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三好敬三 院長の独自取材記事

二子玉川三好デンタルクリニック

(世田谷区/二子玉川駅)

最終更新日:2020/04/01

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二子玉川駅より徒歩5分にある「三好デンタルクリニック」を訪ねた。院長の三好敬三先生は歯科医師業界広くその名を知られる、日本のインプラント治療における草分け的存在。1990年代からインプラント治療では最先端といわれる欧州へ幾度となく足を運び、数々の新しい技術をいち早く日本に紹介してきた当事者である。クリニック近くにインプラント治療を専門に行う「インプラントセンター21」を構え、先進の治療にあたりながら、全国各地から訪れるドクターたち後進育成にも励んでいる。肩書きを見るだけで圧倒されるが、当の三好先生はスポーツとお酒をこよなく愛する、人懐っこい笑顔が印象的なナイスミドルである。歯科医師を志したちょっと意外なエピソードや、インプラント治療に魅せられた理由など、興味深いお話をたっぷりと伺った。
(取材日2010年11月1日/再取材日2015年7月1日)

「悪い面を探そう」と臨んだ研修会でインプラントに開眼

歯科医師を志したのはいつ頃でしたか? またその理由は?

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出身は愛媛の南宇和郡愛南町です。九州にも高知県にも近い、愛媛の一番下の小さな町です。子ども時代は野球少年でした。ジャイアンツのファンで、なかでも憧れていたのは、後に日本ハムやヤクルトの監督となった高田選手。高校は野球の名門、宇和島東高校へ入りましたが、各地に遠征することが多い野球部は授業に出られないことが多く、それだと普通科では単位不足で進学できません。実際野球部員はほとんどが商業科でした。私は普通科でしたから、それで野球は泣く泣く諦めました。将来プロ野球選手になる夢も途絶え、じゃあほかに若くても収入がある職業は何だろうと考えた時思い浮かんだのが歯科医師だったんです。いきなりずいぶん現実的に聞こえるかもしれませんが(笑)、その時は真剣でした。当時歯科医師になるのは狭き門でしたが、そこを突破すれば大学卒業したてでもかなりの高収入が見込めたんです。今みたいな過剰時代ではありませんからね。なのでまずは歯科医師になって10年ぐらい働いてお金をため、いずれ実業家になろうと漠然と思っていました。ずっと歯科医師を続けるつもりはなかったんです。

大学は昭和大学へ。どのような学生時代でしたか?

テニスをするつもりだったのですが、先輩に誘いを受けて、結局6年間野球を続けました(笑)。決して強いチームではありませんでしたが、練習が終わって仲間と自由が丘の行きつけの店で夜中まで飲んで騒ぐのは楽しかったなあ。学業方面はというと、正直あまり熱心ではなかったかな。留年しないよう単位はきちんととってましたけど。がむしゃらに勉強するようになったのは卒業後、実社会に出てからです。

それはインプラント治療に出会ってからですね。

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はい。インプラントに興味を持ったのは1987年に川崎市宿河原で最初の医院を開業してまもなくの頃。当時はいろんな先生がいろんな方法でインプラント治療を行っていました。インプラント自体がまだ試行錯誤の時代です。私はまず手始めにスイスのインプラントメーカーが主催するハワイの研修会に参加しました。実はインプラント治療をやってみたいという思いと同時に、インプラントの悪いところを探そうという意図もあったんです。というのも、当時はどの勉強会でもこの治療法に対して「いいものだ」と肯定的なことしか言いません。それが私には逆に不安でした。いい面ばかり見ても本質がつかめないんじゃないか、そもそも人間の体に異物を入れることはいいことなんだろうか、そんな思いがありました。でも実際に学んでみると、インプラントは想像以上にすばらしい治療法でした。そこで見たインプラントシステムは口の中がとてもきれいだったんです。いいものはきれいですよ。そうじゃないと長持ちしません。それからです。休診日を利用して国内のみならず海外でも100時間講習や研修を受け、インプラントを徹底的に勉強しました。

学ぶために徹底したのは、現地に赴きパイオニアの生の声を聞くこと

海外でたくさんのインプラントの先進技術を学んでこられたそうですね。

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私が所属するスタディグループの最高顧問である熊本の中村社綱先生と2人で、もう何十回とヨーロッパに出向いて先進のインプラント技術を習得してきました。徹底したのはパイオニアに会い現場の空気を知るということです。国内トップレベルの優秀な通訳を連れ、実際に治療法を開発した先生に会って彼らから直接話を聞き、日常的に行われている治療の現場を見学させてもらいました。手術したその日から噛めるようになる「オールオンフォー」という画期的な術式があるんですが、それを学ぶために、開発した先生のいるポルトガルにも行きました。滞在中は、朝8時から夜10時まで手術室にずっとこもっていました。お昼も自動販売機のサンドイッチで済ませ、時間が許す限りたくさんの手術を見学しました。手術では大事なとこだけでなく最初から終わりまで全工程を見ます。そうじゃないと意味がない。トラブルにどう対処するかということはもちろん、どんな道具を使い、どんな角度で、どんなスピードで削るのか、細かいところも見逃しません。そういう細部こそ重要なんです。細部をないがしろにしたら高い成功率は決して望めない、そう思います。

インプラント治療の研鑽に励み20年近く。インプラント治療にのめり込んだその理由は?

勉強すればするほどインプラントは必要不可欠なものだとわかってきたからです。入れ歯とインプラントは失くした歯を補う点においては同じでも、向かう方向が180度違う治療法なんです。歯というのは進行性のがんと同じで、悪くなると1本で収まらずばたばたと将棋倒しのようにほかの歯もだめになる性質を持っているんです。例えばブリッジ。これは入れ歯に近づく治療です。健康な歯に負荷をかけ、最終的には総入れ歯に向かいます。逆に骨に支えを作って歯を作るインプラントは健康な口の状態に戻していく。まわりの歯に不可をかけることもありません。入れ歯だとだんだん骨が吸収されてなくなっていきますが、インプラントは人工歯根を入れることによって骨もリモデリングされ作り変えられます。つまり入れ歯とインプラントは正反対。入れ歯は天然の歯の代わりには成りえませんが、インプラントはもとに戻すことができる治療なのです。

1999年に「インプラントセンター21」を開設。その5年後にこちらのクリニックを開業なさいました。

「インプラントセンター21」はインプラントのための専用オペ室と研修室も備えています。研修室では手術のライブ映像を大画面で見ることができます。自分がヨーロッパで教えてもらったような場を再現したかったんです。インプラントセンターを開いたその5年後にこのクリニックを開業しました。こちらでは虫歯や歯周病の予防に重点をおいた予防歯科に取り組み、インプラントセンターと治療の内容を分けています。どちらも歯の健康のためには大切な分野です。クリニックにおいでになるのはこの地域にお住まいの患者さんが多く、インプラントセンターには北海道から九州まで全国各地、海外からおいでになる方もいらっしゃいます。

インプラントの講習会、研修会も熱心になさっていますね。

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講習会は、歯科医師向けに月8回ほどのペースで行っています。これまで自分が欧州で学んできた、グラフトレス、フラップレス、オールオンフォーの3つをメインにしていますが、これ以外の術式や骨造成などについても教えています。自分が教えてもらったことを、今度は返していきたいんです。結局自分だけその治療ができても、自分の患者さんを自分が永久に診られるわけではありません。技術を継いでくれる先生を育てておかないと患者さんが困るわけです。「For the Patient(すべては患者さんのために)」。これが私の掲げる診療方針ですから。そのために自分の学んだ技術を正しく伝え後進を育てていくことは重要だと思っているんです。

「For the Patient」を掲げ、インプラントのみならず患者のQOLの向上に努める

仕事でやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

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治療が終わり「ありがとうございました」という言葉を聞いたときでしょうか。インプラントの患者さんは治療後も長くメンテナンスでお付き合いすることになります。15年前に治療した患者さんに「ほかの歯も悪くならず健康です。最初は不安だったけど治療して本当に良かった」と言っていただけると何よりもうれしいです。これからも勉強し続けようと励みになります。最初は10年くらいやって辞めるつもりだった歯科医師の仕事ですが、いつの間にかここまで来てしまいました。結局私は部屋の中でじっとしてるのが嫌いなんですよ。ただクリニックの中にいて虫歯を削って詰めてという毎日だったら続けられなかったと思います。インプラントと出会い、海外の先生がたとの交流で刺激を受けたり、こうして全国各地を講習会などでまわることが、仕事の大きなやりがいになっています。

高い水準の治療を行うために、どのような工夫をされていますか?

インプラント治療というのは、歯科医師の経験値だったり、技術に左右されがちなものでしたが、当院ではコンピューターガイドシステムを導入し、より安全性を含めたレベルの高い治療を行っています。歯科用CTで撮影した画像をもとに、骨の幅や状態を正確に把握し、埋入角度・位置をシミュレーション。そのシミュレーションデータを再現するためのマウスピーステンプレートを用いるので、高い精度の治療を常に提供することができています。従来のインプラント治療に比べ、歯肉の切開を最小限に抑えられるのもポイントですね。そういったシステムを効果的に使うことももちろんなのですが、当院では噛み合わせにも注目して治療を行っています。意外に知られていませんが、インプラントと噛み合わせは大きな関係があります。例えば顎を支える4本の奥歯は、1本でも欠けてしまうと口腔内のバランスが崩れ、顎関節の位置が下がってしまうのです。その状態でブリッジなどを用い、欠けた歯を補ったとしても、顎関節の位置は戻らないため、噛み合わせが悪いままなのです。その点、正確なインプラントで対応すれば、顎関節を正常な位置に戻すことが可能です。ただ、インプラントならなんでもよいということではなく、噛み合わせを加味していないインプラントではほかの元気な歯を悪くする可能性があるので、インプラント治療の決断は慎重にしていただけたらと思います。

最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。

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当院の基本理念は「すべては患者さんのために」。インプラント治療を中心に行っていますが、インプラントを入れることが目的ではありません。あくまで、患者さんのQOL(生活の質)を上げるサポートをするための、選択肢の一つ。一般歯科治療、予防治療、矯正治療も、QOL向上を念頭に置いて行っています。特に矯正治療では、新鋭の光学スキャン機器を導入していますので、精密なデータをもとにした、その方に合うマウスピースをお作りしています。もちろんマウスピースだけでなく、お一人お一人に合った方法を選び、効果的な治療を進めています。また、インプラント治療は価格で二の足を踏まれる方もいらっしゃると思いますが、安価な素材で簡単に行うわけにはいきません。安易な治療を受けると、そのぶん歯のダメージになり、より治療が必要になると言った悪循環に陥る可能性もあります。ですから当院では価格競争をするようなことは一切ありません。もちろん、患者さんにもご納得いただいた上で治療を行っていくわけですが、患者さん自身にもインプラントや、歯のことについてしっかり理解していただいてから治療を受けていただきたいと思っています。安易に治療を始めないでほしいのです。私がインプラント治療を始めて、もう23年、難しい症例も数多く行ってきました。他院でインプラントを入れたけれど、だめになってしまったんです、という方や、入れたことで噛み合わせが悪くなってしまった、といった再治療でいらっしゃる方も後を絶ちません。そういった方々のある意味「駆け込み寺」のような受け皿としても、総合的な歯科医療チームとして努めていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【インプラント治療】1本/基本手術料5万円、1次手術インプラント埋入23万円、仮歯3万円~、2次手術8万円、上部構造ジルコニア12万円~、仮歯+アバットメント6万円~、シミュレーション5万円、麻酔(局所・全身)6万円 
【歯列矯正】基本費用50万円、マウスピース型装置を用いた矯正/10回未満10万円、10回以上30万円
【審美歯科】インレー(詰め物)小臼歯1面6万円~、セラミッククラウン11万円~
※治療法によって料金が異なります。詳細はクリニックまでお問い合わせください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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