだわりましたね。色味は白を基調とし、ユニット同士の間にしっかりゆとりを持たせ、横幅を広く取り、半個室の壁の高さにもこだわりました。圧迫感がなく、広い院内のほうが患者さんの安心感につながると考えたんです。オペ室を含めて計7台のユニットを配置していますが、隣の方が気になるような窮屈さはありません。入り口にはスロープを設け、車いすに乗ったままお入りいただけます。予約制にしたことで待合室はコンパクトにまとめられましたので、その分を診療空間のゆとりに充てる設計にしています。

御院に導入されている設備や機器について教えてください。

三次元画像で口腔内を把握できる歯科用CTを導入しており、これは精密な治療計画を立てる上で役立っています。CAD/CAMシステムも備えていて、口腔内の撮影から詰め物・かぶせ物の削り出しまで約2時間で対応できます。条件が合えばその日のうちに補綴治療を終えることも可能ですね。院内には歯科技工室を設けて歯科技工士が2人常駐しており、歯科技工物の作製や調整をスムーズに行える体制を整えています。先ほど当院の移転リニューアルについてふれましたが、それ以外にも10年ほどのサイクルでユニットや内装の入れ替えを行ってきています。感染対策についても新型コロナウイルスの流行以前からスタッフの身だしなみ管理を含めて注力しており、清潔な環境を保つことを大切にしています。

患者さんと接する際に大切にされていることはありますか?

赤井淳二院長 ららぽーと歯科4

一番心がけているのは、患者さんの目線に合わせて話をすることです。以前はユニットの横に立ったまま説明していたのですが、上から話しかけるとどうしても患者さんが構えてしまい、言いたいことを言いにくくなるように感じていまして。今はできるだけ同じ高さで、寄り添うように話すことを意識しています。診療のあり方も大きく変わりました。開業当初は患者さんの数が多く、どうしてもスピードを優先せざるを得ない時期がありましたが、今は時間をかけてゆっくり丁寧に診ることを大切にしています。長年学校歯科医を務めてきた経験から、学校での歯科健診は単に病気を見つける場ではなく教育の一環だという考えが根づいており、普段の診療でも患者さん自身が口の健康を意識できるよう心がけています。

開業以来のスタッフとともに、気軽に通える歯科医院へ

日々の診療を支えているものについてお聞かせください。

赤井淳二院長 ららぽーと歯科5

何よりスタッフの存在ですね。私が着任した1985年から一緒に働いてくれている歯科衛生士が2人いて、定年を超えた今も現役で頑張ってくれています。他にも在籍20年以上の歯科衛生士が2人いますし、勤務医の1人は学生時代から当院に通い、臨床研修を終えて当院で働き続けてくれています。ベテランのスタッフたちが若いスタッフに身だしなみやマナー、仕事への心構えを自然と教えてくれるので、僕は技術的なことや診療の考え方を伝えることに集中できます。正直なところ、世間話があまり得意ではなくて、患者さんとは技術的な話が中心になりがちなんです。でも、ベテランスタッフが受付や診療の場面できめ細かくフォローしてくれるおかげで、患者さんとの関係がうまく保てています。本当に感謝しかありません。

これからの御院の方向性についてお聞かせください。

総合内科のような形で、幅広く対応できる歯科医院でありたいと考えています。歯科用CTやCAD/CAMシステムをはじめ設備は整えていますから、当院は大概の患者さんに対応できる体制にはなっています。ただ、自分の得手不得手はわかっていますし、本当に専門的な対応が必要な場合には信頼できる専門の歯科医師や医療機関にきちんとご紹介します。無理をしないことが患者さんのためですから。それから、長くメンテナンスで通ってくださっている方をこれからも大切にしつつ、新しい患者さんにも同じように丁寧に向き合いたいですね。理想としては3ヵ月から半年に1度、定期的に受診することが自然な習慣になるような歯科医院でありたいなと。自分でお口をコントロールできる方なら半年に1回でも十分だと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

赤井淳二院長 ららぽーと歯科6

歯科医院に対して受診のハードルが高いと感じる方も多いかもしれませんが、髪の毛を切るのと同じぐらいの感覚で、お口の中をケアしに行く場所だと考えていただければいいかなと思っています。たまたまむし歯が見つかったり、何か気になるところがあればそこをしっかり治療しますが、大事なのはそうなる前に定期的に足を運んでいただくことです。学校歯科医として子どもたちの健診に携わってきた経験からも、春に見つけた問題を秋までに解決するというサイクルを回すことで、お口の健康の維持が図れるのではないかと考えています。気軽に来てほしいとお伝えしていますが、診療のクオリティーについては頼りにしていただけたらうれしいですね。