古谷 彰伸 院長の独自取材記事
勝田台フルヤ歯科
(佐倉市/勝田台駅)
最終更新日:2024/10/10
成田街道から少し入った静かな住宅街にあるのが「勝田台フルヤ歯科」。京成本線勝田台駅から歩いて3分ほどと便利な場所にあり、近隣はもちろん、遠方からも多くの患者を迎える歯科クリニックだ。マッサージチェアも備えられた居心地の良い待合室の壁には、治療や症状についての情報がずらりと並び、過去に古谷彰伸院長が行った研究発表時の資料なども掲示されている。「こうした発表ができたのも、すべては患者さんのおかげ。研究や臨床を通じた学びは、患者さんのメリットに還元していきたい」と、古谷院長は優しい笑顔を見せる。補綴治療・審美面に配慮した治療の分野において特に高いレベルでの実践を目標とし、美しく長持ちする治療をめざす同院の診療について、詳しく話を聞いた。
(取材日2022年9月7日)
美しさと機能性を両立する、質の高い治療をめざす
まずは古谷院長のご経歴とクリニックのなりたちを教えていただけますか。
1989年に昭和大学歯学部を卒業後、12年にわたり大学に残って臨床とともに研究、教育にあたってきました。虫歯や歯周病により破損した歯を丈夫できれいな状態に回復させるよう尽力したり、歯を失った際に補ったりする補綴治療を専門的に行う歯科補綴学教室に在籍していました。外来ではおもにラミネートベニアによる重度変色歯の治療など審美を中心とした治療を多数手がけた経験があります。審美面に配慮した治療と補綴治療の融合により、美しさと機能を両立させるための治療を行う歯科医院を開きたいと考えたタイミングで、ちょうど実家である内科クリニックの裏に空いている土地があり、開業を決めたのが2001年のことです。現在は私の父と弟が診療にあたっている内科と密接に連携しており、生活習慣病があり歯科治療と並行しての管理が必要な患者さんや、内科での禁煙治療を希望される患者さんなどは、積極的に連携しています。
歯科治療と並行して生活習慣病の管理や禁煙が必要なケースがあるのですね。
糖尿病などの生活習慣病はお口の中の状態に大きな影響を与えます。そうしたケースではお口の中だけ治療しても、またすぐに症状が再発してしまいます。歯科治療と並行して、生活習慣病の管理を行ってこそ、良い状態を保つことが可能となるのです。また、喉頭がんの原因ともなる喫煙は、抹消血管を収縮させ、血流を悪化させたり、免疫力を低下させたりと、全身に影響を及ぼします。お口の中への影響も大きく、特にインプラント治療では経過が悪くなるケースがあるので、治療を望まれる患者さんには、治療前に禁煙をお勧めしています。
どのような歯科治療をめざしていらっしゃいますか。
美しさと機能性を両立させるための治療、すなわち予後が良く、見た目も良い治療となるよう努めています。私はこれまで審美歯科や補綴についての研鑽を積んできました。難しい入れ歯や差し歯などの治療や、歯の変色や歯並びといった見た目にアプローチしていく診療において、高いレベルでご提供できるのでは、と自負しています。ともに診療にあたっている先生方も補綴治療や審美面、あるいは歯列矯正などでそれぞれ専門性をお持ちの方ばかりです。より良い治療を望む方は、まずは一度ご相談いただきたいですね。
一人ひとりに時間をかけて、ニーズに応える診療を
どのような患者さんが多くいらっしゃいますか。
小さなお子さんからお年寄りまで、幅広い世代がいらっしゃいます。当院ではお一人お一人の治療に時間をかけていることもあり、現在、やや予約が取りにくかったり、お待たせしてしまうようなこともあります。しかし、質を犠牲にしてでも時間を優先するというのは、当院の診療方針にそぐわないと思っています。「歯の治療に時間をかけたくない」とお考えの方には、大変恐縮ではありますが、他院の受診をお勧めしております。
お一人ずつに時間をかけて診ていらっしゃるのですね。
私は1時間にお一人の患者さんしか診ませんし、歯科衛生士によるクリーニングも、保険診療でも1時間の枠を用意して対応してもらっています。1時間あれば、治療でも予防でもそれなりのことができます。逆に30分では必要な処置を行うだけで精いっぱいとなってしまい、患者さんの要望を聞いたり、個々に合わせた対応をしたりすることは難しいこともあります。勤務している先生の中には30分程度で患者さんお一人を診るという方もいますので、じっくりと時間をかけて診療しているというのは当院の大きな特徴の1つです。
診療の際に心がけていることは何ですか。
手鏡と大きめの口腔ミラーを使って、お口の中をご自身の目で確認していただきながら診療するようにしています。例えば、かぶせ物の下に虫歯ができているような場合には、かぶせ物を外した状態をまず確認していただき、その後治療の過程ごとに目視していただくのです。目で見たものには説得力があり、治療への納得感につながります。これもそれぞれの患者さんに時間をかけているからこそできる対応です。
チームで歯科医院を支えるスタッフさんについて教えてください。
歯科医師は先ほどもお話ししたとおり、それぞれの分野で高い専門性を持つメンバーがそろっています。予防歯科の軸となる歯科衛生士もベテランで、安心して任せられます。当院ならではの特徴として、日系ブラジル人のスタッフが3人在籍している点が挙げられるでしょうか。ポルトガル語、スペイン語に対応できるので、10%以上が中南米の方です。受診先が限られているという現実があるようで、遠くは神奈川や群馬、茨城から来る方もいます。個性豊かなスタッフたちですが、私から伝えているので「自分が患者だったらどうしてほしいか?」を常に優先してほしいということに尽きます。
患者のために、常に学びの努力を継続
古谷院長が歯科医師をめざしたきっかけは何ですか。
父が内科医で、子どもの頃から常に「医師になれ」と言われ続けてきました。あまりに言われすぎると反発心が出ることもあるようで、また当時頑固すぎた父と一緒に働くのは嫌だなと感じ、大学進学の際には医学部も合格したのですが、あえて歯学部を選択したのです。もともとわりと手先が器用だったというのも、歯科医師に向いているかなと。ワイヤーを曲げたりする作業を楽しいと感じ、矯正歯科を専門とすることも考えましたが、先輩から「歯科医師のメインはやはり補綴だ」と言われ、補綴の分野に進みました。
今後の展望を教えてください。
特に患者数を増やして流れ作業的な診療になるのは避けたいと考えていますので、今まで行ってきた歯科医療を継続していきたいですね。その中でも、常に新しい技術や機器で良いと思われるものは採用し、常に質の高い診療を提供できるような体制でありたいと考えています。近年では、マウスピース型装置を用いた矯正に使用する口腔内スキャナーを導入しましたが、画像でお見せできるため、矯正に限らず患者さんへのプレゼンテーション用にも優れた機器だと感じています。噛み合わせや虫歯の状態を詳細に確認し、画像でお見せすることもできるため、幅広い診療に活用できます。とはいえ、十分に使いこなすためには技術が必要です。患者さんのメリットのためにも、努力を続けていかなければと思っています。
読者に向けて一言メッセージをお願いします。
こうした記事やホームページに掲載されている内容などを読んでいただくと、歯科医院や歯科医師の考え方、方針がわかると思います。考え方は歯科医師によってさまざまで、恋愛と同様に相性がありますので、ご自身の考えに合う歯科医師や歯科医院を選んで受診していただきたいと思います。その際に、これまでの病歴や治療歴、入院歴などがわかるデータをご持参いただけると助けになります。問診で必ずお聞きする内容ですが、ご自身の体を守る上で大切な情報ですので、ある程度まとめておいていただけると良いかもしれません。長年の診療で、患者さんからさまざまなことを学ばせていただいていると感じています。そうした学びを生かし、お一人お一人のニーズに合わせた対応を心がけています。質の高い治療をお求めなら、まずは一度ご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/57万円~、インプラント治療/38万円~、セラミックの詰め物/3万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。