耐久性や汚れづらさも魅力
歯を長持ちさせるためのセラミック治療
勝田台フルヤ歯科
(佐倉市/勝田台駅)
最終更新日:2024/10/10
- 自由診療
仕上がりの見た目の美しさから、審美面に配慮した診療として広く定着しているセラミック素材を使用した歯科治療。虫歯の詰め物やかぶせ物にセラミック素材を用いる方法は、白さや透明感に加え、強度や耐久性、アレルギーの心配がない点から、健康な口腔環境を長く保っていくために有用な治療として注目が高まっている。オールラウンドな歯科診療を手がける中でも、審美歯科に注力し、多様なセラミック素材の研究にも携わった経験を持つ「勝田台フルヤ歯科」の古谷彰伸院長に、セラミック治療の目的や近年多用されている素材の特徴、治療後の留意点などについて、同院ならではの取り組みも交えて詳しく聞いた。
(取材日2023年10月25日)
目次
口元の見た目をきれいにすることはもちろん、健康な口腔環境をより長持ちさせるために
- Qセラミック治療とはどのようなものですか?
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A
虫歯などで失った歯の一部を、セラミック製の詰め物やかぶせ物を用いて補う治療のことを言います。また変色していたり、形の良くない歯の見た目を整えるために、セラミック製の詰め物やかぶせ物で歯を部分的にまたは全体を治療します。審美目的で行う治療というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、セラミック材料は口腔内で溶けない、耐久性に優れているといった特性があるため、より健康な状態で歯を長持ちさせるための機能性や、金属アレルギーの心配がない素材であることを重視して、セラミック治療を選択される方も増えています。
- Q保険の補綴(ほてつ)物との違いを教えてください。
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A
保険診療で使用する銀歯などの金属の場合、治療後に長期に口の中に入れておくことによって溶けたり、変色したり、形が変わってしまうため、金属アレルギーを引き起こしたり、劣化して見た目が悪くなるほか、天然歯と補綴物の隙間から菌が入り込んで虫歯になるリスクが高くなります。最近では保険の補綴物として金属以外に白いプラスチック素材も用いられていますが、やはり時間の経過とともに変色しやすく、耐久性もそれほど高くありません。その点セラミックは、長期間口の中にあっても溶けないので変色しにくく、耐久性が高いです。表面が滑沢で汚れがつきにくいため、虫歯や歯周病になりにくいメリットがあります。
- Qセラミック治療で使用する素材にはどのようなものがありますか?
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A
以前は薄い金属の表面にセラミックを焼きつける補綴物が主流でした。この20年でセラミック材料は目覚ましい進化をしました、耐久性がありながら美しいものが出ています。現状ではセラミック材料の中のジルコニアが最も耐久性が高くきれいであるため、前歯や奥歯でも多く選ばれています。ジルコニア以外の材料もありますので、治す歯の状態でセラミック材料の種類を選択していくことになります。当院は部分的や全体、歯の場所などで適切な材料を選択しています。
- Qセラミック治療の注意点について教えてください。
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A
セラミック治療でせっかくきれいな状態に整えても、それを長持ちさせていくためには定期的な通院によるメンテナンスがとても重要です。治療後のセルフケアは天然歯と同様で特別なことは必要ありませんが、しっかり磨けているかどうか、噛む力が強すぎて歯に過剰な負担がかかっていないか、患者さんの咬合、食生活や体質なども含めて歯科衛生士がプロの目で患者さんのお口の中の状態をこまめにチェックする必要があります。問題があれば口の中の状態を良い状態に修正や補修をします。悪くならないように、患者さんが自分で口腔ケアできる指導とクリニックでの歯科衛生士のメンテナンスを行っています。
- Qこちらのクリニックではどのように治療を行っていますか?
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A
セラミック治療で最も差が出やすいポイントの一つに、色の調整があります。例えば前歯など目立つ部位にセラミック治療を行う場合などは特に、周囲の歯との調和が取れていないと仕上がりに違和感が残ってしまいますからね。そうした点を重視し、当院ではセラミックの補綴物の製作に複数の歯科技工士の特徴を見て、その得意分野に合わせて依頼し、患者さんに1番BESTで満足度の高い補綴物を提供します。多くの経験を積んだ私の口腔内仕上げと歯科技工士の技術力の高さで、多くの者さんの美しく機能的な口元づくりをめざしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはジルコニア(1歯)/8万円~9万円、オールセラミック/12万円~15万円、セラミック(1歯)/3万~4万
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。