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板野 賢 院長の独自取材記事

わかば歯科クリニック

(浦安市/浦安駅)

最終更新日:2024/02/14

板野賢院長 わかば歯科クリニック main

バス通りに面したビルの2階にある「わかば歯科クリニック」に入ると、清潔感のある広めの空間に歯科関係の書籍や、さまざまなジャンルの漫画や雑誌が並ぶ待合室がある。この蔵書たちは板野賢院長が自ら選んだもので、時には痛みを抱えて待つ患者が少しでも気がまぎれるように、ゆっくり過ごしてほしいとの気持ちが込められている。また院長をはじめとするスタッフ全員の仲が良く、院内が優しい雰囲気にあふれているのも特徴。スタッフが患者のことをよく理解し、コミュニケーションが取れている様子もうかがえる。そんな心温まる同院を束ねる板野賢院長に、診療スタンスなどさまざまな話を聞いた。

(取材日2019年7月3日/更新日2024年2月7日)

幅広い治療メニューを用意して患者の要望に応える

診察時以外でも来たくなるような雰囲気ですね。

板野賢院長 わかば歯科クリニック1

歯科医院が大好きで積極的に来たい、と思って来院される方は少ないかと思います。患者さんは時には痛みを我慢して待っておられたりしますから、少しでもリラックスして過ごしていただこうと、漫画や雑誌などを置いています。私がとても漫画好きで、若い頃はかなり集めていたんです。これは自分の趣味でもあるので、はやっているものを調べつつ楽しみながら買いそろえています。キッズスペースは、うちの子が小さい時はもっと充実していたのですが、大きくなってしまったので、今の子どもたちの流行を追いきれていないですね。浦安はお子さんからお年寄りまで幅広い層の住民が満遍なくいる感じで、当院の患者さんもお子さんが矯正、親御さんが歯周病、祖父母が入れ歯や訪問診療といったように、家族ぐるみで診させていただいているご家族もあるんですよ。

クリニックの特色や、診療の際に心がけていることを教えてください。

小さいお子さんから高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんが来院してくださりありがたく感じています。当院では、悪い歯だけを治療するのではなく、口腔内全体を診る「一口腔単位での治療」を心がけています。そのようなスタンスのもと、噛み合わせなどの機能面や、周囲の歯への影響まで考慮した上で、必要であれば矯正治療やインプラント治療、審美的な要素を加えた治療などもお勧めしています。ただし、保険診療の患者さんも多くいらっしゃいますので、自由診療ばかりではなく、ご希望を伺いながら、保険診療にもしっかりと対応しています。いろいろな治療に対応していますが、基本としているのは、歯の土台を守る歯周病治療と予防です。新しい情報や治療技術をいち早く患者さんに提供すべく、勉強会には積極的に参加しています。

近年取り入れた機器や治療法はありますか?

板野賢院長 わかば歯科クリニック2

最近、マイクロスコープを導入しました。他の歯科医院でも導入されているところは多いかと思いますが、今や歯の根の治療「根管治療」には欠かせなくなってきましたね。治療法では、インプラント治療の勉強を集中して行いましたし、最近はダイレクトボンディングの症例数が増えてきました。耐久性のある接着剤を使って歯に直接詰め物をする方法ですが、これは歯を削る量を少なくできて、審美面にも配慮した仕上がりが期待できますので、お勧めできる治療法だと思います。当院は、患者さんの症状に適した治療法の中で、予算や要望に沿ったものを提案できるようたくさんの治療メニューを用意しているのも特徴です。ですから、患者さんには遠慮なく何でもご相談いただきたいですね。

患者の負担を軽減するため、常に「優しさ」を意識

在籍する歯科医師、歯科衛生士も多く、歯科技工士も常駐していますね。

板野賢院長 わかば歯科クリニック3

ありがたいことに現在5人の歯科医師、9人の歯科衛生士が働いてくれています。麻酔を専門とする歯科医師と、小児を中心に一般歯科を担当してくれている歯科医師は女性です。また、歯科技工士も常駐してくれていて、入れ歯の修理などを素早く行ってくれているので助かっています。直接患者さんの歯の色などを見て入れ歯の調整をすることで、仕上がりにもこだわっています。また、衛生管理には全員で気をつけていて、毎回どの患者さんも診療が終わるとすべてのタービンや器具、ホースまで滅菌しています。1度使ったら必ず滅菌し、もちろん使い回しはしません。最近は手術も多く、インプラントのご希望も増えていますので、院内感染にはさらに注意をしています。手術をするための完全個室の診療室もあります。滅菌を詳しく学んだスタッフもおりますので、患者さんには安心して治療を受けていただけるとうれしいです。

患者さんの負担に配慮した治療をされていますね。

当院では「痛みの少ない治療」に取り組んでいますが、実際には無痛の治療は難しいものです。ですが、痛みを軽減するのは医療者の接し方にもよりますし、患者さんの個人差にもよります。麻酔注射の打ち方一つにしても、当院では表面麻酔がしっかり効くまで時間をおいてから次の注射を打ちます。麻酔そのものも100%効くわけではありませんから、患者さんが「痛い」と反応した時には治療を続けない、一度手を止めることが大切なんです。でもちょうど微妙な部分を治療していて、あとちょっとだけ頑張ってくれれば終わるのに、という時もあります。どんな場面でも落ち着いて対応するには心の強さを養うしかないですし、知識や技術を超えたところに心があると思っています。スタッフに対しても「患者さんに優しく」と毎日言いますが、人間は弱さもあり揺らいでしまうものです。だからこそ、常に「優しさ」を強く意識したいと思っています。

お勧めしている治療法はありますか?

板野賢院長 わかば歯科クリニック4

近年、歯の詰め物の金属がアレルギーの原因の一つと考えられていますので、オールセラミックをお勧めしています。重金属が体に入るのはあまり良くないですし、セラミックにしてもジルコニアにしても、昔より適合も変化して使用しやすくなりました。また歯を失った患者さんで、隣の歯が処置していないきれいな歯の場合はインプラントをお勧めしたいですね。歯科医師は「良い歯は削るな」と教えられています。一度削ってしまうと、だんだんと侵蝕が進んでいずれなくなってしまうともいわれるくらいで、きれいな歯を削るとそこから悪くなってしまうことが多いんです。ですから、1本だけ失った場合にはインプラントをお勧めしているというわけです。インプラントも材料が改良され、しっかり治療すれば簡単には取れにくい。ただ、インプラント周囲炎は歯周病より進行が早いので、半年に1回は診察に来ていただきたいですね。

仕事も趣味も、情報は自分自身で確かめて選ぶ

歯科医師になろうと思ったきっかけはなんですか?

板野賢院長 わかば歯科クリニック5

もともと歯科医師志望ではなく、理工系が向いているし好きでしたので工学部狙いでしたが、父が内科の医師だったので「歯学部は?」と勧められ受験することにしました。本当にこの仕事を志した、というか仕事が面白くなったのは、歯科医師として働き始めてからです。患者さん一人ひとり異なる病状に対して、的確な回答を探すために勉強をするようになり、どんどん面白くなっていきました。そしてこれだけは確信していますが、僕は会社員には向いていないんです(笑)。少人数のコミュニティーが落ち着きますし、好きなんですね。

休日はどのように過ごされていますか?

時間のある時は、最近映画になった有名なロックバンドのコピーバンドもしています。私たちのほうが映画に先駆けて取り組んでいましたので、時代が追いついてきたのでしょうか(笑)。担当はギターで、ライブの予定が決まると日々練習です。最近は、ラーメンにカレーも加え、食べ歩きをしています。有名店の行列に並ぶこともありますし、年に1度は必ず食べに行くお店もあるんですよ。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

板野賢院長 わかば歯科クリニック6

治療のスタンスや技術的な向上については方針が決まってきたので、今後は代診の先生の教育や、高齢化に対してどう取り組んでいくかを考えたいです。患者さんに対しては、まずは地域のかかりつけ医として見てもらえるように徹したいと思います。余裕ができたら、インプラントや矯正治療についての気軽な無料相談会のようなものをしたいですね。そして、メッセージとしては、歯の健康のために歯周病対策に力を入れることをお勧めします。基本的にブラッシング、そしてバランスの良い栄養が大切です。一日に1回は、テレビでも見ながら徹底的に歯をきれいにしてください。お口の健康は体の健康につながりますし、人生の後半になっておいしいものを食べられないのは不幸なことだと思いますから、ぜひ歯を大切にしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オールセラミッククラウン/10万8000円~、オフィスホワイトニング/1万368円~、インプラント治療/35万2000円~、小児矯正/5万5000円~、成人矯正/11万円~(部分矯正)、ダイレクトボンディング/3万3000円~

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