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下京東部
医師会 活動レポート
地域医療の重要な役割を担う医師会。ここでは、わたしたちが住む地域での活動について、地域の先生にお話を伺いました。
下京東部医師会


1985年大阪医科大学卒業後、同大学形成外科学教室入局。麻酔科でも研修を受ける。その後は総合病院、大阪医科大学形成外科助手を経て1996年に深江形成整形外科医院の院長に就任。2022年より下京東部医師会会長。日本形成外科学会形成外科専門医。
魅力ある京都の多様性を包み込む
地区住民のためのシステムづくりに注力
繁華街・オフィス街・住宅地と、バラエティーに富んだ地域特性を持つ下京区と南区の東側を担う下京東部医師会。京都市の持つ多様性が見られる地区において活発な医師会活動を行っている。
「コロナ禍において活動が制限される中で、オンラインの活用など、小規模医師会の特性を生かした情報共有・活動に取り組んでいます」と話すのは深江英一会長。特に病診・診診連携、在宅医療や独居の高齢者へのサポートに並々ならぬ情熱を注いでいるそうだ。
「下京地区には基幹病院がありませんが、病気は遠慮してくれません。この地区には移り住んできた人だけでなく、古くから住まう高齢者の数も多いです。どの世代であっても安心して暮らすことができ、働く医師たちも安心して診療ができるシステムを構築していくことも、われわれ医師会の仕事だと考えています」
現在ではメーリングリストなどを有効活用して医療資源を共有し、スムーズな検査・診療をめざすと同時に、介護や薬局など在宅医療に必要な情報の収集・公開、認知症初期集中支援チームの結成に携わるなど、多職種をつなげるシステムづくりにも積極的だ。
「社会が医療に求めるニーズは変化します。また住宅街には、京都の町屋が持つ特有の問題もあります。それらを解決していくためには、より多くの業種が力を合わせる必要があるのです。医師会としてできることは何か、しっかり考えて取り組んでいきたいです」