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埼玉県

知事インタビュー

大野元裕知事
大野元裕知事
大野 元裕
知事

1963年埼玉県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業、国際大学国際関係学修士課程修了後、外務省入省。中東調査会研究員、メディアでのコメンテーター、参議院議員、防衛大臣政務官を経て、2019年より現職。パワフルに執務にあたる秘訣は「ストレスをためないこと」。

調査結果をもとにニーズを把握し
確実できめ細かい支援を推進

「恋たま」と呼ばれる結婚支援センターが話題です。

官民連携で立ち上げた「SAITAMA出会いサポートセンター」のことですね。おかげさまで、20代から30代を中心に幅広い年齢の方にご登録いただいており、令和4年7月まででに、240組もの成婚者が生まれました。恋たまは、AIによる自動マッチングが特徴なのですが、実は成婚件数の約4割が、AIが紹介したカップル。登録料も低額で、成婚料も必要ありませんから、気になる方は、ぜひ利用してください。
未婚化・晩婚化は、当県ならずとも大きな課題。恋たまは、結婚へ前向きになっていただくための支援ですが、結婚、出産、子育ての当事者が本当に必要としている支援を届けたいと常々思っています。
令和4年度は、少子化対策深堀り調査を行い、その調査をもとに専門家を交えた意見交換会を行いました。これらの結果や意見を踏まえた事業を実施していく予定です。また、当事者だけでなく、結婚・子育て世代を雇用する経営者を対象とした、専門家による意識改革セミナーも実施します。

個々人が抱える多様性を
理解し合う環境づくり

全国的に、不安定な状況にいる子どもが増えていると聞きます。

新型コロナウイルス感染症の影響で、子どもたちは不安やストレスを感じながら日々を過ごしています。経済状況も安定しない中、現在、日本では、7人に1人の子どもが貧困状態とされています。また、高校2年生を対象に実施した県の「ヤングケアラー実態調査」では、4・1%の生徒がヤングケアラーであることがわかりました。子どもの未来が、家庭状況などの環境によって左右されることがないよう、今、こまやかな支援が求められていると思います。
学校においては、教職員、児童生徒を対象に、メンタルヘルスへの理解促進に努めています。中学8校、高校5校を研究推進校に指定し、生徒向けのメンタルヘルス・リテラシーに関する授業を組み込み、「心の不調・病気は誰にでも起こること」「一人で抱え込まず相談すること」などを学んでいます。また、増加傾向にある不登校の中学生のために、県立高校内に居場所をつくるといった取り組みも進めています。子どもたちが、夢と希望を持って幸せをつかめる社会を実現していきたいと思っています。

多様性を守るための取り組みも進めていらっしゃいます。

令和2年度に県が実施した調査では、LGBTQの方の多くが偏見や差別を恐れており、孤立感や自己否定感を強く抱いていることがわかりました。直ちに人権上の対応が必要とされる問題です。県では、理解増進、相談体制の整備だけでなく、暮らしやすい環境づくりも進めています。条例や規則、運用ルールなどを見直すことで、LGBTQの方の権利を守ってまいります。
子どもも大人も、すべての人が自分の望む人生を送れるよう、多様な施策を展開し、「日本一暮らしやすい埼玉県」の実現に向けて、これからも果敢に挑戦していきます。

(2022年11月時点の情報です)

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