神野 哲平 院長、神野 彰子 副院長の独自取材記事
神野歯科医院
(西条市/伊予西条駅)
最終更新日:2026/08/26
1943年に祖父が開院して以来、西条市の歯科医療を支えてきた「神野歯科医院」。3代目の神野哲平院長が、2026年6月に医院を移転リニューアルした。保存治療や歯科口腔外科を得意とする哲平院長と、小児歯科や「口腔育成」に力を注ぐ妻の彰子副院長が、幅広い世代の診療にあたる。明るく穏やかな院内には、保護者が子どもの診療をそばで見守れるファミリールームのほか、マイクロスコープやCTなど、診療を支える先進設備も整う。地域とのつながりを受け継ぎ、患者の声に耳を傾ける2人に、診療への思いを聞いた。
(取材日2026年7月18日)
祖父の代から続く歴史、移転開院による新たなスタート
今回の移転リニューアルの経緯と、院内の空間づくりやファミリールームなどのこだわりを教えてください。

【哲平院長】当院は祖父の代から続く歯科医院で、私で3代目です。地域の方とのつながりを大切にしながら、より通いやすい環境を整えたいと考え、広い道沿いへ移転しました。歯科医院に「怖い」「緊張する」というイメージをお持ちの方にも落ち着いて過ごしていただけるよう、大きな窓から自然光が入る開放的な設計や、温かみのある間接照明を取り入れています。
【彰子副院長】小児歯科での経験を生かし、ご家族で気兼ねなく通える環境づくりを考えました。ファミリールームでは、保護者がお子さんのそばで診療を見守ることができ、ベビーカーのまま入れるよう扉も広く設けています。キッズスペースもゆったりと取り、お子さんが少しずつ歯科医院に慣れられるよう工夫しました。ロゴには、娘が考案したラッコと、前院のシンボルツリーだった桜をあしらい、家族の思いと歯科医院の歴史を込めました。
新しい歯科医院には先進の医療設備も導入されたそうですが、患者さんへのメリットは何でしょうか?
【哲平院長】移転にあたり大切にしたのは、患者さんの不安や負担を少しでも減らし、納得して治療を受けていただける環境を整えることです。CTやセファログラム(頭部エックス線規格写真撮影装置)で歯や顎の状態を詳しく確認するほか、肉眼では見えにくい部分まで拡大できるマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を根管治療などに活用しています。また、口腔内スキャナーによる型採りも取り入れ、粘土のような型採り材が苦手なお子さんや、嘔吐反射の強い方の負担軽減にもつながります。さらに、口腔内カメラで撮影した画像を患者さんと一緒に確認しながら、現在の状態や治療についてわかりやすくお伝えしています。
先生方が歯科医師をめざされたきっかけや、ご自身の専門分野についてお聞かせください。

【哲平院長】祖父や父、兄も歯科医師という環境で育ち、歯科医療を身近に感じる中で自然とこの道を選びました。大学卒業後は九州大学病院に16年間勤務し、歯科口腔外科や総合診療科で、さまざまな患者さんと向き合ってきました。そこで培った経験が、一人ひとりのお話を伺い、その方に合った治療を考える現在の診療の土台になっています。
【彰子副院長】私も熊本で歯科医院を営む家庭に育ち、自然と歯科医師をめざしました。これまで小児歯科を中心に、審美歯科にも携わってきました。中でも、子どもの今ある症状だけでなく、これからの成長を見据えて関われることにやりがいを感じています。現在は「口腔育成」に力を入れ、お子さん一人ひとりの成長を長く見守っていきたいと考えています。
夫婦それぞれの専門性を生かした、適切な歯科治療を
お二人の専門性が分かれていることで、日々の診療においてどのような役割分担ができていますか?

【哲平院長】私は大学病院で長年、歯科口腔外科や歯の保存治療に携わってきました。一方で妻は小児歯科や一般歯科の経験が豊富です。現在は新しく来られた患者さんを2人で診ています。その後の治療計画を立てる際は、外科的な処置や精密な治療が必要な場合は私、小児の対応は妻といったように担当を分けて、お互いの強みを最大限に生かしながら対応しています。
【彰子副院長】私は一般診療よりも小児歯科がメインで、特に「口腔育成」という子どものお口の機能発達の問題に強くアプローチしています。大人の治療や一般診療は院長が経験豊富で得意としているので、お任せしています。お互いの得意分野が明確だからこそ、どのような年代の患者さんが来られても、より適した治療を提供できるのが強みです。
診療の中で大切にされている方針や、患者さんと接する際に心がけていることは何ですか?
【哲平院長】患者さんにたくさんお話ししてもらうことを大切にしています。問診票だけで判断せず悩みに耳を傾けると、会話から本当の困り事が見えてくることもあります。長く放置した歯を見せて「怒られるのでは」と緊張する方もいますが、来られなかった事情もあるはずです。決して怒ったり否定したりせず、「来て良かった」と思っていただけるよう、まずは緊張をほぐすことを心がけています。
【彰子副院長】お子さんには無理強いをしません。泣いて診察室に入れない日や、お話だけして帰る日があってもいいですし、その日に口を開けられなくても、次に少し近づけたら大切な一歩です。こちらの都合で急がず、その子の気持ちやペースに合わせて、少しずつ信頼関係を築いていきたいと思っています。
長年連れ添うご夫婦として、お互いの診療スタイルで尊敬する部分はどこですか?

【哲平院長】妻の尊敬するところは、お子さん一人ひとりの気持ちを受け止め、自然に距離を縮められることです。泣いているときも焦らず、その子の様子を見ながら笑顔で声をかける姿は、私にはなかなか真似できません。休日もセミナーに参加して小児の口腔機能について学んでおり、同じ歯科医師として刺激を受けています。
【彰子副院長】院長の尊敬するところは、どれほど忙しいときでも態度を変えず、落ち着いて患者さんに向き合うところです。休日にも症例を振り返るなど診療に真摯で、同じ歯科医師としても、ともに働くパートナーとしても心強い存在です。
地域に根差したかかりつけ歯科医として口の健康を守る
今後、歯科医院として地域の中でどのようなことに力を入れていきたいですか?

【哲平院長】歯科医院を「痛くなってから行く場所」ではなく、「口の健康を守るために通う場所」にしていきたいです。メンテナンスを通して、長く自分の歯で食事を楽しめるように支えたい。美容室のように構えず通える場所をめざします。
【彰子副院長】子どもの「口腔育成」を地域に広めたいです。お口ぽかんや口呼吸、いびきは、顎の成長や歯並びと関係します。0歳から口の使い方に目を向け、その子らしい成長を見守りたいです。保護者のホワイトニングにも対応し、家族で通える場所にしていきたいです。
患者さんには歯科医院をどのように利用してほしいですか?
【哲平院長】「取りあえず神野歯科医院へ行けば、話を聞いてもらえる」と思っていただける、駆け込み寺のような存在でありたいです。ご自身ではどこへ相談すれば良いかわからない症状も、まずは当院でお話を伺い、対応できることには精いっぱい向き合います。より専門的な医療が必要な場合は、これまでのつながりを生かし、適切な医療機関へご紹介します。
【彰子副院長】「子どもが泣いて迷惑をかけるかもしれない」と受診をためらう親御さんにこそ来ていただきたいです。子どもが泣くのは当たり前ですので、申し訳ないと思う必要はありません。歯科治療に苦手意識を持つ大人の方も、まずはお話から始められます。悩みを抱えたままにせず、口の健康と向き合う最初の一歩として頼ってください。
最後に、地域の患者さんや読者の方へ向けて、メッセージをお願いします。

【哲平院長】西条市の患者さんは本当に温かく、祖父や父の代から地域に根差して診療を続けてこられたことをありがたく感じています。移転して建物は新しくなりましたが、患者さん一人ひとりを大切にする姿勢は、これからも変わりません。これまで築いてきた信頼を受け継ぎながら、新しい神野歯科医院として、皆さんの毎日の生活を口元から支えていきたいです。
【彰子副院長】夫が西条へ戻り、私たち家族を温かく迎えていただけたことに感謝しています。私たちも小中学生の子どもを育てているので、仕上げ磨きがうまくできないなど、子育て中の悩みに共感できることも多いと思います。一人で頑張りすぎず、小さなことでもお話しください。お子さんの成長を親御さんと一緒に見守り、ご家族に長く寄り添える歯科医院になれたらうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはオフィスホワイトニング/3万3000円〜

