堀本真二院長の独自取材記事

堀本歯科

(松山市／柳原駅)

最終更新日：2021/10/12

1989年の開院から30年。地域の人々の口内の健康をサポートしてきた「堀本歯科」。堀本真二院長を筆頭に、スタッフの明るい笑顔が印象的なクリニックだ。つらいイメージのある歯科治療だが、通うのが楽しくなるようにと温かい対応を心がけているという。特に予防歯科やインプラント治療、ホワイトニングなどに力を入れており、「自分の歯で噛める喜びを感じてほしい」「歯を見せて楽しく笑える毎日を送ってもらいたい」と穏やかに語るその表情からは、患者一人ひとりを想う気持ちが伝わってきた。そんな堀本院長に、患者の生活の質向上のための取り組みや、心に残るエピソードなど、話を聞いた。

（取材日2019年7月4日）

笑顔あふれる、明るい歯科医院をめざして
患者の想いに応えるため、さまざまなアプローチを展開
患者の人生がより豊かになる、プラスの手伝いを

笑顔あふれる、明るい歯科医院をめざして

開院されて30年になるそうですね。開院のきっかけを教えてください。

私が歯科医師になったのは、兄の影響でした。体の弱かった兄が歯科技工士をしていたので、一緒に仕事ができたらいいなと思い、兄と一緒に開業したんです。開業にあたっては、一度自分が関わった歯には二度と手をつけなくてもいいようなしっかりとした治療をした上で、患者さんと一緒にメンテナンスに取り組み、大切な歯を守っていく。治療後も、健康な歯を保つための予防やメンテナンスを含めトータルで患者さんと向き合っていきたいと思ったことも開業の後押しになりました。

クリニックのコンセプトを教えてください。

一言で言うと、笑顔あふれる歯科医院です。歯科医院って、特に虫歯の治療などは痛いイメージがありますから、できることなら行きたくない場所ですよね。そんなイメージを覆し、通うことが楽しみになるような歯科医院になればいいなと思い、待合室や診察室も外の光が感じられる明るい雰囲気に。そして開院当時からキッズルームを設け、お子さんからご高齢の方まで、どなたでも気軽に来られるような歯科医院づくりを心がけてきました。また、しっかりとお話を聞いて、虫歯や歯周病、ホワイトニングなど、患者さん一人ひとりのニーズをしっかりと満たし、ここに来ることで痛みがなくなる、噛めるようになる、などといった喜びを感じていただき、笑顔で帰っていただける場所をめざしています。

診療の際はどのようなことを心がけていますか？

まずは、何が一番気になって来院なさっているかを正確に把握すること。それに対して治療を行うことで、しっかりとお応えしていきます。その上で、主訴以外にも改善すべき症状をカウンセリングの中でご説明し、治療のご提案をします。私が考える歯科医師の使命は、痛みや悩みを抱えたマイナスの状態から治療をしてゼロにするのはもちろん、そこからプラスにすることなんです。それは、おいしく食べられることだったり、人前で歯を見せて思い切り笑えることだったり。生活の質を向上させ、その方が明るく前向きになっていただけるようなお手伝いをすることです。そして患者さんに明るくなっていただくためにも、スタッフの応対に関しては、とにかく明るく元気に。毎朝の朝礼でも、「今日も明るく元気にいきましょう」と必ず伝えています。

患者の想いに応えるため、さまざまなアプローチを展開

ホワイトニングやクリーニング専門の部門があるそうですね。

そうなんです。2018年秋、院内にホワイトニング、クリーニングなどを専門とする部門をスタートしました。こちらでは専門にトレーニングした歯科衛生士がカウンセリングから施術までトータルで担当しています。特にクリーニングにおいては、虫歯などのない健康な口腔内の方が予防歯科で通える場所にもなっています。めざしているのは、痛みのない、眠れるように心地の良いクリーニング。もちろん取り残しなくしっかり歯石や汚れを落とすことにも注力しています。私がこのサービスを始めようと思ったきっかけも、やはりゼロからプラスの世界を提供したいからなんです。利用された方に、歯を隠さずに思い切り笑える毎日を送っていただけることは何よりの喜びです。

インプラント治療への取り組みについてはいかがでしょうか。

インプラント治療は歯のないところを補う方法の1つであり、必ずしもすべての人にベストな方法とは限りません。入れ歯とブリッジ、そしてインプラントのメリット・デメリットをしっかりご説明した上で、患者さんに選んでいただいています。インプラントのメリットは、噛むことにおいて優れていること、そして周囲の歯への負担が少ないこと。そもそも私がインプラント治療を始めたきっかけも、周辺の歯に負担をかけない治療法として患者さんに提案できるからでした。外科的な処置が必要であり、期間と費用がかかるという点でデメリットはありますが、一度インプラントを経験された患者さんは、他の部分でもまたインプラントを選ばれるケースが多いですから、ご満足いただけているのではないでしょうか。

訪問歯科診療もされているそうですね。始めたきっかけとは？

長年通院していただいていた患者さんからの要請があったんです。老々介護で、奥さまが体の不自由なご主人を車に乗せて連れてきて、車から車いすを出して、ご主人を乗せて院内に……というのは大変なことですから、少しでも負担を軽くできればと思い、訪問歯科診療を始めました。訪問診療は基本的に昼休みに行っており、特に何曜日の何時からという設定はしていません。患者さんとやりとりをしながら日時を決めて訪問しています。施術としては、抜歯をして入れ歯を入れたり、虫歯治療をしたりと、院内とほぼ変わらない内容ができるようにしています。個人のお宅だけでなく、病院や介護施設などへの訪問の依頼も受けており、こちらでも治療や口腔ケアを行っています。

患者の人生がより豊かになる、プラスの手伝いを

患者さんとの印象的なエピソードを教えていただけますか？

歯の黄ばみがコンプレックスで、人前で話すのが恥ずかしい、積極的になれないという悩みを抱えていた方にホワイトニングの施術を行ったことや、「肉が好きだったけど、歯が悪くなり食べられなくなった」という方にインプラント治療を行ったことなど、印象に残っている出来事がいろいろあります。こちらがご提供したことがきっかけで、その方の生活や気持ちまでもが変わるというのは、この仕事の醍醐味でもありますね。

お忙しい日々だと思いますが、先生のリフレッシュ方法を教えてください。

お酒も好きで、食べることも好きなので、やはりおいしいものを食べて、おいしいお酒を嗜むのが一番のストレス解消法ですね。それと、唯一続けている趣味はバイオリンです。学生時代から興味はあったのですが、なかなか始める機会がなく……。その想いを託すように、息子2人をバイオリン教室に通わせていました。その頃はレッスンを見学しているだけでしたが、やっぱりやってみたいなと思い、ついに自分も通い始めた次第です（笑）。月に3回のレッスンがいい気晴らしになっています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

患者さんの主訴となる痛みやお悩みを解決するとともに、当院に来ることを楽しみにしていただけるような、プラスアルファを提供していきたい。私たちはそれが笑顔のホスピタリティーだと考えています。接客業の最高のホスピタリティーは笑顔。痛みや不安を抱えて来院された患者さんにも笑顔で明るくあいさつをすれば、少しは気もまぎれるのではないかと思います。開院して30年、大切にしてきた「笑顔と活気があふれる歯科医院でありたい」という思いをこれからも持ち続け、スタッフ一丸となって患者さんに健康で美しい口元を提供することに全力を尽くし、来られる方の毎日の生活が楽しくなるお手伝いをさせていただきたいと思います。