- TOP >
- ドクターズ・ファイル特集一覧 >
- 新宿区医師会の活動レポート
新宿区
高層ビルが立ち並ぶビジネス街をはじめ、人々が集うショッピング街や、学校が多いエリア、風情ある街並みが残るエリアなど、多様性が魅力の新宿区。新宿公園や新宿御苑など緑豊かなスポットも多く、賑わいと安らぎが共存する。
「医師会」活動レポート
住民の身近なかかりつけ医であり、地域医療の重要な役割を担う「医師会」。今回は、新宿区の医師会会長に、力を入れている活動や取り組みについてお話しいただきました。
新宿区医師会
行政や医療機関との密な連携で
感染症対策や在宅医療推進を図る
3つの大学病院と5つの基幹病院を抱え、医療資源に恵まれる新宿区。「区民に開かれた、区民とともに歩む医師会」をスローガンに掲げる新宿区医師会では、行政や病院、歯科医師会や薬剤師会とも連携し、区民の安心・安全な生活を守るために活動している。
とりわけ、東京オリンピック・パラリンピック開催が近づく中で、医師会として、感染症対策に力を入れていると平澤精一会長は語る。
「重要な課題である感染症への対策として、海外からの輸入感染症対策や現在流行している風疹や再興感染症の麻疹等の制圧に努めています。さらに、麻疹や風疹に関しては、区と連携し、同居者の方も含めて抗体検査とワクチン接種の補助を始めました」
平成26年6月には新宿区医師会区民健康センターを開設し、健康診査、がん検診、土曜の夜間診療、日曜・祝日・年末年始の昼間夜間診療に対応している。また、区民の健康や医療への意識向上のため、新宿区民医療公開講座を継続的に実施。平成30年12月で第11回目を迎えた。
さらに、健康寿命の延伸が日本全体の課題だと感じている平澤会長。在宅医療の充実のために、タブレット端末を利用した多職種間の患者情報共有システム「新宿きんと雲」を運用し、複数主治医体制の確立をめざす。
「今後も区民の皆さんの健康と福祉の増進のため、行政や医療機関と連携して、地域医療を推進してまいります」
(取材日2018年11月22日)

- 平澤 精一
- 会長
(マイシティクリニック)
Profile
1986年日本医科大学大学院修了。同大学付属病院や三井記念病院などで研鑽を積み、1992年にマイシティクリニック開業。東京医科大学の地域医療指導教授として後進の育成にも力を注ぐ。2018年より現職。