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石野 善男 院長の独自取材記事

二子玉川ガーデン矯正歯科

(世田谷区/二子玉川駅)

最終更新日:2020/04/01

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二子玉川駅エリアの通りはおしゃれな名前がついているが、その一つ、通称アレーナ通りを抜けた正面のビル3階にあるのが「二子玉川ガーデン矯正歯科」だ。エントランスを入ると、観葉植物や季節の花がそこかしこに飾られており、心を和ませてくれる。「長い治療期間を少しでも前向きな気持ちで通ってほしいと思い、季節ごとに飾りつけを変えているんですよ」と石野善男院長。石野院長は30年以上にもわたり矯正治療に携わってきた歯列矯正のエキスパート。「歯列矯正では治療の終わりがゴールではありません。きれいな歯列をその後いかに維持していくかがとても重要なのです」と穏やかな笑顔で石野院長は話す。クリニックや矯正の特徴について話を聞いた。
(取材日2018年10月2日)

不正咬合と深い関連のある口腔習癖

診療スタイルを「ガーデンスタイル」と名づけていますが、どのような意味が込められているのですか?

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矯正専門のクリニックとして歯科医療を提供するにあたって最も大切にしているのは、歯科医療のプロである私たちが受けたい医療を皆さまに提供することです。歯科矯正は不正咬合を改善して正しい噛み合わせをつくることが最終目的です。ですが、私たちはさらに一歩踏み込んで不正咬合をつくり出す原因を探り、それらを改善し口腔環境をトータルに整えることをめざしています。矯正治療は期間が長く月に1回は通院する必要があります。そんな患者さんたちが少しでも前向きな気持ちで通っていただけるよう、院内のインテリアやスタッフの接遇などにも気を配っています。ガーデンと名称にあるように、観葉植物や季節の花々を飾ったり、シーズンイベントの飾りつけを行ったりしています。ハロウィーンとクリスマスの時期が一番にぎやかですね。こうしたことをすべて含めて私たちの診療スタイルを「ガーデンスタイル」と呼んでいます。

30年以上のキャリアをお持ちですが時代の変化を感じることは? 患者層や地域性についてもお聞きします。

以前は矯正治療は特別なものというイメージが強かったですね。歯列の乱れは虫歯の痛みといった急性の症状と違って慢性的なものです。徐々に変化していくので自分ではなかなか気づきにくく、そのために矯正に対する意識もあまり高くなかったように思います。ですが最近では、矯正を予防の一環として捉える人が増えてきました。患者さんはこの地域だけでなく、区外、都外など遠方からも大勢来られていますが、特にこの地域にお住まいの保護者の方はお子さんの矯正にとても熱心だと感じています。歯科クリニックにすべてお任せという保護者もおられますが、そうではなくて子どもに寄り添い一緒に治療に参加している方がとても多く見受けられますね。

そもそも先生が矯正の歯科医師をめざしたきっかけは何だったのですか?

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父が外科の医師で開業していたこともあり、潜在的に医療の道に進むと思っていました。矯正を専門にしたのは、歯を実際に動かせるという点にダイナミックさを感じたからです。歯科治療は歯周病治療でも根管治療でもそれぞれ精密さが求められますが、矯正治療は顎の骨や顔の骨格との関係も鑑みながら診断するので、その点に興味が湧きました。不正咬合は生まれ持った側面もありますが、実は毎日の生活様式や口周りの癖が原因という点にも関心があったのです。例えば、小さい頃の指しゃぶりや話す時に舌を出す癖、口呼吸などこれら口周りの癖、これらを「口腔習癖」と呼びますが、口腔習癖と不正咬合はとても関連が深いのです。

専門家による口腔筋機能療法を実践

口腔習癖はどのように改善をめざすのですか?

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当クリニックでは、大学病院の口腔リハビリテーションなどでも指導している歯科衛生士による口腔筋機能療法(MFT)を行っています。これは舌や唇、頬の筋肉、咀嚼筋など口周りの筋肉をトレーニングすることで、口腔習癖を正していくことをめざす方法です。本来は唇を閉じた時に舌が上顎のへこんだ部分にくっついて収まり、上下の歯の間にほんの少し隙間ができるというのが正しい歯と舌のポジションです。一言でいうと「舌は下ではなく上」。しかし、舌の筋肉が弱く下方に垂れていると、舌で前歯を押すために前歯が突出したり、口が空いて開咬するなど歯列が悪くなったりします。唇や舌の正しい位置などをトレーニングしていくことで、歯列の正常な発達を促すとともに、食べる、話す、飲み込むといったさまざまな口腔機能の改善にもつながっていきます。

治療後のケアも大切なのでしょうか。

矯正治療を終えて歯列が整ったとしても、それがゴールではありません。その良い状態をどのようにして維持していくかがとても重要になります。矯正治療を終えると、もう歯は動かないと思いがちですが、歯は自然と動きます。誤解している方も多いですから、患者さんたちにはよく説明して、定期的にチェックを受けるよう勧めたり、いろいろなアドバイスを行ったりしています。不正咬合を引き起こし歯並びを悪くする一因に、先ほどお話しした口腔習癖があります。ですので、普段あまり意識していない舌の位置や動かし方を改善することは歯列矯正を行う上で重要ですが、治療後の後戻りを予防するためにも不可欠だと考えています。

診療の際、心がけていることはどんなことですか?

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目標を定めて矯正治療を始めますが、治療を続ける過程では、治療計画を修正する必要があるか否かという点を常に考えています。また、患者さんのライフスタイルもよく考慮しています。学生さんでしたら受験や進学、成人の方でしたら転勤や結婚などライフステージが変化しますから、患者さんの話をよく聞きながら、その要望や治療の進捗度などをすり合わせて治療計画を立てています。期間が長いですから患者さんの中には心が揺れてしまうこともあるでしょう。そんなときは治療の意義をよく説明するようにしています。今は人生100年時代、今の段階で治しておいたほうが長い人生においては大きな利点になると思いますよ、とお話ししています。

食べる、話すなどの口腔機能の維持・改善が重要

近年、小児や高齢者の口腔機能の低下が問題になっているそうですね。

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実は2018年4月から「口腔機能発育不全症」と「口腔機能低下症」という疾病が保険病名として取り入れられています。まだあまり知られていませんが、前者は15歳までが対象で、虫歯の有無や咀嚼時間の長さ、嚥下する時に舌が突出するか、食べる時にむせたりするかなどといった食べる機能、また口がいつも開いているか、発音が正しくできているかなど話す機能、さらに体格などもチェックして口腔機能を診断します。一方、後者は65歳以上が対象で、主に筋力の低下による咀嚼力の低下をチェックしていきます。歯科の学会ではこれらの口腔機能に関して評価基準を作成し、現状把握に努めています。これからさらに口腔機能の改善について注目されるのではないかと思います。

プライベートについてもお聞きします。リフレッシュ法や趣味などあれば教えてください。

犬がいますので時間のある時は一緒に散歩に出かけたりしています。趣味はコーヒーです。ここの休憩時間にはコーヒー豆を挽くところから始めてスタッフにふるまっています。豆の焙煎もしますので、豆の種類に合わせて焙煎の深さを変えたりして(笑)。学会で全国各地に行きますが、その時もおいしいコーヒー屋さんを探して訪れています。お店によってそれぞれ味が違いますし、こんなふうに入れるのか、といろいろと勉強にもなりますね。

最後に、今後の展望とメッセージをお願いいたします。

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矯正治療は予防歯科の一環であるという意識をさらに広めていくとともに、予防歯科全体もさらに進めていきたいですね。そして矯正治療の必要性もさらに啓発していきたいと思います。人生100年といわれる今、生涯にわたって自分の歯で噛めるようにするには、早い時期から正しい歯列と噛み合わせにしておくことがとても重要です。80歳になっても20本以上自分の歯を維持しようという8020運動が始まって30年たちますが、実は20本残っているご高齢の人は歯列が整っていることが多いんですね。これからも100年ご自身の歯でしっかり食べてきちんと飲み込める、そのお手伝いをしていきたいと思います。小さいお子さんの保護者の方には、ぜひお子さんの食べ方を注意して見ていだたきたいですね。飲み込むのに時間がかかったり、舌が出ていたり、何か気になることがあれば、ぜひ相談に来てください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療(初診)/3000円

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