診療所が多く所在する横浜市金沢区は、医師会、歯科医師会、薬剤師会から成る「金沢区三師会」のもと、3つの会が一体となって地域医療に尽力する。休日急患診療所も三師会が運営し、医科・歯科ともに診療を行う。横浜市金沢区医師会の河合敏会長は「建物や事務局も共通なので、国が進める『多職種連携による医療・介護』に取り組みやすい土壌です」と先進性を強調する。
同区は市内でも高齢化率が高く、区民が最後まで住み慣れた地域で暮らすには在宅医療の充実が重要だという。
「その点、区内の各病院との協力も密接で、在宅の患者さんの容体が悪くなれば病院に入院し、回復したら在宅に戻るという流れもスムーズです」
高齢化が進む中で、食べる・飲み込む機能の支援も在宅医療の重要な課題となっている。そこで平成30年から、在宅患者の食べる・飲み込むなどの摂食嚥下機能の維持・回復をめざす三師会の嚥下在宅チームが活動。在宅担当医のほか、耳鼻咽喉科医師、脳神経内科医師、歯科医師、薬剤師、管理栄養士、言語聴覚士、介護職が連携し、内視鏡下での嚥下機能評価をもとに、適切なリハビリや食形態などを提案する。
また災害時に備えた対応として、行政や区内のナースチームなど多職種と協力して定期的に対策会議を行い、行動シミュレーションも実施。
「被災後も診療可能な医療機関は『診療中』の旗を掲出します。必要なときにはそうした医療機関で治療が受けられますのでご安心ください」


