みなとみらいに代表される近代的な商業エリアから居住区まで、極めて多様な地域が混在する横浜市西区。「大規模マンションが増えて若いファミリーも多い一方で、高齢の方も多くいらっしゃいます。歯科医療へのニーズが本当に幅広いんです」と、横浜市西区歯科医師会の吉田大輔会長はその医療ニーズの多様性を語る。
同会では、乳幼児や小中学生から成人、妊婦、高齢者まで、幅広い世代をカバーする健診・検診体制を整備。全世代が継続的に歯と口の健康管理に取り組めるよう、「かかりつけ」を持つことを勧める。そのきっかけとして、例年6月の歯と口の健康週間や11月の西区区民まつりといった行事を活用。参加者アンケートを取り、最新の地域ニーズを捉えることにも取り組む。「審美的ニーズから高齢者のお口の機能低下への対応まで、歯科医師に求められる役割が非常に広いのが当区の特徴。虫歯治療にとどまらない生涯を通じたお口の健康管理が必要です」と吉田会長。
近年オーラルフレイル(口腔機能の衰え)対策に特に注力しており、同会では会員や協働する多職種に向けた研修会などを重ね、訪問診療も強化している。
口腔状態の維持を通し、医師会や薬剤師会、近隣歯科医師会とも連携しながら、全身的な健康管理につなげていきたいと抱負を語る吉田会長。「自覚症状がなくともお口の健康を相談する先として、歯科医師会のネットワークを最大限に活用してほしいですね」との言葉に、地域への温かな思いがこもる。


