商業地として栄え、地域医療の中核を担う基幹病院も多い港区。この街の医療を長年支えている港区医師会では、学校健診や各種検診、在宅医療にも積極的に取り組み、区民の健康維持に努めている。「行政と当会との協力体制、また病病・病診連携も密な点が、港区の大きな特徴です」と坪田淳会長は話す。
「平成18年に糖尿病に関する連携体制を構築。以降、慢性腎臓病や心不全についても診療の質の向上や区民への啓発に力を入れてきました。現在は『港区COPD連携の会』の立ち上げに向けて調整中です」
以前より「胃がんリスク検診」「認知症セルフチェックシート健診」といった独自検診を実施している同会。さらに「微量アルブミン尿検査」や「心不全リスク検診」への協力のほか、「COPDリスク検診」の導入を検討している。またみなと区民まつりの会場内に血糖測定や呼吸機能検査のブースを設け、区民が健康に意識を向けられるような施策を随所で行う。
同会と港区が連携した在宅医療・地域包括ケアの推進体制も強化。平成25年より年に3回行われている「地域包括ケア研修会」では、高齢者支援における課題の解決策が検討されている。在宅療養に関する相談は港区が「港区在宅療養相談センター」で受け、同会から選出した在宅リーダーである医師を通じて適切な医療につなげている。
「大規模災害や感染症の問題にも直面してきましたが、その際の反省点も踏まえ、災害時の医療救護マニュアルや、感染症の状況把握システムも構築してきました。区民の皆さんが安心して生活を送れるよう、尽力しています」






