浅草医師会は、長年にわたり地域に寄り添う医療を大切にしてきた。創立75周年を迎える同会は、隅田川花火大会や浅草サンバカーニバルなど、台東区を代表する行事の救護活動を担い、「何かあったときに、すぐそばにいる存在」として地域の安心を支える。
「区民のための健康教室」も長年行ってきており、医療機関の適切なかかり方や、何かあったときにすぐ相談できるかかりつけ医を持つ大切さを伝えて、かかりつけ医の見つけ方もアドバイスしている。同会の堀浩一朗会長は「専門的な医療が必要なときにすぐに病院を紹介し、病気の重症化を少しでも予防していきたいです」と語る。
現在、最も力を入れている取り組みが、在宅医療推進強化事業だ。「これまで診てきた患者さんを、最期まで自分たちで支えたい」とのそんな思いから、複数の医師がグループを組み、当番制で24時間対応する体制を整えた。さらに、クラウド型電子カルテを用いて情報を共有しながら連携する仕組みは、令和8年3月から本格的に始動。
また、子宮頸がんワクチンの接種再開や、5歳刻みの対象から外れる隙間世代の接種料も支援する帯状疱疹ワクチンへの区の助成後押し、肺がん検診や認知症検診の導入など、病気の予防と早期発見にも力を注ぐ。「地域で暮らす皆さんが、安心して相談できる医師会でありたいですね」と話す堀会長の言葉どおり、同会は人と人とのつながりを大切にしながら、これからの地域医療を支え続けていく。




