独自のカルチャー・サブカルチャーの発信地として知られる中野区は、新宿や渋谷に隣接する便利な都市である一方で、町会内で高齢者の見守りをするなど、つながりを大切にする側面を持つ。人口約35万人の中に若い世代と古くからの住民が融和し、温かなコミュニティーを形成しているのも特徴だ。
中野区医師会では、地域医療の要として、乳幼児から高齢者まで全区民のライフステージに寄り添った包括的な医療サービスを幅広く提供。
特筆すべきは、認知症の早期発見をめざすもの忘れ検診や、加齢による難聴の早期発見を目的とする聴力健診、区立中学1年生の希望者の貧血検査・小児生活習慣病予防健診など、先進的でこまやかな健康支援だ。子宮頸がん予防策として知られるHPVワクチンの予防範囲が肛門がんや尖圭コンジローマへと拡大したことを受け、小学6年生から高校1年生相当の男子を対象に接種費用の全額助成も早期に実施。地域の特性を深く理解して予防医療に力を入れる姿勢は、同医師会の真骨頂といえる。
「医師会の役割は、地域医療の底上げを図り、持続可能な地域医療を実現できる体制の構築です」と話すのは、令和7年に会長へ就任した宇野真二先生だ。
「中野区には大規模医療機関がないため、地域に根差した医療を支える上で、医師会の果たす役割は極めて重要です。今後も多職種との連携を深めながら、住民に寄り添った温かみのある地域医療の継続に全力を尽くします」




