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兵頭 享治 院長、兵頭 享 副院長の独自取材記事

兵頭歯科医院

(松山市/衣山駅)

最終更新日:2021/10/12

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1978年10月の開業以来、3万2529人(2020年1月31日時点)の患者が来院し信頼を得ている「兵頭歯科医院」。患者とともに人生を歩むことを信条とする院長の兵頭享治先生の想いは息子である副院長の兵頭享(あきら)先生に受け継がれ「これまで患者さんと一緒につくってきた兵頭歯科医院の歴史。その新たな1ページとして、ここに2代目宣言をします」という享治先生に、「当たり前の治療を当たり前に。心の通いあう歯科医院を守っていきたい」と享先生が応える。そんな2人のかけ合いも楽しいインタビューとなった。

(取材日2019年12月28日/情報更新日2020年1月31日)

兵頭歯科医院のめざすもの

開業された経緯から教えてください。

Df1

【享治院長】私が若い頃は、それこそ虫歯の洪水時代でしたから毎日患者さんの歯を削って、抜いて、詰め物をして……という治療の繰り返しでした。これではいけないと思い予防歯科に取り組み始めました。今でこそ予防歯科は歯科医療の主流になっていますが、1978年の開業当時は虫歯治療や抜歯が主流。なぜ予防を?と風当たりは強かったのですが、患者さんが健康になることが私たちの幸せに通じる唯一の道であると思うと続けてきて良かったです。

地域に密着した歯科医院という印象を受けます。

【享治院長】いかに地域の人々とつながりながら、信用していただくか。それは一番大切にしてきたことです。信用やつながりは、お金には換えられないもの。一つ一つの地道な積み重ねでしか得られないものです。地域に少しでも貢献できるように、ボランティア活動にも力を入れていますし、当院のスタッフたちも積極的に手伝ってくれています。もともと地元の人間ではない私を、歯科医院ごと受け入れてくださった。だからこそ恩返しをしていきたいのです。

享先生は当初から後を継ぐお気持ちだったのでしょうか?

Df2

【享副院長】そうですね。当院は私が生まれた年に開院し、長年通ってくださっている患者さんも多い。そんなたくさんの患者さんを、院長が引退したからもう診ませんというのは避けたいですよね。当院を信頼して来てくださっている患者さんを最後まで責任を持って診ることがわれわれの役目だと感じていたので、歯科医師を志したときからいずれは受け継ぎたいと思っていました。
【享治院長】実は、彼には「新しい歯科医院を開業したらいいよ」と提案したこともあったんですが、それでも彼は私と一緒に歯科医療を行う道を選んだ。患者さんがこの場所に通い続けることができるように、彼は彼の生き方としてここに定着しようと決意してくれた。親としては最高の幸せですよ。

患者ファーストの歯科医療を展開

個室ではない、オープンな診療室は近年では珍しいですね。

Df3

【享治院長】これにも狙いがあります。個室になるとプライベート感覚は増しますが、どうしてもコミュニケーションは薄くなってしまう。私の感覚として、診療室は地域の集会所みたいな場所。私と患者さんのマンツーマンではなく、みんなが顔を合わせて「元気?」なんておしゃべりをしながら、楽しい場所にしたい。血の通ったお付き合いをするためには、このオープンなスタイルがぴったりなんですよ。
【享副院長】院内には地域の子どもたちが描いてくれた絵やお手紙なども飾っています。できるだけ歯科医院を身近なものに感じていただけたらうれしいですね。

お二人が診療の上で力を入れていることとは?

【享副院長】特別なことをしているわけではなく、一般歯科として当たり前のことを当たり前に行うことを念頭に置いています。そのプラスアルファとして、近年関心の高まっている口腔がんの検査をする機械を導入し、2020年夏より検診部門を立ち上げる予定です。これにより当院でもある程度しっかり口腔がんの検査が可能になり、データとして大丈夫かどうか、その裏づけができるようになると考えています。
【享治院長】機械による検査で、患者さんに安心感を持っていただけるならそれが一番です。しかし、やはり大切なのは歯科医師としての第六感。人間が本来持っている勘というのを研ぎ澄ませて診ないといけません。だから、当院の特別なことは、どれだけ患者さんの立場に立ってお付き合いができるか。われわれには、患者さんと濃密なお付き合いをしているという自負があります。より豊かな人生をともに歩んでいきたい。だから予防歯科なのです。

患者ファーストの姿勢ですね。

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【享治院長】そうです。大切なのは、どこまで充実した患者さんファーストができるか。生涯一緒に歩んでいきましょうというスタンスで考えると、抜いたり削ったり詰めたりに人生を費やすのはお互いにもったいない。それよりも健康な口腔内を維持し、大切な歯を一本でも残すことに注力するほうが幸せですよね。
【享副院長】そのスタンスは私も踏襲しています。もちろん虫歯の場合は治療を行いますが、それ以上悪くならないように、予防の観点は持ち続けていこうと考えています。先ほども院長がお話ししたように、当院が大切にしているのは人とのつながり。当院は患者さんからの紹介で新規受診される方が圧倒的に多いので、その方の信用を裏切らないためにも、歯科医師である前に人として血の通ったやりとりを心がけています。

患者一人ひとりと人生をともに歩む気持ちで

小児矯正や口腔外科に関しては非常勤の先生にお願いされていますが、その想いとは?

Df5

【享副院長】歯科医師の免許があって、ある程度勉強をすれば大方の歯科治療はできるのですが、それなりの治療では患者さんに対して誠実ではないと思うんです。やはり患者さんにとっての利益を一番に考えることが、本当の意味での患者さんファースト。あらゆる症状に対しての見極め、適切な処置ができるかどうかは、歯科医師の技術と経験にかかっています。ですから、特に専門性の高い治療においては、月に一回専門の先生に来ていただいています。

今後、めざす歯科医院の姿を教えてください。

【享副院長】時代に逆行しているかもしれませんが、利便性や時間を意識した診療ではなく、心温まる会話ができ、定期的に通っていただくことで長くお付き合いが続いていくような、そんな歯科医院をこれからもめざしていきたいと考えています。「とりあえずここだけ治す」というような歯科医療にだけはならないように、スタッフ一丸となってお一人お一人に寄り添っていきたいと思います。
【享治院長】彼はすでに私の腕を超えていますし、患者さんへの想いもしっかりと受け継いでくれています。これからの兵頭歯科医院を彼がつくっていく、その姿を見守っていきたいですね。とはいえ、私もボランティア活動や大学での講義など好きなことをさせてもらいながらも、患者さんとのお付き合いはこれからも大切に続けていきますよ。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

Df6

【享副院長】当院は定期的に通ってくださっている患者さんが多く、早めにご予約をいただいている患者さんから順番に治療を行っています。ですから、突発的な痛みなどで来られる場合など当日来院された患者さんにはお待ちいただくことが多くなります。お時間の都合もあるとは思いますが、どうか少し心に余裕を持ってご来院いただけたらありがたいです。
【享治院長】われわれは人と接すること、治療に携わることで生きているので、歳を重ねながら患者さんと一緒に生きていきたい。そう考えています。これからも地域に根差した歯科医療に注力していきますので、どうぞお気軽に足を運んでいただけたらうれしいです。一緒に大切な歯を守っていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/5万5000円~

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