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横浜市瀬谷区

横浜市瀬谷区医師会

横浜市瀬谷区医師会会長インタビュー

武岡 裕文会長

(武岡クリニック)

2001年聖マリアンナ医科大学卒業。聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科勤務などを経て、2012年より武岡クリニック院長に。長年、医師会活動に従事しており、各部門の理事や副会長などを歴任した後、2023年に瀬谷区医師会長に就任。

医療・介護の垣根を越えた連携で
住民の安心を支える地域づくりを

横浜市最西端に位置し、自然豊かな住宅地として発展した瀬谷区。「高齢の方が増える一方で、生産年齢人口は少なくなっており、独居高齢者や日中独居の方の支援は大きな課題です」と瀬谷区医師会の武岡裕文会長。同会では、医療・福祉・行政の連携をより強化し、誰もが安心して暮らせる地域の医療体制づくりに取り組む。同会は従来、各団体との顔の見える連携を大切にしてきた。「代々の会長がつないできた関係性のおかげで、薬剤師会や看護協会、行政などとスムーズに協力できる土台があります。困り事や情報の共有も即座に行えるのが強みです」と話す。

さらに近年は、介護事業所との連携強化にも注力。横浜市の事業としてスタートした「介護・医療連携推進会議」を軸に、同会と介護施設、訪問看護、薬剤師会などが定期的に集まり、現場の課題や困り事を共有。対面で情報を交わすことで、互いの不安や問題点を解消し、質の高い支援体制をめざす。

「ここ数年で特に力を入れてきたのは、相談先がわからずに悩む介護職員の方々のための情報整理。どこに、どのような相談をすれば良いのかを整理し、誤った対応で利用者の不利益とならないような体制をつくっています」

医師会会員への学びの機会の提供も課題だという。「コロナ禍で止まっていた学術活動もようやく再開の動きが出てきました。医師会は地域のためのものであると同時に学術団体でもあります。学術面にも力を入れ、地域医療の質向上に努めたいですね」と語った。

地域の健康を支える活動

地域の休日救急診療を支え
急な体調不良にも迅速対応

瀬谷区休日急患診療所

休日に急病となった住民が速やかに受診できる一次医療機関として、区役所近くにて「瀬谷休日急患診療所」を運営。内科・小児科を中心に、地域医療機関の医師が当番に入り、急な発熱や腹痛、けがなどに対応する。日曜・休日と年末年始の午前10時から午後4時まで診療。横浜市瀬谷区二ツ橋町489

住み慣れた自宅で自分らしく
そんな療養生活をサポート

訪問看護ステーション

瀬谷区休日急患診療所の2階に拠点を設け、医師会立の訪問看護ステーションを運営。瀬谷区全域と大和市・旭区・泉区の隣接する一部を対象に、訪問看護や訪問リハビリ、ケアマネジャーによる居宅介護支援(ケアプラン作成)を提供する。また、相談窓口として在宅医療相談室も設けられている。
【問】045-744-8960

介護事業所との定期会議で
現場の声を拾う場を提供

介護・医療連携推進会議

横浜市が推進する事業の一環として、区内の医師会、歯科医師会、薬剤師会の三師会と介護事業所、行政担当者らが定期的に集まる「介護・医療連携推進会議」を開催。現場の困り事や情報を共有し合い、迅速な課題解決を図る。参加者同士の顔が見える関係性を築き、円滑な連携へとつなげている。

(2025年5月時点の情報です)

瀬谷区歯科医師会

瀬谷区歯科医師会会長インタビュー

綱島 裕之会長

(つなしま歯科医院)

1991年神奈川歯科大学卒業後、神奈川県内の歯科医院に勤務し、1996年につなしま歯科医院を開院。2024年神奈川歯科大学大学院博士課程修了。博士号(歯学)取得。障害児の歯科治療、訪問歯科診療にも積極的に取り組む。2023年から瀬谷区歯科医師会の会長を務める。

ニーズの変化に合わせた歯科医療を提供
多職種連携で在宅医療の対応もスムーズ

横浜市最西端にある瀬谷区は人口約12万人と小規模ながら、高齢化率は市の平均を上回る。そのため瀬谷区歯科医師会の綱島裕之会長は、「私たちは『生きることは食べること』を理念に、会員の歯科医師が予防や治療、嚥下改善など広く活動しています」と語る。

妊婦や乳幼児の歯科健診、歯周病検診の実施、区内の園医・校医を務めるなど地域保健活動も会員が担う。さらに同会は勉強会・講習会も頻繁に催し、会員が研鑽を積み適切な歯科医療を区民に提供できるようサポートしている。
「高齢や病気で通院が難しい方は、当会の地域医療担当に相談いただければ適した歯科医師をご紹介します。歯科の訪問診療は入れ歯の治療などで患者さんの食べる力をサポートできるほか、定期的な口腔ケアが誤嚥性肺炎のリスク低減につながります」

さらに多様な医療職・介護職が在宅医療について定期的に話し合う協議会にも参加。在宅の患者を担当するケアマネジャーとの連携も深まり、医師や薬剤師からの助言を訪問歯科診療の質の向上にも役立てている。

また同会には区内の病院のほか隣接する旭区の大学病院も加入。瀬谷区在住の患者の周術期口腔管理に同会が協力し、術中・術後の合併症のリスク軽減を図っている。

大規模イベントの開催や跡地の開発などで大きな変化が続く瀬谷区。「多様化するニーズに対応しつつ、区民のために今後も歯科医療や地域保健を提供し続けてまいります」と綱島会長。

地域の健康を支える活動

在宅患者の定期的な口腔ケアで
誤嚥性肺炎のリスクも低減

在宅医療

訪問歯科診療で気づいた患者の容体悪化を医師に連絡したり、薬剤師に適した薬のアドバイスを受けたりと、多職種連携による在宅医療への対応が進んでいる。また同会では在宅患者への定期的な口腔ケアを重視。会員の歯科医師の尽力で、汚れや雑菌の除去で誤嚥性肺炎のリスク低減を図っている。

医療・介護の各職種が参加する
協議会で連携がよりスムーズに

多職種連携

普段の診療以外に在宅医療や災害医療でも重要な医療・介護の多職種連携を強化。多職種が参加する連絡協議会では在宅医療について情報を共有し、事例検討会で具体的な取り組みも紹介。顔の見える関係づくりでケアマネジャーから歯科への口腔ケアの依頼、医科と歯科の連携もスムーズになっている。

高齢者の口腔機能の維持に向け
講演会や表彰式で普及に努める

オーラルフレイル対策

加齢で口腔機能が弱まり、要介護のリスクが高まる「オーラルフレイル」への対策として、各歯科医院で口腔機能検査や機能回復をめざす訓練を実施。さらに同会では高齢者向け講演会のほか、「高齢者良い歯のコンクール」で口腔内が良好な高齢者を表彰し、オーラルフレイル予防の普及に努めている。

最終更新日:2025/11/26