工藤 史明 院長の独自取材記事
工藤歯科医院
(佐倉市/地区センター駅)
最終更新日:2026/08/28
京成本線ユーカリが丘駅から徒歩5分。スカイプラザ集合クリニック内にある「工藤歯科医院」は、現在院長を務める工藤史明先生の父が1992年に開業して以来、30年以上にわたり地域の歯科医療を支えてきた。各ユニットの前には先代が自ら描いた絵画が飾られ、清潔感のある落ち着いた院内にぬくもりを添える。工藤院長は日本大学松戸歯学部を卒業後、都内の歯科医院での勤務を経て父から同院を継承。特定の分野に偏らない幅広い診療に対応しながら、丁寧な説明を通じて患者が納得した上で治療を進められる環境づくりに力を注いでいる。「患者さんと二人三脚でゴールをめざしたい」と穏やかに語る工藤院長に、継承の経緯や診療にかける思いを聞いた。
(取材日2026年8月3日)
父が築き地域に愛された歯科医院を自分らしく受け継ぐ
まずは、御院の成り立ちについて教えてください。

当院は、1992年に父・工藤純一が開業した歯科医院です。九州から出てきた父が、ゼロからこの地で当院を築き上げました。総合医療モールの歯科部門としてスタートしましたが、開業当初はまだ他のテナントも十分にそろっておらず、患者さんの定着には苦労したと聞いています。それでも父は、自分の知識や技術への確かな自信を持ち、信念を貫いて一人ひとりの患者さんに向き合い続けました。ホームページもない時代でしたから、クチコミで少しずつ患者さんが増えていき、その積み重ねが実を結び、30年以上にわたって地域の方々に支えていただけるクリニックになりました。父の芯の強さと診療に対するぶれない姿勢があってこそだと感じています。父は絵を描くのが趣味でして、海をモチーフにして独学で描いていたのですが、今もその絵を各ユニットの前に飾っています。
先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。
やはり父の影響がとても大きいですね。私は一人息子なのですが、父から「後を継げ」と言われたことは一度もなく、むしろ「やりたいことがあれば別の道に進んでもいいよ」と言ってくれていました。それでも自然と歯科医師をめざすようになったのは、父の仕事姿を間近で見ていたからだと思います。患者さんからの質問にすぐ適切に答え、感謝の言葉をもらう父の姿を、子ども心に純粋にかっこいいと感じていました。将来の夢を書く機会があれば、決まって「歯医者になる」と書いていたのを覚えています。歯科医師になってからは、継承を見据えて都内にある歯科医院で新しい機材や技術にふれる機会をいただき、さまざまなノウハウを学びました。ただ、父の体調が思わしくなくなったことで、予定より早くこちらに戻り、当院を継承する運びとなりました。
御院に通院されている患者さんについて教えてください。

元々通院されていた患者さんは60代から70代の割合が高かったですが、最近は若い世代の方も増えてきて、幅広い年齢層の方にご利用いただいています。特にご高齢の患者さんは初診時にはお体の状態や服用中のお薬について丁寧に確認するようにしています。抜歯などの外科的な処置はお薬の関わりが深く、事前にしっかりお聞きした上で治療を進めることが大切です。また、腰痛がつらい方には無理のない体勢で診療するなど、お一人お一人に合わせた配慮も心がけています。立地としては駅や商業施設の近くにありますので、日常の生活動線の中で通いやすい環境かと思います。また、複数の診療科目が集合するクリニックフロアにある歯科のため、歯のことに限らず体調のことでお困り事があればこのフロアで幅広く相談することができて、便利に感じてくださっている方が多いです。
丁寧な説明を重ね、患者と二人三脚でゴールをめざす
どのような方針で日々の診療にあたっていますか?

当院では特定の分野に偏らず、歯科のさまざまなお悩みに幅広く対応できる体制を整えています。どんな症状でいらしても何かしらお力になりたい、という思いが根本にあります。治療のベースは保険診療としていますが、患者さんのご希望やお口の状態に応じて自由診療の選択肢もお伝えしています。保険診療の範囲内でもしっかりとした治療は提供できますので、それぞれの特徴をご説明した上で、患者さんご自身に納得して選んでいただくことを大切にしています。一方で、より専門性の高い治療が必要だと判断した場合には、率直にそうお伝えします。患者さんにとってより良い結果につながるのであれば、専門的な治療に対応できる医療機関をご紹介するのも、かかりつけの歯科医院として大切な役割だと考えています。
さまざまな患者さんが来院される中、接し方で意識していることはありますか?
私が特に力を入れているのは、患者さんへの説明です。過去に治療を受けた際に十分な説明がないまま治療が進み、不安を感じたことがあるという方も少なくありません。そうした方にお口の状況や治療の流れをかみ砕いてお伝えすることで、「丁寧に説明してもらった」と感じていただけたら、時間をかけて説明した甲斐があったと思えます。お話しする際は専門用語をなるべく使わず、わかりやすい表現に置き換えるよう意識しています。また、「ここまでで、わかりにくいところはありませんか?」などと確認しながら、わからないことをそのままにせず、気軽に聞いていただける雰囲気をつくることが、信頼関係の土台になると思っています。
先生が理想とする診療について教えてください。

患者さんと二人三脚で、一つ一つ納得していただきながらゴールをめざす。それが私の理想とする診療の形です。歯科治療においては、患者さんのご希望に100%応えるのが難しい場面もあります。だからこそ、お口の状態や治療の見通しを丁寧にお伝えし、納得していただけるレベルの治療をしっかり提供することを大切にしています。日々の診療では、適切な距離感を保ちながらも、和やかな雰囲気でお話しできたらいいなと思っています。治療を一方的に進めるのではなく、一歩ずつ確認しながら次のステップへ進んでいく。その積み重ねの先で、患者さんと一緒に「よかったですね」と言い合える瞬間があれば、それが医療人として何よりうれしいことだと思っています。
歯のことで困ったら、何でも相談してほしい
日々の診療を支えるスタッフの皆さんについて教えてください。

父の代から長く勤めてくれているスタッフも多いです。日々の準備や在庫管理など、さまざまな場面で支えてもらっており、スタッフに助けられている面が本当に多いです。私からは何か困ったことがあれば遠慮なく相談してくださいと普段から伝えていて、皆さんの意見を聞きながら一緒に考えていくスタイルを大切にしています。一人で判断して指示を出すというよりも、チームとして話し合い、みんなで患者さんをサポートしていきたいという思いがあります。患者さんとの関係と同じように、スタッフとも信頼し合いながら楽しく働ける環境をつくりたいと考えており、そうした雰囲気は、きっと患者さんにも伝わっていくものだと信じています。
今後、地域にとってどんなクリニックでありたいとお考えですか?
父が30年以上かけて築いた地域医療を、しっかり受け継いでいくことが私の一番の使命です。ゼロからこのクリニックを育て上げた父の歩みには、深い敬意を持っています。その土台の上に自分なりの色を加えながら、この地域に暮らす方々に還元していけたらというのが率直な思いです。患者さんに寄り添いながら丁寧な説明を積み重ねること。治療のゴールを一緒に描いて、一歩ずつ前へ進んでいく。その繰り返しを通じて、「ここに来てよかった」と感じていただける歯科医院でありたいと思っています。また、新しい技術や取り組みにも少しずつ挑戦していきたいという気持ちがあります。父が残してくれたものを大切にしながら前に進んでいきたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

歯のことで困ったら、どんなことでも気軽にご相談いただければと思います。当院は予約制ですが、急なトラブルの際にもできる限りお断りしない方針です。お待ちいただくかもしれませんが、できることにはその場でしっかり対応いたします。もし専門的な治療が必要だと判断した場合は、適切な医療機関をご紹介することもあります。当院で対応できる範囲のことは責任を持って行い、難しい場合には率直にお伝えする。それが私の考える誠実な診療の形です。ちょっとした疑問や心配事でも構いませんので、まずは気軽に足を運んでいただけたらうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは自費の入れ歯治療(ノンクラスプデンチャー)/18万7000円~

