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兵頭 享 院長、兵頭 享治 先生の独自取材記事

兵頭歯科医院

(松山市/衣山駅)

最終更新日:2024/04/03

兵頭享院長、兵頭享治先生 兵頭歯科医院 main

1978年10月の開業以来、3万3362人(2024年1月31日時点)の患者が来院し信頼を得ている「兵頭歯科医院」。今から約10年前、兵頭享(あきら)先生が2代目宣言をし、兵頭享治(きょうじ)名誉院長とともに常に地域のトップランナーをめざし研鑽を積んでいる。2024年には非常勤を含め歯科医師7人体制となり、各歯科医師がスペシャリストとしての歯科医療を提供。患者とともに人生を歩むという信条は開業45年たった今も変わらず、「ゴールなき進化を続けていくことが、患者さんへの責任です」と語る享治名誉院長に、「当たり前の治療を当たり前に。人と環境に優しい医療を実践していきたい」と享院長が応える。そんな2人のかけ合いも楽しいインタビューとなった。

(取材日2019年12月28日/情報更新日2024年1月31日)

兵頭歯科医院のめざすもの

開業された経緯から教えてください。

兵頭享院長、兵頭享治先生 兵頭歯科医院1

【享治先生】私が若い頃は、それこそ虫歯の洪水時代でしたから毎日患者さんの歯を削って、抜いて、詰め物をして……という治療の繰り返しでした。これではいけないと思い予防歯科に取り組み始めました。今でこそ予防歯科は歯科医療の主流になっていますが、1978年の開業当時は虫歯治療や抜歯が主流。なぜ予防を? と風当たりは強かったのですが、患者さんが健康になることが私たちの幸せに通じる唯一の道であると思うと続けてきて良かったです。

地域に密着した歯科医院という印象を受けます。

【享治先生】いかに地域の人々とつながりながら、信用していただくか。それは一番大切にしてきたことです。信用やつながりは、お金には換えられないもの。一つ一つの地道な積み重ねでしか得られないものです。地域に少しでも貢献できるように、ボランティア活動にも力を入れていますし、当院のスタッフたちも積極的に手伝ってくれています。もともと地元の人間ではない私を、歯科医院ごと受け入れてくださった。だからこそ恩返しをしていきたいのです。

享先生は当初から後を継ぐお気持ちだったのでしょうか?

兵頭享院長、兵頭享治先生 兵頭歯科医院2

【享院長】そうですね。当院は私が生まれた年に開院し、長年通ってくださっている患者さんも多い。当院を信頼して来てくださっている患者さんを最後まで責任を持って診ることがわれわれの役目だと感じていたので、歯科医師を志したときからいずれは受け継ぎたいと思っていました。
【享治先生】実は、彼には「新しい歯科医院を開業したらいいよ」と提案したこともあったんですが、それでも彼は私と一緒に歯科医療を行う道を選んだ。患者さんがこの場所に通い続けることができるように、彼は彼の生き方としてここに定着しようと決意してくれた。親としては最高の幸せですよ。

小児矯正や口腔外科に関しては非常勤の先生にお願いされていますが、その想いとは?

【享院長】歯科医師の免許があって、ある程度勉強をすれば大方の歯科治療はできるのですが、それなりの治療では患者さんに対して誠実ではないと思うんです。やはり患者さんにとっての利益を一番に考えることが、本当の意味での患者さんファースト。あらゆる症状に対しての見極め、適切な処置ができるかどうかは、歯科医師の技術と経験にかかっています。ですから、特に専門性の高い治療においては、非常勤で専門の先生に治療をお願いしています。現在は、愛媛大学歯科口腔外科からインプラントや口腔がんを専門とする先生方、小児矯正担当として小児歯科学会小児歯科専門医である、ちあーず歯科・小児歯科の野本知佐院長、さらに伊方町の町見歯科診療所から宇都宮久記院長を招き、副院長の福森雄樹先生も合わせて歯科医師7人体制で患者さんのお口の健康にフォーカスしています。

開業46年の歴史を大切に、進化を続ける

個室ではない、オープンな診療室は近年では珍しいですね。

兵頭享院長、兵頭享治先生 兵頭歯科医院3

【享治先生】これにも狙いがあります。個室になるとプライベート感覚は増しますが、どうしてもコミュニケーションは薄くなってしまう。私の感覚として、診療室は地域の集会所みたいな場所。私と患者さんのマンツーマンではなく、みんなが顔を合わせて「元気?」なんておしゃべりをしながら、楽しい場所にしたい。血の通ったお付き合いをするためには、このオープンなスタイルがぴったりなんですよ。
【享院長】院内には地域の子どもたちが描いてくれた絵やお手紙なども飾っています。できるだけ歯科医院を身近なものに感じていただけたらうれしいですね。

お二人が診療の上で力を入れていることとは?

【享院長】特別なことをしているわけではなく、一般歯科として当たり前のことを当たり前に行うことを念頭に置いています。そのプラスアルファとして、近年関心の高まっている口腔がんの検査をする機械を導入。これにより当院でもある程度しっかり口腔がんの検査が可能になり、データとして大丈夫かどうか、その裏づけができるようになると考えています。
【享治先生】機械による検査で、患者さんに安心感を持っていただけるならそれが一番です。しかし、やはり大切なのは歯科医師としての第六感。人間が本来持っている勘というのを研ぎ澄ませて診ないといけません。どれだけ患者さんの立場に立ってお付き合いができるか。われわれには、患者さんと濃密なお付き合いをしているという自負があります。より豊かな人生をともに歩んでいきたい。だから予防歯科なのです。

院内の感染症対策や設備にも力を入れられているそうですね。

兵頭享院長、兵頭享治先生 兵頭歯科医院4

【享院長】そうなんです。当院では感染症対策として、新型コロナウイルスが流行する前から一般治療の部屋に病院の手術室レベルの空気清浄機を設置しています。壁やドアノブなどには抗菌作用のある光触媒コーティングを施し、チェア間の仕切りも新たに設けています。また、放射線量の少ない検査機器など、設備面にもこだわりました。さらに検診に特化した診察エリアも設置し、口腔がんなど、口腔疾患の早期発見・治療にも取り組んでいます。当院が大切にしているのは人とのつながりです。かかりつけ患者さんからの紹介で新規受診される方が圧倒的に多いので、設備・技術面はもちろん、衛生面でも安心していただけるよう心がけています。

患者一人ひとりと人生をともに歩む気持ちで

より衛生的で安心できる治療環境づくりにも心がけてらっしゃるとか。

兵頭享院長、兵頭享治先生 兵頭歯科医院5

【享院長】開業45年という歴史にあぐらをかくことなく、常に患者さんのために何ができるかという姿勢で進化し続けるべきだと考えています。その一つが、院内設備の充実。先進的な治療機器を導入することはもちろん、水や空気もよりクリーンなものを用意し、患者さんに安心して治療を受けていただける環境づくりに取り組んでいます。2024年からはスパイラルナノバブル生成装置を導入し、治療に使う水から手洗い、消毒室、トイレ、洗面台など院内すべてのお水をナノバブル水にします。

今後、めざす歯科医院の姿を教えてください。

【享院長】従来の設備や機材でも十分に歯科医療を提供可能な環境ではあると思います。しかし、日々歯科医療と直接関係のない分野においても新たな技術が次々に開発され続けています。直接口の中を扱う機材以外に関しても、可能な限りのアップデートを今後もしていく予定です。
【享治先生】彼はすでに私の腕を超えていますし、患者さんへの想いもしっかりと受け継いでくれています。これからの兵頭歯科医院を彼がつくっていく、その姿を見守っていきたいですね。とはいえ、私もボランティア活動や大学での講義など好きなことをさせてもらいながらも、患者さんとのお付き合いはこれからも大切に続けていきますよ。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

兵頭享院長、兵頭享治先生 兵頭歯科医院6

【享院長】当院は定期的に通ってくださっている患者さんが多く、早めにご予約をいただいている患者さんから順番に治療を行っています。ですから、突発的な痛みなどで来られる場合など当日来院された患者さんにはお待ちいただくことが多くなります。お時間の都合もあるとは思いますが、どうか少し心に余裕を持ってご来院いただけたらありがたいです。
【享治先生】われわれは人と接すること、治療に携わることで生きているので、年を重ねながら患者さんと一緒に生きていきたい。そう考えています。これからも地域に根差した歯科医療に注力していきますので、どうぞお気軽に足を運んでいただけたらうれしいです。一緒に大切な歯を守っていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/5万5000円~ インプラント/33万円〜、セラミッククラウン/6万6000円〜、セラミックインレー/3万8500円

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