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向日市
市長インタビュー


- 安田 守
- 市長
1965年向日市生まれ。藤田学園保健衛生大学衛生学部(現・藤田医科大学医療科学部)卒業。日本大学大学院修了後、向日市議会議員、京都府議会議員を務め、2015年に向日市長初当選。現在2期目。臨床検査技師としての病院勤務で培った医療知識を市政に生かす。
時代に沿った住みやすさを求めて
進化し続ける「誇れるまち」
市長から見た向日市の魅力や特徴について教えてください。
JR2駅・阪急3駅がある交通利便の良さ、8世紀後半には都・長岡京が置かれた歴史、特産のタケノコを育てるために整備された「竹の径」をはじめとした景観と、向日市には語り尽くせないほどのたくさんの魅力があります。西日本最小面積の市であることは、市民の皆さんにとっても私たち行政にとっても、地域の優れた点や問題点の把握のしやすさにつながる特徴の一つ。古代より人が住み、その時代に応じた「住み良いまち」に作り変えながら、今も進化し続けています。
子育て支援に関する取り組みについてお聞かせください。
市長就任以来、力を入れてきた待機児童問題は、保育所の定員増など施策が奏功し、令和4年度は「ゼロ」を報告。現在は未来の保育士支援事業として奨学金制度を設け、当市で活躍していただける保育士の育成に取り組んでいます。また私は女性の多い職場である病院の勤務経験者。病児・病後児保育の必要性を痛感しており、令和2年に当該施設の増設も行いました。
産前から子育てまで幅広く支援する「子育てコンシェルジュ」、新生児を迎えた全家庭への保健師訪問などきめ細かなサービスも当市の特徴。精神的に厳しい中での子育てとならないよう産前・産後ケアも手厚く行っています。また悲惨な虐待事例の発生を防ぎ子どもの安全を守るため、児童相談所よりも身近に、いち早く情報をつかみ対応できる組織が必要だと考え、既存の子育て支援課の一部門から独立した「子ども家庭課」も新設。保育士や保健師、児童相談所勤務経験のある心理職ら専門職と一般職の多職種がそれぞれの知識を出し合い、さまざまな状況に対処する体制を整えています。
住み慣れたまちで最後まで
医療・介護連携に注力へ
健康・医療面で力を入れている取り組みはありますか?
当市の属する京都・乙訓医療圏は全国有数の医師数・病床数を有し、また地域の開業医院の数も非常に多いのが特色です。今後の課題は、高齢者の方々が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるように、医療と介護が連携していくこと。開業医の先生方とコミュニケーションを取りつつ、ご協力を得ながら、地域の福祉を充実させていきたいと考えています。
健康への取り組みでは、特定保健指導の受診率が約8割と非常に高く、こまやかに対応できているのが当市の自慢。今後は指導の前に、疾病に結びつかないようもう一段上がった健康維持・増進への策を考えたいですね。
最後に市民へのメッセージをお願いいたします。
コロナ禍で改めて感じたことは、刻々と状況は変化し、これまでの常識がすべて正しいとは限らないということ。現状の問題に対し最大限の効果を発揮するにはどうすべきかを都度考えながら、私たちは市民の皆さんが健康で安心して暮らせるよう業務にあたっています。当市はとても便利な「誇れるまち」。現在お住まいの方も、これから住もうかなとご検討中の方も、まずは隅々まで市内を探索して、その魅力を実感してください。
(2022年8月時点の情報です)