小田原市立病院を中心に各医療機関や介護施設が連携し、地域で完結できる医療の提供をめざす小田原医師会。渡邊清治会長は「当会の担当区域は県内医師会の中でも広く、海や山に囲まれて自然豊かな一方、人口密度が低く高齢化も進行。外国人を含む観光客も多く、多様な医療ニーズへの対応と、人材確保や医療機関の機能分担も課題です。令和8年春には市立病院が総合医療センターとして刷新予定。連携強化のまたとない機会と捉えています」と話す。
同会の大きな強みは、30年以上前から設けている地域医療連携室にある。患者や市民、医療従事者からの問い合わせに常駐スタッフが対応し、適切な診療科や介護サービスへと橋渡しを行う。
「先代の医師らが来たる時代に必要なものは何かと知恵を出し合い、早くから立ち上げた地域医療連携室は会の自慢。医療も介護も含めてワンストップで相談できる心強い存在です」
「認知症をにんちしよう会」では、講演や寸劇、相談会など住民参加型の啓発活動を実施。「副会長の武井和夫先生が中心となり、住民の方と一緒に考える場として10年続いています」と会長。
また、同会ホームページでは会員医療機関の求人や感染症流行状況などの情報を公開。毎週更新される感染症情報は、子育て世代を含む住民にとって身近で心強い指標となっている。
「医師会は医師のためだけの組織ではなく、行政や多職種と協力しながら住民の健康を守るための組織。その実態をぜひ知ってください」


