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港区

港区医師会

港区医師会会長インタビュー

中村 正彦会長

(医療法人財団額田会 中村クリニック)

1991年日本大学医学部卒業。国立立川病院(現・災害医療センター)、日本通運健康保険組合東京病院、日本大学医学部第三外科、銚子市立総合病院の外科部長などを歴任した後2009年10月に中村クリニック第4代院長に就任。2026年6月より現職。

行政・医師会・病院の強固な信頼関係で
区民目線の健康づくりを強力に推進

商業地域でありながら古くからの住民も多く住む港区。この地域の医療を長年支える港区医師会では、行政や基幹病院との強固な連携を基盤に、区民や在勤者などが安心して医療を受けられる体制を強化してきた。
「平成18年に開始した糖尿病を皮切りに、慢性腎臓病(CKD)と心不全、さらには慢性閉塞性肺疾患(COPD)の啓発や健診での質問票導入などをめざす地域連携がスタートしています」と中村正彦会長。

令和8年5月には、港区と生活習慣病予防に関する連携協定を締結。健診データを共有・分析し、エビデンスや予防施策の創出に活用することも検討している。また、新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえて設立された「みなと地域感染制御協議会(MICC)」では、感染症流行時の円滑な地域医療維持に向け、年3回の勉強会や陽性者対応に関する研修を継続している。
「在宅療養については、区の在宅療養相談センターが相談を受け、当会から選出した在宅リーダーの医師を中心に適切な支援につなげています」

胃がんリスク検診、認知症セルフチェックシート健診といった独自検診も積極的に導入する同会。微量アルブミン尿検査や心不全リスク検診に協力するほか、COPDリスク検診の実施も検討している。
「みなと区民まつりの会場でも、血糖測定や呼吸機能検査などのブースを展開しています。今後は大規模な災害に備え、医療救護マニュアルの整備もさらに進めていきたいですね」

地域の健康を支える活動

休日や夜の「万が一」にも
病院とともに当番制で対応

港区休日・準夜診療

休日や準夜間の診療は、大規模病院や診療所が当番制で対応。診療時間は原則として9時から17時までだが、一部は17時から22時まで受け入れが可能だ。対応施設や連絡先などの情報は、同会のホームページで確認できる。発熱や強い倦怠感などがある場合は、受診前にあらかじめ電話で相談を。

多機関・多職種が手を携え
超高齢社会の課題解決をめざす

地域包括ケア推進事業

同会は、地域包括ケアシステムの従事者が働きやすい環境づくりに努めている。2013年には、地域の多機関・多職種連携を推進すべく「地域包括ケア研究会」を設立。年に3回、医療や介護、福祉職に加えて港区の職員も参加し、在宅医療など高齢者支援の課題解決に向けた取り組みを進めている。

区内の医療・福祉情報を集約
「困った」を解決する一冊

みなと医療BOOK

港区と医師会が協働で発行する医療・福祉情報誌。地域の医療機関や薬局の情報をはじめ、在宅医療、介護、母子保健、防災情報についても幅広く網羅されており、かかりつけ医探しにも役立つ一冊だ。発行は2年に1回で、区役所や各支所、保健所などの公共施設で無料配布されている。

最終更新日:2026/09/09

東京都港区芝歯科医師会

東京都港区芝歯科医師会会長インタビュー

岡崎 正史会長

(岡崎歯科医院)

1982年東京歯科大学卒業、1988年同大学大学院修了。東京歯科大学水道橋病院で勤務後、1991年開業。東京都港区芝歯科医師会では2015年より副会長を務め、2023年より現職。港区在住・在勤の人の健康維持に向け、会員とともに多彩な活動を展開している。

世代ごとの歯科健診で漏れなく予防を
三師会とも連携し健康な街づくりに貢献

住宅街、ビジネス街、繁華街と、区内に異なる特性が集積する港区は、子育て世代から高齢者まで多様な世代が暮らす街だ。「東京都港区芝歯科医師会」では、同区内にある「東京都港区麻布赤坂歯科医師会」と連携し、区民の健康寿命延伸につながる取り組みを進めてきた。中でも注力しているのが、ライフステージごとの歯科健診だ。1歳半・3歳児の法定健診に併せて学校での歯科健診ほか、生まれてくる赤ちゃんのために母親の口腔環境を良好に保つ妊婦歯科健診、1歳・2歳・3歳の節目のバースデー歯科健診、歯並びと噛み合わせの無料相談、20歳以上の区民を対象とした年2回の無料歯科健診といった独自の事業を展開。「健康寿命延伸に直結するお口の健康を守るため、土曜も歯科健診を実施するなどアクセシビリティーの向上に努めています」と岡崎正史会長。

40歳以上の区民に対する口腔がん検診、新橋SL広場で行う歯周病予防のための無料唾液検査など、仕事や家事・育児でセルフケアをおろそかにしがちな年代のサポートも充実している。
「60歳以上の区民の地域活動の場である『いきいきプラザ』では、港区麻布赤坂歯科医師会と当会の歯科衛生士がフレイル予防のための「みんなの食と健口講座」を開催しています。両歯科医師会はもちろん、行政や医師会、薬剤師会との交流が盛んで、連携がスムーズであることも港区の大きな特徴ですね。今後も顔の見える関係を強化し、緊急時や災害時を見据えながら地域包括ケアの一翼を担っていきたいと思います」

地域の健康を支える活動

自分の歯が20本以上ある
80歳以上の人を表彰

8020達成者表彰

「80歳で20本以上の自分の歯を残す」ことをめざす「8020運動」。港区では全国に先駆けて2012年に8020達成者が50%を超え、年々増加している。歯科医師会が2つある港区では、毎年、両歯科医師会が合同で表彰式を開催。日々の努力をたたえるとともに、区民に口腔ケアの重要性を広く啓発している。

障害者のための歯科診療を
月に2回実施

港区口腔保健センター

みなと保健所2階の「港区口腔保健センター」では、毎月第2・第4土曜に障害児・障害者の歯科健診、および歯科予防処置を行っている。専門的な技術と知識を持ち障害者歯科に精通している都立心身障害者口腔保健センターの歯科医師、および歯科医師会会員の歯科医師2名体制、歯科衛生士1名がおり、障害の特性に配慮した診療が可能だ。

成人であれば
誰でも無料で受けられる

歯周病検診

全身の健康と深く関わる歯周病は、唾液中の成分を分析することでリスクや炎症の度合いを評価することができる。そこで同会では、年に1度新橋SL広場にて、唾液検査による歯周病検診を実施。歯周病のリスク啓発と早期発見・早期治療につなげている。港区在住・在勤者でなくても成人であれば誰でも無料で受診が可能。

最終更新日:2026/01/14

東京都港区麻布赤坂歯科医師会

東京都港区麻布赤坂歯科医師会会長インタビュー

大坪 邦彦会長

(大坪矯正歯科医院)

1987年日本歯科大学歯学部卒業、東京医科歯科大学歯学部歯科矯正学第一講座入局。1989年東京医科歯科大学大学院歯学部専攻科修了。同大学付属病院矯正外来医長や、同大学大学院医歯学総合研究科文部教官講師などを経て、2003年大坪矯正歯科医院の院長に就任。2005年より東京都港区麻布赤坂歯科医師会の理事を務める。

口腔内から健康を支える多彩な健診事業
多職種と連携して災害対策にも取り組む

若者が多く訪れ昼間人口が高い港区だが、住民の年齢層は幅広く、子どもも少なくない。歯科の特徴としては「矯正歯科を専門とするクリニックの開業が多く、当会に所属する会員のうち1割が矯正歯科医。他のエリアと比べても高い割合です」と東京都港区麻布赤坂歯科医師会の大坪邦彦会長は話す。そのような背景から、区内の子どもたちが後悔しない矯正治療を受けられるようにと、2~12歳を対象とした無料の「歯並び・かみ合わせ相談」をみなと保健所で実施。

幅広い年代に向けた健診事業も充実させ、年2回の20歳以上の成人向け歯科健診をはじめ、75歳以上の高齢者には嚥下機能面の健診も行い、オーラルフレイルに関する講習会も開催している。そうしたデンタルIQ向上の下地もあり、「8020運動」において、港区は平成25年に、その達成者数が50%を上回った。「今でも高い水準を維持しています。8020といわず、90歳以上でも自分の歯を20本残す『9020』をめざしていきたいですね」と大坪会長は笑顔を見せる。地域の歯科医院への通院が難しい区内の障害者向けに、完全予約制で受診できるみなと保健所内に「港区口腔保健センター」を開設するなど活動は多岐にわたる。

歯科医師会・医師会・薬剤師会がともに活動する三師会の連携が深いことも同区の特徴。地域の病院や港区管轄の警察署とも連携して災害対策を推進する。
「健診事業をはじめ、充実したサポート体制がありますので、ぜひ活用してお口から健康を維持していきましょう」

地域の健康を支える活動

2~12歳が対象の無料相談
後悔しない矯正治療のために

歯並び・かみ合わせ相談

学校健診で歯並びを指摘されたときなどに、歯科医院を受診する前に気軽に無料で相談できる場として設けられたのが「歯並び・かみ合わせ相談」だ。対象は2~12歳。みなと保健所内で年7回行われている。歯科医師会に所属する矯正歯科を専門とする歯科医師が担当。事前予約制。
【問】03-6400-0083

三師会のほか地域の病院や警察
多職種と密に連携して行う

災害時医療

歯科医師会・医師会・薬剤師会の三師会の連携が深い港区。地域の病院とも連携して災害時に対するトリアージ訓練等を一緒に行っている。また港区の警察署と協力して身元確認が必要な遺体の判明訓練も実施。病院や警察を含む多職種と顔を合わせて意見交換をし、災害時の備えを厚くしている。

一般的な歯科健診に加え
40歳以上対象の口腔がん検診も

充実の歯科健診事業

乳幼児時期の健診から学校健診、成人健診の他に、3~5歳児に向けたフッ素塗布事業や、75歳以上の高齢者が対象の嚥下等機能面の健診も実施。成人向けの歯科健診は年2回実施してモチベーションアップにもつなげている。40歳以上を対象とした口腔がん検診は研鑽を積んだ登録医が行い早期発見に有用な検診だという。

最終更新日:2025/12/24