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豊島区
医師会 活動レポート
地域医療の重要な役割を担う医師会。ここでは、わたしたちが住む地域での活動について、地域の先生にお話を伺いました。
豊島区医師会


1987年日本大学医学部卒業。平井医院院長。消化器を専門に、地域のかかりつけ医として幅広く診療してきた。在宅診療にも力を注いでいる。2020年に豊島区医師会会長に就任した。多職種連携の強みを生かし、行政と力を合わせて医師会活動に取り組む。
積み重ねた多職種の連携力を生かして
区民の医療・介護ニーズに応える
若い世代の転入も多く、東京都内では比較的高齢化率の低い豊島区。一方で高齢者単独世帯が多いという地域の特徴からも、医療・介護の大幅な需要増が見込まれる。そのため豊島区医師会では早くから多職種連携を進めてきた。
当会は行政、四師会、病院、看護・介護スタッフなどの多職種による豊島区在宅医療連携推進会議を通じ、医療・看護・介護の顔の見える連携体制づくりに力を注いでいます」と平井貴志会長。
年3回実施される豊島区在宅医療連携推進会議では、在宅医療に関するさまざまな事柄を協議・検討。このつながりを軸に、多職種が医療連携ツールを活用して患者情報を共有し、円滑な診療につなげていることも注目すべき点だ。
新型コロナウイルス感染症が流行した際は、多職種連携の枠組みを生かし、円滑に在宅療養者支援に取り組むことができました」
また、子どもたちの健康を支えるために、東京都立大塚病院や文京区とともに豊島文京こども救急事業に取り組むほか、区内の小学校や保育園へ同会会員医師を配置し、子どもたちの健康管理に尽力。さらに、区民の健康意識を高める取り組みとして、医師会主導で糖尿病対策をテーマとした動画などを配信している。
「今後も区民の方にとって利便性の高い、動画による情報発信を続ける一方で、ウォークラリーなど、直接コミュニケーションの取れる参加型の取り組みも復活させていければと思っています」