横浜市の南西部に位置する戸塚区。戸塚駅周辺の住人は若い世代が中心となっており、郊外には高齢者も多い。幅広い世代が暮らすこのエリアでは医療課題が多様で、柔軟かつ包括的な対応が求められるという。「区内には急性期・回復期の病院がそろい、必要な医療を地域で完結できる体制があります」と戸塚区医師会の三木英之会長。
同会では国の方針に基づく「地域包括ケアシステム」の横浜版を推進。区内に11カ所ある地域ケアプラザに協力医を派遣し、高齢者の在宅療養を支援している。会長就任後にすべての拠点を自ら訪ねたという三木会長は「実情をこの目で確認し、関わる人たちとの顔の見える連携を進めました」と話す。実効的な運用をめざし、実態に即した協力医の選定や毎月の所長会への医師会理事派遣などを実現した。
災害対策では「緊急時に正しく機能する体制」の整備に尽力する。戸塚駅近くの戸塚休日急患診療所を中心に、区内3カ所を災害時拠点に指定。あらゆる可能性を想定し行政と連携して体制整備に努める。「実際の災害を想定した、より具体的な行動計画が今後の課題。日々備えをしています」と三木会長。
子育て世代への取り組みとして、保育園・小中学校の園医・校医業務や乳幼児健診を担い、地域の子育て支援イベントにも参加。市民に向けた公開講座も開催し、身近なテーマで啓発を行う。
「医療・介護・福祉を含め、戸塚区内ですべて完結できる体制があることを知り、ご活用いただきたいですね」


