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佐藤 大輔 理事長の独自取材記事

サトウ歯科

(松山市/いよ立花駅)

最終更新日:2021/10/12

佐藤大輔理事長 サトウ歯科 main

松山市小坂4丁目、国道11号からよく見える赤レンガの円柱型の塔が目印の「サトウ歯科」。佐藤潔院長が開院してから約40年にわたり、この地で歯科診療を続けている歯科クリニックだ。2009年から院長の息子である佐藤大輔理事長も診療にあたっている。1階にはバリアフリーの診療スペース、2階には広々としたメインの診療スペース、個室の診療室やメンテナンス室、カウンセリング室などが配置されている。天然の歯を守るため、歯科用マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用した精密な治療を行うとともに、天然の歯を守るための予防歯科に力を入れているのが特色だ。「患者さんが通いやすい歯科クリニックづくりに努めている」という佐藤理事長に、診療に対するこだわりや患者への思いなどを聞いた。

(取材日2019年10月30日)

患者と心を通わせる「健康増進型歯科クリニック」

歯科医師になったのは、お父さまである院長の姿を見てこられたからですか?

佐藤大輔理事長 サトウ歯科1

そうですね。歯科医師は自分にとっては身近な職業でしたからね。患者さんから父親が感謝されているのにふれる機会もあったので、やりがいのある仕事だろうなと思っていました。とはいえ、小学生の頃はプロ野球選手に憧れていましたし、中・高校生の時には大使館や商社など海外で働く職に就きたいと考えたりしたこともありました。ただ自分には会社勤めは合わないような気持ちもあり、個人事業主がいいのでは、と思うようになって、歯科医師の道を選んだというわけです。

先生が思い描いておられる理想の歯科医師像を教えてください。

大学の歯学部で学んでいた当時は、「すご腕」といわれる歯科医師になりたいという夢があったんですよ。ところが、20年ほどこの仕事をしているうちに、患者さんに対する思いが強くなり、患者さんと心を通わせる治療が大事だと考えるようになりました。今、私が描いている理想は、人に寄り添う気持ちを携えて治療を進めていける歯科医師です。スタッフにも患者さんに寄り添う気持ちを持ってほしい、と常々話しています。もちろん技術も重要です。患者さんに良い治療を提供できるよう技術を高める努力は、クリニック全体で続けていきたいと思っています。

診療方針についてお聞かせください。

佐藤大輔理事長 サトウ歯科2

当院は「天然の歯を守る」ことを重視し、予防歯科にかなり力を入れています。治療をしても、きちんとケアをしなければ、また再発してしまうからです。患者さんに歯で苦労する人生を送ってほしくないので、再発のリスクを少なくするにはどうしたらよいかを考慮し、治療後を見据えた治療計画を立てます。患者さんの悩みを改善するために治療をしっかり行った上で、治療後は予防歯科でお口の中の健康を守るお手伝いをします。患者さんご自身のケアだけではどうしても行き届かないところがあるので、定期的なメンテナンスをご提案しています。虫歯や歯周病は生活習慣病ですので、生活の中で改善すべきことや、歯の健康のために取り組んでもらいたいケアなどのアドバイスも行います。めざしているのは、お口の中の健康を守ることを通して全身の健康を守る「健康増進型の歯科クリニック」です。

治療は痛みを抑える工夫をし、マイクロスコープを使用

患者さんが通いやすいクリニックづくりにこだわっているそうですね。

佐藤大輔理事長 サトウ歯科3

予防のために定期的に通って来てもらえるクリニックにしたいので、来ていただきやすい環境や雰囲気づくりは大事だと思っています。私が当院で診療するようになった翌年、居心地が良く明るい気持ちで過ごしてもらえる空間を考えて改装をしました。インテリアが好きなので、気に入っている椅子やスツールを置いたり、アートを飾ったりもしています。診療に関しては「何事もなかったかのように終える治療」をめざし、痛みを抑える工夫をしています。「歯科治療は痛い」ということでなかなか足が向かないという方も多いですからね。必要に応じて麻酔を用いるんですけど、「麻酔が痛い」ということにならないようにしなければいけません。まず表面麻酔をし、電動麻酔器を使い、薬剤の温度や注入の速度に注意しながら麻酔をします。歯石や歯垢、バイオフィルムの除去には不快な音や振動を抑えて施術ができる「超音波チップ」と呼ばれる器具を使って行っています。

2つの個室にはマイクロスコープを備えておられますね。

はい。できるだけ細かく診て、精密に治療したいですからね。当院では保険診療、自費診療に関わらず、診査と治療のほとんどの場面でマイクロスコープを使っています。麻酔をする際にもです。最大21.3倍の拡大視野で見ることができるので、肉眼やエックス線検査で見落としてしまうような問題点も見つけられます。マイクロスコープを使えば、必要以上に歯を削ったり、感染源を取り残したりといったことが防げます。また、治療が必要な虫歯なのか、経過観察で大丈夫なのかがグレーな状態の歯もあるので、そういうケースの診療には、隠れ虫歯をある程度見つけてくれるう蝕検出装置も使用しています。

患者さんと接する際に気をつけていることを教えてください。

佐藤大輔理事長 サトウ歯科4

患者さんと一緒に治療や予防に取り組むわけですから、コミュニケーションが大切ですよね。顔が見えないと心が通うコミュニケーションはとれないと思うので、必ずマスクを外し、顔が見える位置で話すようにしています。心の距離を近づけることを意識し、治療の話だけでなく、ちょっとした世間話もしますね。スタッフにお願いしているのは、どんな話をすれば患者さんの心に響くかを考えて、患者さんと話すようにしてくださいということ。治療に関する説明はできるだけわかりやすく、また患者さんが歯の健康を守るために生活の中で何ができるかを一緒に考える姿勢を忘れずに、という点に気をつけています。

健康寿命のために奉仕する、身近な存在のクリニックに

歯科医師としてやりがいを感じるのは、どのような時ですか?

佐藤大輔理事長 サトウ歯科5

診療計画を患者さんに受け入れてもらった時や、その計画で治療をした後に、患者さんに喜んでもらえた時です。それから、スタッフが楽しそうに仕事に取り組んでいる様子を見たり、成長してくれているのを実感したりすると、うれしくなります。歯科診療には歯科衛生士の力も重要で、頼りにしている部分は大きいですからね。みんなコツコツと真面目に仕事に取り組んでくれていて、スタッフに恵まれているなと感じています。

先生がめざしている地域医療についてお聞かせください。

健康寿命のための奉仕と、地域の皆さんの健康づくりのために奉仕するというのが、開業医として一番大事なことだと思っています。言葉にするとありきたりですが、実は難しいんです。治療の際のコミュニケーションで、歯を大切にすることを一人でも多くの方にしっかりお伝えし、歯のことで苦労しない人生を送ってもらえるお手伝いを続けていきたいです。中学校の校医や保育園の園医も務めているんですけど、そこで保護者の方にお話をさせていただいたり、歯の健康を守るための情報を紹介するリーフレットを作ってお配りしたりもしています。

休日はどのように過ごされていますか?

佐藤大輔理事長 サトウ歯科6

草野球とソフトボールのチームに入っていて、日曜は野球やソフトボールを楽しんでいます。野球やソフトボールの試合でいい働きをすると、チームの仲間に喜んでもらえるので、チームの役に立っているなと感じて、熱くなります。野球にはそういう無上の喜びがあるんですよ。あとは、2年ほど前から大型オートバイに乗っていて、オートバイで出かけることもあります。走っている間、自由になれた気がするというか、そんな感覚の気持ち良さに浸りながら、安全第一で楽しんでいます。連休に家族で旅行に行くのも楽しみです。美術館の空間を体験するのが好きなので、旅行先では美術館に立ち寄ったりも。最近行った広島の美術館は、ずっといたいと思うほどの空間でした。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

私が当院で診療に携わるようになって10年がたちました。最初の頃は歯や歯茎が痛い、詰め物が取れた、などといった主訴で来院される方が多かったのですが、最近では歯科検診やメンテナンスを受けに来られる方が患者さんの半数くらいに増えました。お口の中のことでお悩みがある方はもちろん、自覚症状がない方も健康維持のために、気軽に来ていただければうれしいです。お子さんの健康な歯を育てるためのクリーニングや処置、アドバイスも行っていますので、ぜひご利用ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/25万円~30万円

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