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さいたま市

市長インタビュー

清水勇人
清水勇人
清水 勇人
市長

1962年埼玉県生まれ。日本大学法学部卒業。松下政経塾卒塾。衆議院議員公設秘書を経て、埼玉県議会議員を2期務める。2009年より現職。現在4期目。市民満足度90%以上をめざし、さまざまな施策を展開。最近は、夕食に必ず食べているというさいたま市産の野菜に夢中。

子どもを「みんなで」サポートして
育てやすい、育ちやすいまちへ

子育て支援には特に力を入れていると聞きました。

「子育て楽しいさいたま市」をスローガンに、さまざまな施策を展開しています。さいたま市は、子育て中の働き世代が通勤などで利用しやすい一方、自然豊かで子どもを伸び伸びと育てやすいまちです。おかげさまで0~14歳の転入超過数は、7年連続で全国第1位。保育所の数はもちろん増やしていますが、単に新設するだけでなく、長時間子どもを預かってもらえる「子育て支援型幼稚園」など、選択肢を増やすことに重点を置いています。
子育ては楽しいものです。ただ、現代の日本ではどうしても母親に負担がかかりがち。さいたま市では、父親や祖父母世代の育児参加を促すための施策が好評です。「父子手帖」や「祖父母手帳」など出産や子育てに関する知識をぎゅっと凝縮した冊子のほか、父親向けの講座・イベント「パパサンデー」、祖父母向けの「孫育て講座」も定期的に開催。また、市民活動団体が主催する「さいたまパパ・スクール」の支援も継続中です。

困り事を抱えている人は
社会全体で支えていく

全国的に、不登校の子どもの数が増えています。

市の調査では、9割近い小中学生が「自分にいいところがある」と回答しており、自己肯定感の高い子が育っている傾向にあります。しかし、1割の子がそうは思っていない。夢や生きる力を持てるよう、支えていくことが大切です。高校を加えると約1400人の子どもが不登校とされており、増加傾向にあります(令和2年度)。各学校には、スクールソーシャルワーカーや、スクールカウンセラー、市独自の「さわやか相談員」を配置して、子どもたちの悩みに応じたり、教室に入れない子のために学習室や相談室を活用したりしています。さらに、「不登校等児童生徒支援センター Growth(グロウス)」を開設しました。不登校や病気などで長期欠席している子が、タブレット端末を使用して小中学校別のオンライン授業や体験活動に参加できるものです。令和4年7月末時点で、100人ほどが参加しており、教育経験のある教育委員会の担当職員が対応をしています。これからも、きめ細かな支援を展開していきたいと思っています。

子育て世代の市民へメッセージをお願いします。

令和4年4月には、各区役所に「子ども家庭総合支援拠点」を設置しました。子育て中、「とにかく誰かに話を聞いてほしい」という方もいるでしょう。どんなことでも気軽に相談してください。また、相談員は、アウトリーチ型の支援も行っており、虐待の未然防止に努めています。悲しいことに全国的にも虐待件数は増加傾向にあり、早急な手立てが必要です。さいたま市では児童相談所の職員数を増やしていますが、深刻な案件に関わる職員の荷重も大きいのが現状です。同年8月からは、民間企業と連携し、初期対応を迅速に行えるように努めています。核家族化が進み、地域のつながりが希薄化していますが、さいたま市は社会全体で子どもを見守る仕組みをつくっていきます。ご期待ください。

(2022年11月時点の情報です)

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