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西多摩医師会

西多摩医師会会長インタビュー

進藤 幸雄会長

(進藤医院)

1991年東海大学医学部卒業、同大学医学部付属病院消化器内科に入職。祖父が開設した西多摩郡日の出町にある大久野病院に1997年より勤め、同院のサテライトクリニックとして2011年進藤医院を開院。以来、地域医療に力を注ぐ。2022年に西多摩医師会会長に就任。

問題点を洗い出し多彩な取り組みで
医師不足に悩む8市町村の医療を支える

東京都多摩地域の西部に位置し、青梅市、福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、奥多摩町、檜原村の8市町村により構成されている西多摩医師会。100年以上続く歴史の長い医師会だ。「当地域は少子高齢化が進行し、医師不足、医師の高齢化も懸念されています。そうした中で医療の質が落ちないようにさまざまな取り組みをしています」と、進藤幸雄会長は話す。

まず、「西多摩医療提供体制懇話会」を発足。年に2回、8市町村の行政の医療担当と今後の医療について話し合う場を設けた。例えば、同地区の健診受診率の低さを解決するために、特定健診を居住地以外の市町村でも受けられる乗り入れ事業を発案。地域の人たちが便利に受診できるよう推進している。

在宅医療にも課題がある。訪問看護が患者の症状について相談する先は、本来なら主治医が担うが、往診を行う医師が不足している同地区ではそれが難しいケースもあったという。そこで、医師会会員の医師に24時間直接電話で相談できる「西多摩在宅医療安心サポート」をスタートさせた。急病時の患者の安心を支えるだけではなく、「救急車パンデミック」が予想される同地区において、不要な緊急搬送を防いで医療資源のひっ迫を抑えることにもつなげている。
「医師会では地域特性を考えて事業を推進していきます。皆さんも日頃からご自身の健康に興味を持ち、セルフケアを意識していただきたいですね」

地域の健康を支える活動

訪問看護からの電話相談に
24時間対応して往診事業を補完

在宅医療安心サポート

医師不足により24時間の往診が難しい同地区において、夜間休日に訪問看護が患者宅を訪れた際、救急搬送すべきか様子を見ていいのかなどを、直接医師に電話で相談できる体制を構築。医師会に所属する医師が当番制で電話対応する。地域の在宅医療を支えると同時に、不要な救急車の利用を防ぐ。

便利に受診できるよう
8市町村間で乗り入れをめざす

特定健診・予防接種

これまで在住する市町村でしか受けられなかった特定健診・予防接種を西多摩の8市町村のどこででも受けられるようにするため、医師会主導で調整を行っている。これにより特定健診の受診率向上をめざす。予防接種はすでにインフルエンザワクチン、コロナワクチンで乗り入れが可能。

多職種と連携して
地域の医療課題の解決を図る

地域包括ケアシステムの推進

西多摩医師会地域医療部の事業として、脳卒中医療連携検討会や地域包括ケアシステム推進講座を実施。この2つの事業が共同で医療、看護、介護、ケアマネジャーなど多職種を招集し地域の医療課題を議題にグループワークへ取り組むことで、地域医療の向上を図る。

最終更新日:2026/06/17