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大田区

田園調布医師会

田園調布医師会会長インタビュー

内山 浩志会長

(うちやまこどもクリニック)

1982年に東京慈恵会医科大学を卒業。1991年には米国ハーバード大学ダナ・ファーバー癌研究所に留学。その後、東京慈恵会医科大学小児科学教室の助手や小児科学講座の講師を経て、2002年にうちやまこどもクリニックを開業した。2022年に田園調布医師会会長に就任。

ピンチをチャンスに変える機動力で
地域住民の健やかな暮らしを支える

東京都23区内で最も大きい面積を持つ大田区では、広域にわたり適切な医療を提供するべく、3つの医師会が密に連携を図る。「一つ一つの医師会はコンパクトですが、だからこそ、柔軟に動けるのが強みですね」と笑顔を見せるのは、そのうちの一つ、田園調布医師会の内山浩志会長だ。

その連携をさらに強めるきっかけとなったのが、コロナ禍だったと会長は振り返る。3医師会が中心となって立ち上げた委員会では行政や地域の病院も加わり、感染症対策に尽力。結果的に顔の見える関係づくりが一気に進み、よりスムーズな病診連携が可能になったという。こうした機動力の高さは、他の施策にも生かされている。

現在、同会が注力する5歳児健診のモデル事業もその一つ。この健診は、発達障害などの特性を早期に発見し、適切な支援につなげるのが目的だ。3歳以降、健診の空白期間が発生するという課題に応えるべくスタートした。

「予防医療は医師会が果たすべき大きな役割です。われわれが就学前の早い段階で介入することで、子どもたちの成長をサポートできたらと思っています」と内山会長は力を込める。

自身も小児科の医師として、長年地域の子育て世代を支えてきただけに、行政や教育関係者とも協力しながら、令和8年度の実施をめざしたい考えだ。

「お子さんはもちろん、誰もが年を重ねても健やかに暮らせるよう、多職種連携を図りながら、地域の課題解決にこれからも取り組んでいきます」と語る言葉には、「ピンチをチャンスに」変えてきたからこその力強さがにじんでいた。

地域の健康を支える活動

高齢者の健康を支える
地域の介護予防の拠点

シニアステーション千束

2024年に開設された高齢者の健康づくりの拠点。同じ敷地内の地域包括支援センターと連携して、高齢者の相談に適切に応えるとともに、地域の介護予防の場としても機能。レクリエーションのほか、歩行・認知機能の向上をめざした運動教室など、医師会運営ならではのイベントを多数開催している。

発達障害の早期発見に向け
就学前に適切なフォローを

「5歳児健診」モデル事業

2025年はいくつかの保育園で園医が発達に特化した健診を行うほか、未就園児には集団健診を実施。発達に遅れが見られる場合は、小児神経科医師によるフォローアップへとつなげる。同会は本格導入に向け、子どもたちがよりスムーズに健診を受けられるよう、地域の状況に合わせた体制づくりに努める。

急な体調不良時でも安心
休日・夜間の駆け込み寺

田園調布医師会診療所

同会が医師会館にて運営している休日・夜間診療所で、標榜科目は内科と小児科。診療時間は日曜・祝日および年末年始(12月29日~1月3日)の、9:00~22:00。受付時間は9:00~11:30、13:00~21:30だが、予約は不要。発熱やけがといった、急な体調不良時に頼りになる存在だ。
【問】03-3728-6671

(2025年5月時点の情報です)