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浪瀧 文彦 副院長の独自取材記事

浪瀧歯科医院

(松山市/大街道駅)

最終更新日:2024/04/17

浪瀧文彦副院長 浪瀧歯科医院 main

松山市の中心部にある「浪瀧歯科医院」は、近隣住民の誰もが知るような地域に溶け込んだ歯科医院だ。浪瀧文彦副院長の祖父母が開業して70年以上、患者一人ひとりと真摯に向き合う姿勢を代々大切にしながら、長きにわたって信頼関係を深めてきた。現在3代目である浪瀧副院長は一般歯科診療に加え、自身の得意分野であるインプラント治療や矯正歯科などの自費診療にも対応する。院内外において常々啓発しているのは、歯の健康を保つ意識を持つこと。いかなる治療をもってしても天然歯に勝るものはなく、幼少期から歯科医院に慣れ親しみ、通院を習慣づけることが後に重要になるという。なるべく抜歯を伴わない治療をモットーとする浪瀧副院長に、歯科医院の特徴や診療時の心がけ、祖父母との思い出などを聞いた。

(取材日2019年12月4日/情報更新日2023年12月2日)

新鋭の機器を備える開業70年以上の老舗歯科医院

地域に長く根差した歯科医院と聞きました。

浪瀧文彦副院長 浪瀧歯科医院1

当院は祖父母が開業した歯科医院で、診療を始めてもうすぐ75年がたちます。長くお付き合いしている患者さんが多く、お子さんやお孫さんと家族ぐるみで通ってくださる方や、祖父母の代から現在まで、子どもの頃から通い続けてくださる方もいらっしゃいますね。患者さんの年齢層はお子さんからお年寄りまでさまざまで、歯に対する意識が高い方が多いと感じています。保険診療はもちろん、私の得意分野であるインプラント治療や矯正歯科、審美歯科などの自費診療を希望される方も少なくありません。県外へ引っ越した後も通ってくださる患者さんもおり、うれしく思います。

同院が強みとしていることは何でしょうか?

院内に歯科用CTを備えていることです。自費診療に力を入れるにあたり1年ほど前に導入したのですが、こちらは少ない被ばく量で鮮明な画像を撮影することが可能です。患者さんのお体への負担が少ない上に、撮影時間やパソコン上での3D画像構築が短時間で完了するため、スムーズに検査が行える点が最大のメリットだと考えています。実際に治療を行う中で、CTの精度の重要性は強く実感しています。画像が不鮮明だと状態がわかりにくくなり、歯科医師の経験をもとに推測しなければなりませんからね。細部まではっきりと見えることが、より的確な画像診断につながります。

診療において大切にしていることを教えてください。

浪瀧文彦副院長 浪瀧歯科医院2

歯は一つの臓器ですので、患者さんの歯一本一本を大切にしながら診療を行っています。安易に抜歯をしてインプラント治療を行うようなことはしたくないですね。インプラントは有用な治療ですがリスクもあり、万全な治療とはいえません。やはり健康な天然歯に勝るものはありませんので、患者さんの意思を尊重しつつも、なるべく天然歯を抜かずに治療することを方針としています。治療においては歯科衛生士や歯科技工士との連携が不可欠と考え、患者さんの情報を密に共有し、チームで診ることに重きを置いています。あとは、患者さんの不安を和らげるように心がけています。特に自費診療の場合は事前に費用の概算をお伝えし、セカンドオピニオンで受診された患者さんにはカウンセリングのみ無料で実施しています。

歯の知識や早期治療の重要性について積極的に啓発

歯科医院の前に置いてあるブラックボードが目を惹きました。

浪瀧文彦副院長 浪瀧歯科医院3

表に出しているブラックボードでは、予防や治療、メンテナンスなどについての知識啓発を行っています。院内の患者さんだけでなく、外を歩いている方にも歯への意識を持っていただきたいという思いから設置しました。院内新聞も作成し、自由に持って帰れるようにボードに取りつけてあるんですよ。ありがたいことに、これらの掲示物を見て来てくださる方もいらっしゃいます。患者さんが病院でちょっとしたことを尋ねるのはハードルが高いと思いますが、ブラックボードなら通りがかった際に気軽に見ることができるのではないでしょうか。ぜひ豆知識を頭の片隅に置いていただき、何かあったときに役立ててもらえたらと思います。

お子さんに対する治療についてもお聞かせください。

歯並びを整える重要性が浸透したこともあり、予防意識の高い親御さんが小児矯正を希望されるケースが増えています。また最近では、歯並びが悪いまま大人になった方は歯が長持ちしない傾向にあることもわかってきています。当院ではそうした理由に加え、子どものうちに治療に慣れてもらうために早期からの治療をお勧めしています。痛い、怖いなどの嫌な思いをさせないように適切な予防や治療を行えば、歯科医院への抵抗が薄れ、歯医者嫌いの子が減るのではないかと思うんです。さらに、幼少期にきちんと通院していれば、大人になってもその習慣が残る可能性が高まります。小さな頃から無理なく予防や治療に取り組み、生涯ご自身の歯を残せるようにケアをしていってほしいですね。

先生が歯科医師をめざした理由は、やはりご家族の影響が大きいのでしょうか?

浪瀧文彦副院長 浪瀧歯科医院4

そうですね。幼少期は歯科医院によく顔を出し、祖父母と父親の3人で診療している様子を見ていました。その度に怒られていましたが(笑)。歯科医師は昔から身近な職業で、小学生の頃には私も自然と同じ道を志そうと思っていた記憶があります。祖父母の時代は歯科医院の数が少なく、朝から患者さんが行列を作って並んでいるのが当たり前でした。来院した順に慌ただしく治療を行うような状態でしたが、そんな中でも一人ひとりと真剣に向き合ってきたからこそ、当院は患者さんに愛されてきたのだと思います。その姿勢は代々受け継がれ、私も現在同じスタンスで診療しています。

歯を失う前に、守る意識を持ってほしい

特に印象に残っている、患者さんとのエピソードをお聞かせください。

浪瀧文彦副院長 浪瀧歯科医院5

噛み合わせを整えるために、インプラントを10本ほど入れた患者さんのことはよく覚えています。治療後に感謝していただけたときは、その方の食べる楽しみを取り戻すことができた気がしてとてもうれしかったですね。お口の中だけでなく、患者さんの人生そのものに良い影響を与えられたのではないかと思います。患者さんがきちんと噛めるようになり、喜んでもらえることが何よりのやりがいであり、この仕事を選んで良かったと思える瞬間です。

お忙しい中で、プライベートはどのようにお過ごしですか?

少し前まではマラソンをしており、5年連続でフルマラソンに出場して完走したこともあります。ここ数年は大人気で、応募してもなかなか当選しなくなってしまいましたね。私はもともとスポーツが好きなのですが、「勉強だけ、スポーツだけではなく文武両道であるように」という母の教えもあって、学生時代はサッカーの選抜チームで練習に励んだり、インターハイへの出場歴のある器械体操部に所属したりしていました。最近は、クラシック音楽や映画を鑑賞して休日を過ごしています。

今後の展望を教えてください。

浪瀧文彦副院長 浪瀧歯科医院6

祖父母や父から受け継いできた思いは、引き続き大事にしたいです。その上で、私の代から新たに始めたインプラント治療や矯正歯科、審美歯科などにさらに力を入れたいと考えています。これまでは一般歯科をメインとした診療を行ってきましたが、今後は患者さんのニーズに幅広く応えていきたいですね。また、当院は歯科衛生士の教育施設としての役割も担い、歯科衛生士専門学校の実習生の受け入れを行っています。院内での指導のほか、専門学校で講師も務めており、将来地域医療に貢献できるような優秀な歯科衛生士を育てられるように尽力したいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

永久歯は乳歯のように生え替わることができず、生涯その歯を使って生活していかなければなりません。中には宝物のように歯を大事にしている方もおりますが、ほとんどの方はそこまで考えが及ばず、歯を失い、噛めなくなって初めてその大切さに気づくことが多いです。私は勤務医時代から現在まで、ご自身の歯を失い悲しんでいらっしゃる方をたくさん見てきましたので、第一に歯の健康に対する意識をしっかりと持っていただきたいと思います。できることなら子どものうちから適切な治療を受け、より良い口腔環境を維持していってほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/40万円~、小児矯正/20万円~、セラミックのかぶせ物/6万円~、セラミックの詰め物/3万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/片顎1回3万3000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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