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港区
医師会 活動レポート
地域のクリニックや病院の先生たちで構成される医師会・歯科医師会。 休日診療や保育園・学校での園医・校医活動など、地域医療の重要な役割を担っています。 わたしたちが住む地域の活動について、地域の会長にお話を伺いました。
港区医師会


1994年杏林大学医学部卒業後、同大学医学部付属病院の第2内科学教室へ入職。1999年には、父親が港区内に開業した新田町ビル診療所を継承し、院長に就任。港区医師会では国保指導整備委員会委員長、医療保険担当理事などを歴任し、2022年に会長へ。
区民の疾病リスクを見極め、検診を充実
心身の健康を促す健康啓発にも注力
多くの会社員が行き交う商業地として栄える港区。この街の医療を長年支えてきたのが港区医師会だ。「地域医療の中核を担う基幹病院が充実し、病病・病診連携も密な点が、港区の大きな特徴です」と坪田淳会長は話す。
同会の一番の強みは、会員それぞれが活発に意見を出し合い、具体的な施策へと練り上げていける推進力だろう。中でも、そのたまものといえるのが「胃がんリスク検診」「認知症セルフチェックシート健診」「婦人科超音波検診」「高齢者聴力検診」といった同会独自検診の導入。これらはすべて無料で受けられ、多くの区民の健康増進に寄与しているそうだ。
「医療のセオリーは、日々変化しています。社会問題なども視野に入れ、今必要な検診事業を臨機応変に取り入れていきたいですね」
一方、地域への啓発活動にも積極的だ。同会では、認知症や糖尿病など社会の関心事をテーマとした健康公開講座を毎年開催。講座後にはクラシックのミニコンサートも催され、区民に好評だ。
また、子どもの健康維持には教育が第一と考え、易しく医療を学ぶことのできる環境の重要性にも長年着目してきたという。
「区民の心身の健康を促すには、私たちから寄り添う姿勢が大切です。今や医療情報は、インターネットやSNS上にあふれています。ただ、その分、正しい情報を見分けることが難しい時代といえるでしょう。そんなときこそ、かかりつけ医を頼ってください」