全国のドクター8,862人の想いを取材
クリニック・病院 161,498件の情報を掲載(2020年1月23日現在)

  1. TOP
  2. 千葉県
  3. 松戸市
  4. 北小金駅
  5. 医療法人社団 仁雲会 さくら歯科医院
  6. 岡本善彦 院長

岡本善彦 院長の独自取材記事

さくら歯科医院

(松戸市/北小金駅)

最終更新日:2019/08/28

102838 df 1 main 1452654398

「さくら歯科医院」に入った瞬間、目を奪われるのは待合室の約半分ほどのスペースを占めるキッズスペースだ。有名ブランドが手掛けるおもちゃの木の風合いは大人にとっても心癒やされる優しさがある。しかし、同院を訪れているのは子連れの親子だけでなく会社員、高齢者など種々さまざま。岡本善彦院長がポリシーとして掲げているのは「究極のまち医者をめざす」ということ。誰もが来られる歯科医院とはどんな歯科医院か追求した結果、診療は患者の希望がない限り保険診療だ。その一方で、自由診療分野の先進的な治療技術の獲得にも余念がない。多忙を極める岡本院長にその意図など詳しく話を聞いた。
(取材日2015年12月28日)

開業医であることにプライドを持ちつつ専門性の高い治療も押さえる

とても大きなキッズスペースですね。

102838 df 1 1 1452654398

当院は2015年10月にこの場所に移転しました。その時にこだわって作ったのがキッズスペースです。以前は待合室がとても狭く、現在、ソファーが置いてあるスペースぐらいしかなかったんです。そこで、今度は子どもが遊べる場所がほしいなと思い、広いキッズスペースを作りました。当院は海外の知育玩具を中心に扱う有名なブランドにプロデュースしてもらっていて、そのブランドのおもちゃしか置いていません。千葉県の歯科医院ではそんなに多くないかもしれませんね。キッズスペースのおかげで確かに子どもの患者さんは多いんですが、高齢の患者さんも多くいらっしゃいますよ。総入れ歯もたくさん作っています。どの年代の患者さんにもまんべんなく来ていただいていますね。僕が気取ったことが言えないので、建て前よりも本音で話せる人がよく来院してくださっていると思います。また、自費診療は希望がある方には行いますが、こちらから患者さんに勧めることはあまりしないですね。目指しているのは究極のまち医者なんです。

「究極のまち医者」とは具体的に言うとどんな歯科医師ですか?

一般的な開業医がやっている治療を開業医なりのプライドを持って治療する歯科医師ということですね。何か特定の分野に特化するのではなく、すべての患者さんを診るということです。皆さんが安心して来られる歯科医院をつくりたいですね。例えば、自分が歯科医院に通うとして、いつも自費診療中心の歯科医院に行くかというと、なかなかそうはいかないと思うんです。正直に言うと、僕自身も一時期、自費診療中心の歯科医院をめざしたこともありました。しかし、ほとんどの人が行ける歯科医院ってそういう歯科医院ではないのではないでしょうか。地域の人のニーズにできるだけ応えていくこと、それが私の目指す姿なんです。

一方で、先生は歯科用CTの導入など先進的な治療もしていますね。

102838 df 1 2 1452654398

歯科用CTはインプラントの治療や、難抜歯などで使います。でも、それで利益を得ようなどとは考えていないんです。ただ3Dだと患者さんの口の中がどう見えるのか見てみたい、という興味から導入しました。そのほうが治療もやりやすいですし、歯科用CTは保険診療でも一部適用できる治療もありますから。こういった自費診療分野は、大学卒業後、自分で治療に携わるようになってから、知識の必要性を感じて勉強し始めました。特に、自分の歯科医院を持つようになってからとてもたくさんのセミナーに行きましたね。1ヵ月間休日返上で行くこともありました。ただし、患者さんには皆さん言っていることなのですが、歯科医院というのは歯を削るところではないんですよね。歯を削らないようにするために来る場所なんです。当院の土曜日の患者さんも1/2以上はクリーニング、つまり歯を削らないための予防に来ている患者さんです。

患者との本音の付き合いがやりがいの1つ

どのようにして予防のための定期的な来院を意識づけていますか?

102838 df 1 3 1452654398

最後の治療の時に「半年後の定期健診の予約を取っておいてください。後で変更可能ですから」と言って、定期健診の予約を必ず取ってもらうことですね。はがきで定期健診の時期を知らせるだけではだめだと思いました。この方法にしてから来院率も上がりましたし、患者さんも歯を削らないで済んでいます。半年後の予約は忘れてしまうので、健診の月初めにはがきを出しています。こうした定期健診の重要性を20年間言い続けていますから、来てくれる患者さんは結構多いです。ここに移転したばかりの時も、僕が新しい医院に慣れなくて困っていると、こうした何年も通い続けてくれている患者さんが「先生、ゆっくりでいいよ」と優しい声をかけてくれました。皆さん良い患者さんばかりで、自分の財産なんだなと、移転して気づきました。また、万が一虫歯になってしまっても、最小限の治療、つまり、できるだけ歯を抜かないこと・削らないことを意識して治療に取り組んでいます。それは、患者さんからしたら、生まれ持った自分の歯はできるだけ残していきたいだろうな、という想いからそうしています。

先生自身は歯の健康を守るためにどんなことをしていますか?

歯みがきを一生懸命やっています。電動歯ブラシでしか磨かないのですが、気づけば30分ぐらいサッカーのテレビ中継などを見ながら磨いていることもあります。大学卒業直後は「これぐらいの角度で歯ブラシを当てて……」なんて理論重視で歯磨き指導をしていたんですが、皆さんだいたいそんな話は右から左に抜けてしまいがちなんですよね(笑)。それで、「最近は下手な鉄砲も数打てば当たる」の論理で「時間をかけて磨いてください」とだけ言っています。特に、高齢の患者さんは指導通りに実施するのが難しい方が多いですから、とにかく時間をかけてやってほしいと伝えています。それに、理論重視の歯磨きは「僕には無理だな」と思ったんです。毎日おこなう歯みがきで、角度や力加減まで正確に意識し続けていると、なんだか疲れてきてしまいまして(笑)。自分ができないことは患者さんにも言いません。理論だけを重視しがちになったり、建前を話してしまいがちになるのですが、患者さんが実践できる方法を提示するように心掛けています。

今後、歯科医院をどのようにしたいとお考えですか?

102838 df 1 4 1452654398

もう1〜2人、常勤の歯科医師を増やしたいですね。増やしたい歯科医師の人数が少ないのは、きちんと自分の目の届く範囲で治療をしたいからです。安易に手を広げず、開業医らしい治療をしたいのです。そして、もう少し落ち着いた仕事もしてみたいですね。

継続可能なメンテナンスが歯を守る

歯科医師になってみて、現在どのようなお気持ちですか?

102838 df 1 5 1452654398

天職だったと思います。さまざまな患者さんと接することができる歯科医師の仕事は楽しいですよ。もちろん大変なこともありますが、今は日曜も仕事をしてもいいと思うときもあります。「削るのは良くない」と言いつつ、自分が歯科医師の楽しさを感じる瞬間の1つに、うまく自分の削りたいイメージ通りに削れたときや作ったかぶせものが歯にぴったりはまったときがあります。当院が外注している歯科技工士さんも本来は自費診療しかやらない、とても技工が上手な方なんです。昔からお付き合いさせていただいているので、引き受けてくださるのです。そういう完成度の高い技工物がぴったり入ると、患者さんにも満足してもらえますしね。

先生の趣味を教えてください。

趣味はテニス、読書、映画鑑賞です。映画は年間40本ぐらい、ジャンル問わずなんでも見ますね。本も暇さえあれば読んでます。暇つぶしで読み始めたのが始まりで、もう字を読んでいないと落ち着かない活字中毒者です(笑)。この前読んだ有名テニス選手の成長の軌跡を描いたノンフィクションもおもしろかったですよ。最近、それも医院の移転があってちょっと減っていますね。テニスも以前は週に5日ぐらい、診療が終わった後や日曜日にやっていたのですが、最近は週3日ぐらいにしています。朝9時からはまた診療ですので、とても1日24時間では足りませんね。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

102838 df 1 6 1452654398

歯科医師に歯を削らせないように保ってほしい、ということですね。すでに治療が必要な場合はしょうがないですが、新たな虫歯を作らないようにしなければなりません。歯を削ると、お金もかかりますし、時間もかかってしまいます。 それって患者さんにとって嫌なことじゃないですか? 僕らは患者さんの歯を削らせてもらってお金をもらっているという側面はありますが、自分の身体を守るために患者さんには虫歯を作らないようにしてほしいのです。骨折しても骨は治ります。でも、歯は折れたらくっつきません。生爪をはがしても爪は生えてきます。でも、歯は一度抜けたらもう生えてきません。ということは、自分が一生気を使うべき場所だということです。そのためには、定期健診に来てください。それもしゃちほこばらないほうがいいですね。定期的に歯科医院に来てクリーニングしていれば少なくとも虫歯率は減りますよ。

Access