目黒区には高齢化が進む住宅地も多いが、自由が丘駅や中目黒駅の周辺は商業地域が広がり、一部はタワーマンションの建設で子育て世帯が増加するなど人口構成は多様化している。
医療ニーズも多様化する中、目黒区医師会の渡邊英章会長は「区内には多くの診療所があり、東京医療センターなど当会会員である5大病院とも密接に連携しています。これまで培った『顔が見える関係』をもとに、患者さんの症状や希望に応じて適切な紹介が可能です」と話す。
また小児医療では乳幼児や就学時の健診、各種予防接種への協力はもちろん、「医師会運営の2つの休日診療所で小児の休日診療に対応中です」と渡邊会長。一方、高齢化による在宅医療のニーズだが、渡邊会長は「診ている患者さんが在宅になったら自分で担当するという先生方も多く、日中の訪問診療は充足している状況です」と説明する。それでも手薄な夜間・休日の臨時往診を支援するため、同会では東京都在宅医療推進強化事業として、令和6年度から夜間・休日の往診を別の医師が代行する制度を構築している。
「今後はIT化などでより効率的・効果的な在宅医療の提供体制を検討し、当会も最期まで安心して暮らせる地域づくりを支えていきます」
このほか災害時には避難所での災害関連死を防ぐため、同会の医師が持ち回りで避難した地域住民の健康管理にあたるなど、地域密着だからできる災害医療にも力を入れていく。




